学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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カンタンナコト①

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 今日は木曜日。体育の後に数学系に傾いた科目3連チャンのクソ曜日。でも、最近はそれがなくなりつつある。

「とりあえず書き出してみ」
「えっと……」

3限の数学基礎。この授業は出席確認がリンクで送られてきていて、それを答えるだけで出席扱いになる。つまり、授業を受けていなかったとてそっちに答えたら授業を受けていたことになる。

 ってことで学生会館で、この範囲を習っていない渡部悠陽に教えているところだ。ちなみに一緒にいる雄之助や伊東誠人はこの範囲は完璧で、一緒になって教えている。

「2、8、32……」

b₁から順番に書き出していく。見ての通り今回は等比数列。数Bで習っているはずだが、悠陽が通っていた高校では触りしかやっていないらしい。おい、カリキュラムどーなってんねん。

 ちなみに、念には念をということで遠隔で授業の様子は見ている。正直、この先生の説明は分かりにくいところがあるから、自分で参考書でも見ながら解いた方がいいと思ってしまう。

「なんか規則性ない?」
「え?規則性?」

誠人が言ったその言葉に悠陽は驚く。そんなに驚かんでもとは思うけど、本格的に考え始めた。

 2、3分ほど考えて、お手上げとペンを置く。数列って、これが見つからんと終わるからな。うん。

「b₁からb₂になるとき、どうなってる?」
「4倍?」
「じゃあその次は?」
「4倍……あ!」

悠陽は気づいたようで、ペンをもう一度持ち、式を書いていく。そう、2•4^(n-1)だ。初項2公比4の等比数列。数列の基礎も基礎のところ。

 でも、この問題はここで終わらない。求めるのはanだ。特性方程式はもちろん使っている。これに関してはネットで調べていた。

「bnがこれやから、anは……」

bn=an-1

この式にさっきのbnの式を代入する。それで移項したら答えは自然と出てくる。

an=2•4^(n-1)+1

これが答えだ。

「終わった~!」
「これを1、2分で解けんとアウトやけどな。」
「まあ、数列はパターンだから。」
「暗記科目よ、丸暗記。」
「お前ら厳しすぎやろ。」

でも、俺たちが言っていることは間違ってない。全パターン覚えているのは当たり前。なんなら隣接二項間とかanとbnが同じ式の中に入ってるあれとか、もっとパターンはある。それを覚えとかないと、次の∑に繋げれないし。

「でも、練習したらできそうや。」
「そりゃあそうや。」
「高1でもできることやし。」
「数学は数だから。」
「ホンマにお前ら厳しいな。」

しゃーないやん。これはもう履修済みの範囲やねんから。
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