学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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今年で1番暑い秋⑥

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 加瀬先輩と偏野先輩の参戦で、部屋は一層カオスになっていく。

「へぇ~、この2人が桜の後輩ね。ん~、波動を感じる!」
「持病出てますよ。」
「職業病って言え!職業病って!」

偏野先輩は超がつくほどのCP厨。新歓でもだいぶやられたものだ。しかも、目の前にいる2人は幼馴染カプ。もうそそられないわけがない。

「ねぇ、桜。」

楓は私の肩を叩いて、耳元に口を寄せる。

「桜の先輩たちって、あんな感じのばっか?」
「いや、あの2人がちょっと変わってるだけ。」
「ホンマに?」

疑問符が何個も頭の上に浮かんでいる楓に笑いかける。すると、何かを察したように頷いた。

 午前のように2人はラノベや漫画を読み始め、私は部誌に出す用の小説を書く。そんな私たちの空気を察した偏野先輩は口を開いた。

「3人は学祭満喫とかせーへんの?」

今年の学祭は、私たちにとっては初めての学祭になる。もっと色々なものを見て回ってもいいし、なんならそれが普通だろう。

 でも、私にはそれができない理由がある。

「なるほどね。可愛いってこういう所で厄介やんなー。私もそうやった。」
「私もって?」
「高校の文化祭は大変やったわ。一度歩けば色んなクラスに引っ張られるし、1時間だけでいいからって看板娘になったりもしたで。」
「うわぁ」

たしかに、偏野先輩は美人だ。性格というか趣向を知っていたら近寄って来ないと思うが、そんなのを全員が全員が知ってるわけではない。

「でも、この駿人がいたから2年以降は安全やったで。なんせ、噂されるほど仲良かったからね。」
「ちょっ、やめろ!」

偏野先輩に肩を組まれて嫌がる加瀬先輩。「私はこう見えて結構感謝してるんやで~」とか言いながら、軽く首を絞めてるあたりから、2人の本当の仲の良さが伝わってくる。

「それで、桜の彼氏くんは?」
「今日と明日の午前中はバイトのシフトを抜けれなくて……」
「あー、だから2人に頼んだって感じか。」

こういうのは察しが良くて助かる。

「俺たちとしても、どっか旅行行こうかな~って話してたのでいい話だったんですよね。」
「そうそう。むしろタイミング良すぎてびっくりしたからね。」

2人はそう言っているが、他にも予定地があったはず。それを変えてまでわざわざこっちに来てくれたのは本当にありがたい。

「ん~!こういうのもいい!駿人!私たちも何か書こうや!部誌に出すやつ!」
「いいっすけど。今回も挿絵ありのやつでやるんすか?」
「もちろん!絵は私、文章が駿人!OK?」
「はぁ……寝る時間なくなって後で後悔しても知りませんよ。」

2人は私の後ろの席に座って、それぞれペンタブとPCを開く。いったい誰と誰で書くのやら。
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