学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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アホだから踊る、だから見つける③

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 人気な講義には抽選という制度がある。これは人数が定員オーバーになった時に行われるもので、友達と受けていたとしても離れ離れになることが十分にあり得る仕組みだ。

「あーあ、残念やな久志。」
「マジかよ。ってことは行動科学行かなあかんのか。いけるかなぁ?」

月曜3限の言語文化(中国)。この講義は代々受け継がれる楽な講義の1つで、学年問わず、様々な学年の学生が揃う。そうなるともちろん抽選があるわけで、桜はこの抽選に通ったものの、俺は外れてしまった。

「科学ってことは理系っぽい内容なんちゃうん?それやったら合ってるかもしれんで。」
「テスト7割か8割のやつやで。そんなん捨てに決まってるやん。」
「あ…それはヤバいな。」

この時間の逃げ道は本当に限られている。英語系の科目が1つ。それと行動科学だけだ。他にもゼミが開かれているが、それは学部が限定されていて無理だ。

「仕方なく行くとするか。ちくしょー」
「がんばれー」

苦笑いを浮かべる桜に見送られ、俺はとぼとぼと講義室を出て行った。

 行動科学は割と大きい講義室で少人数でやっていた。

「まぁ、そうだよね。言語文化はどうしても多くなるから。」

そう笑いながら言葉をこぼす教授の顔には見覚えがあった。

(この人、心理学の面白い人や。)

シラバスで教授の名前を覚えていなかったから気づかなかったが、金曜1限に取っている心理学と同じ教授だった。

「とりあえず、そこらへんの席に座ってください。プリントは誰かのものを撮らせてもらって。じゃあ続きをやっていきますね。」

相変わらず、日常会話の延長線上に講義がある人だ。この感じが癖になる。

 講義内容は行動科学の基礎、サンプリングの話だ。一つ一つの方法を詳しく説明していく。その中にスライドのミスはあれど、真面目そうな人がいきなり「あれ?
」とかいうものだから、余計に面白い。

「ってことで、こんなものかな?じゃあ、あとから来た人もいるので、このQRコードを読み取って出席登録のほうお願いします。それと…あれ何言おうとしてたっけ?ああそうだ。GCの登録もお願いしますね。」

明らかに終わりという空気が流れ始めて、先輩たちはそそくさと講義室を出ていく。俺も近くにいた同じ海洋先端のヤツのプリントの写真を撮って、次の講義までの時間つぶしのスタートだ。

「あ、そうだ。さっきやっといた日本語訳、学科RINEに送っとこ。」

やっぱり学年にはこういうやつが1人くらい必要だな。
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