学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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土佐にっき⑧

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『最初はグー!じゃんけん!』

我ながらアホなことやってるなぁとは思っている。こんな遊び、今の小学生でもしているのだろうか。いや、絶対していないな。

 時間は車を返しに行く時に遡る。

「俺らって小学生ん時、何して遊んどったっけ?」

海人がなんの脈略もなく、そんな話を始めた。

「うちの学年ってさ、確か死ぬほどドッジしてたような。」
「それ覚えてるわ。女子も先生も混じってやっとったやろ?」
「あ~、なんかあったな。休み時間始まったらさ、ダッシュで校庭行って真ん中んところ陣取って全員で線引いてた。」

小学校時代の思い出に思いを馳せながら、窓の外を眺める。そういえば、

「雨の日はさしペンしとったよな。」
『やってた!』

さしペン。それは小2のときに担任の夏元先生から教えてもらった遊び。サインペンで定規をぶっぱなすだけのゲームだ。本当はそれ以上に濃いゲームだが。

「久しぶりにやらん?さしペン。」
「ええやん。」
「やろーぜ。」
「そんじゃ買いに行かなあかんな。」

やはりこのメンバーが揃ってしまったら、俺たちはガキになるらしい。

 という訳で現在。

「っしゃ~!」
「くっそー!」

早20戦目。このゲームをやるのは実に6年ぶりくらいだが、ルールも戦法も、そして操作方法も何もかも覚えていた。どんなけやりこんどってん、俺たちは。

 さすがに時間も時間なので、これ以上騒ぐのはやばいと、ゲームに移る。夜食を食べながらゲームして、ガキのように煽りあって、笑いあって……そしていつの間にか眠っていた。


 目覚ましもなしに目を覚ます。結局あのまんま寝てたからぐちゃぐちゃだ。スマホの画面を見るとまだ5時半。もうちょい寝れるけど、そろそろ動き始めたいところだ。

「おーい、お前ら起きろー。」
「ん?」
「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"腰痛い。」
「……」

三者三様。晴彦はゆっくりと目を開けて、海人は変な体勢で寝ていたからか、腰が痛いとうずくまっている。そして家主の亮介は寝たまんま。こいつは朝弱かったっけな。

 ちゃちゃっと歯を磨いたりなんやかんやして、荷物もまとめる。亮介はしっかり起きていたので、あとは用意が仕上がるの待ちだ。

「お待たせ~。行こ~。」

眠そうに目を擦りながら玄関から出てくる亮介。鍵をしっかり閉めたのを確認した俺たちは路面電車の駅に向かって歩き始める。朝の高知の街は静かで、どこか落ち着く雰囲気。

 さあ、2日目。高知旅行最終日の始まりだ。
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