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人妻の名和志穂が後ろから夫に撮影される

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 夜。

 ベッドの上で名和志穂はいろんな姿勢をとる。
 着ている服は黒いハイレグタイプの競泳水着。

 表面がエナメルで輝いて見えてセクシーな姿ね。 
 志穂はこういう衣装が好き。

 そして、そんな志穂の姿を夫の佐藤一郎がデジタルカメラでいろんな方向から撮影している。
 志穂は撮影されるのが好き。

 自分のきれいな身体を、愛する夫の一郎さんが撮影して、喜んでいる。
 志穂は夫が喜ぶことなら何でもする。

 どんなことでもしたい。
 私は一郎さんの奴隷だから。

 どんな格好でも命令されればするわ。
 決して逆らわない。

 それが愛なの。
 愛の行為よ。

「志穂、四つん這いになって、お尻をあげてよ」
「はい、わかりました」

 志穂はベッドのシーツに顔を付ける。
 そして、高々とお尻を上げる。

 志穂はこの格好が好き。

 男に支配されたい。
 征服されたい。

 それが志穂の願望だ。

 この格好はまさにそんな感じ。
 男に征服されていく自分。

 気持ちがいい。
 自分は男性に全てを支配されたい。
 身も心も全て一郎さんに捧げたい。
 
 ハイレグの競泳水着の股の部分が少し食い込んでいる。
 けど、別にいいわ。
 気持ちいいから。

 そして、後ろから撮影される。
 フラッシュがたかれる。

「ああん、気持ちいい……」 

 志穂はこのフラッシュがたかれて、シャッター音が聴こえてくるのが好き。
 なんか撮影されて、男の人に支配される気分になる。

 フラッシュがたかれて、シャッター音がするだけで興奮してしまう。
 気持ちいいんだから、仕方がない。

「ねえ、一郎さん、もっと後ろから撮影してください……」

 何枚も撮影される。
 気持ちがいいの。

 ああ、もっともっと後ろからしてほしい。

「ねえ、もっと後ろから撮影してくださいませ……ご主人様」
 
 何度もフラッシュがたかれ、シャッター音が聴こえてくる。
 気持ちいい。
 愛されている気分になる。

「一郎さん、志穂、気持ちいいです。ああ、もっと、もっと後ろから愛してください……」

 気持ちよくて仕方がない。

 ベッドの横の鏡に映っている自分の今の格好。
 お尻を高々と上げて、突き出している。
 それを夫の一郎さんが撮影している。

 男の人に後ろから見られている。
 気持ちいいわ。
 
 男の人に虐められている気分。
 志穂はもっと辱められたい。

 愛する人から虐められたい、辱められたい。
 これも愛の行為だと志穂は思う。

 そして、一郎がデジタルカメラを置いた。
 そして、ビデオカメラを三脚台に設置する。

 一郎は志穂をやさしく抱きしめる。
 志穂は嬉しい。

 これから、このセクシーなハイレグ競泳水着のまま、愛されるのかしら。
 ドキドキしてくる。

 それも撮影されるのね。
 全然かまわないわ。

 むしろ撮影してほしい。
 二人が愛するところを。
 気持ちよくて仕方がないわ。
 
 これも愛の行為よね。
 
〔END〕
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