学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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憂鬱な空と愉快な足取り②

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 バス停から少し離れたところで、まだかまだかとバスを待つ。持ってきた久志の傘を左手に持ち、右手で自分の傘をさし、基本は遅れてやってくる福井のバスを待ち続ける。水溜まりの上を車が走って、水しぶきをあげている。空もどんよりと暗く、気分も重たくなりそうだが、それよりも今は明るいのに包まれている。

 重たいエンジンの音が聞こえて、そっちを向いてみる。やっと来たかと期待したけどトラックだった。

「ちぇっ」

せっかく来たと思ったのに。期待させて。

 するとバスが停まるときの音が聞こえてきた。嬉しくなって見てみると、福井駅行きのバスが。これに久志が乗っているはず。嬉しい気持ちを少しだけ抑えて、少しだけ背伸びする。バス停にバスが停まって久志が降りて来るのが見えた。

「久志!」

外に出る前に久志に傘をさしてあげる。その中に入って、受け取った久志は笑った。

「桜、ありがとな。」
「バス停までは大丈夫やったん?」
「同じ学科のヤツに入れてもらったから大丈夫やで。心配してくれてありがと。」
「そ。ならええんやけど。」

2人並んで歩き始めると、バスに追い越されていく。水しぶきがかからないように、今日は歩くのは少し内側だ。

「そっちは課題どんな感じよ?」
「どんなって。一緒に生活してるからわかるやろ?」
「取ってる教科結構違うもーん。」
「違うもんって。はぁ。残り2。」
「ざーんねん。今日は寝ーへんように監視せんとな。」
「まさか今日書かせる気か?」
「もちろん。どーせ置いとってもギリギリまで書かんやろ?」
「まあせやけど。それにしても無理やり…」
「なんか文句あるん?」
「別にー」

そう笑いあってまた歩く。スーパーまでそんなにないはずなのに時間をかけてゆっくりと。

 買い物を済ませたら今度は家までだ。

「ん。」
「ん?」
「ん!」

そう言うと、久志は私が持とうとしていた荷物を奪い去る。私が持とうとしていたのは重いほうの荷物。それを自分のほうにあった軽いほうの荷物と変えようとしたのだ。

「ありがとね。」
「べーつに。はよ帰ろーぜ。レポート書きたい。」
「はいはい。」

2人で傘をさし、また歩いていく。その足取りはとても軽かった。
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