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マナツノ
夏休み勉強会1-5
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ガチャっと音がして玄関が開く。
「ふぃー、あっつかったぁ。ただいまぁー!」
「おかえり~!」
「おかえり。」
「おかえり~!杏ちゃん!」
リビングに入ってきた杏はその光景を見て固まってしまった。そこにはいるはずのないきいがいるのだ。
「きい姉!どうしたん?」
「今日こっち泊まることになりましてぇ。」
「やったー!一緒に寝る?一緒に寝る?」
「いやぁ、なんか3人でオールするって話してて。」
「え?」
いきなりきいに抱きつくと、ぴょんぴょん跳ねながら嬉しがる。けど、オールの話になったら急にテンションが低くなった。
「まあ私頭悪いやん。独自相当やらんと大学行けんから。」
「あーね。じゃあしょうがないかぁ。オールだオール。」
「くっ…」
きいはその場にしゃがみこみ、悔しそうに床を叩く。
「杏ちゃんならこの状況どうにかしてくれると思ったのに…ちくしょう。さすが兄妹。」
どうやらきいは杏に助けて貰えると踏んでいたらしい。まぁ誰かとやると言えどオールは嫌よな。楽しいけど。
「杏、風呂沸いてるから入ってこい。その間に晩飯作っとくから。」
「ありがとバカ兄。あっ、桜さんも一緒に入ろ!」
「ごめん。とりあえずきいにこの問題教えなあかんから。ほら、きいは早く始める。」
「はぁーい。」
いつまでも悔しがっているきいの首根っこを掴んでソファーに移動させると、きいは不貞腐れながらも勉強を始めた。
杏が風呂に行っている間に晩飯の仕上げをする。時間は6時半と少し早いが、このあとどうせ夜食も食べるんだから問題ない。
錦糸卵を作って、ハムとキュウリを細く切り、麺を茹でる。そして氷でしめて器に盛る。量は俺と杏が少し多めで桜ときいは少し少なめ。上に具材を持ったら夏の風物詩、冷やし中華の完成だ。
出来上がると同時に杏が上がってきて、それと同時に2人が勉強を切り上げる。テーブルに持っていくと桜が箸を取り出して、テーブルに置く。
「きいは私の箸使って。」
「はーい!」
パジャマに着替えた杏が戻ってきて、席についた。そしてつゆをかけて、手を合わせる。
『いただきます!』
箸をもって少しかき混ぜてから啜る。セット売りしているやつを買ったから、味に間違いはないが、やはり美味い。
「うまぁ。やっぱ夏といえばこれやな。」
「せやな。ひい君ナイスチョイス。」
「そんな褒めてもオールは確定やからな。」
「ちぇっ」
「ふぃー、あっつかったぁ。ただいまぁー!」
「おかえり~!」
「おかえり。」
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「きい姉!どうしたん?」
「今日こっち泊まることになりましてぇ。」
「やったー!一緒に寝る?一緒に寝る?」
「いやぁ、なんか3人でオールするって話してて。」
「え?」
いきなりきいに抱きつくと、ぴょんぴょん跳ねながら嬉しがる。けど、オールの話になったら急にテンションが低くなった。
「まあ私頭悪いやん。独自相当やらんと大学行けんから。」
「あーね。じゃあしょうがないかぁ。オールだオール。」
「くっ…」
きいはその場にしゃがみこみ、悔しそうに床を叩く。
「杏ちゃんならこの状況どうにかしてくれると思ったのに…ちくしょう。さすが兄妹。」
どうやらきいは杏に助けて貰えると踏んでいたらしい。まぁ誰かとやると言えどオールは嫌よな。楽しいけど。
「杏、風呂沸いてるから入ってこい。その間に晩飯作っとくから。」
「ありがとバカ兄。あっ、桜さんも一緒に入ろ!」
「ごめん。とりあえずきいにこの問題教えなあかんから。ほら、きいは早く始める。」
「はぁーい。」
いつまでも悔しがっているきいの首根っこを掴んでソファーに移動させると、きいは不貞腐れながらも勉強を始めた。
杏が風呂に行っている間に晩飯の仕上げをする。時間は6時半と少し早いが、このあとどうせ夜食も食べるんだから問題ない。
錦糸卵を作って、ハムとキュウリを細く切り、麺を茹でる。そして氷でしめて器に盛る。量は俺と杏が少し多めで桜ときいは少し少なめ。上に具材を持ったら夏の風物詩、冷やし中華の完成だ。
出来上がると同時に杏が上がってきて、それと同時に2人が勉強を切り上げる。テーブルに持っていくと桜が箸を取り出して、テーブルに置く。
「きいは私の箸使って。」
「はーい!」
パジャマに着替えた杏が戻ってきて、席についた。そしてつゆをかけて、手を合わせる。
『いただきます!』
箸をもって少しかき混ぜてから啜る。セット売りしているやつを買ったから、味に間違いはないが、やはり美味い。
「うまぁ。やっぱ夏といえばこれやな。」
「せやな。ひい君ナイスチョイス。」
「そんな褒めてもオールは確定やからな。」
「ちぇっ」
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