魂の殺人

守 秀斗

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第4話:路上で倒れるアロクカイエ

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 結局、ろくな物を食えなかったアロクカイエ。
 アロクカイエは路上で倒れた。
 調子が悪い。

 しかし、通行人はみんな無視。
 なかには、わざとアロクカイエを踏んづけていく奴もいた。

 そんな時、若い美人の女性が路上の石ころにつまづいて転んだ。
 周りの連中がみんなその女性を気遣っている。

「……お、おい、ちょっと小石で転んだ女には大騒ぎで、なんで死にそうなわしをほっておくんだよ……」
「それは、お前が全くこの世に必要のない人間だからだよ」

 気がつくと例の不良どもがアロクカイエの背後にいた。
 そして、いつもの通り、タコ殴りにされるアロクカイエ。

 動けなくなるアロクカイエ。
 自警団が来るが、全く、アロクカイエを無視。
 若い女性を気遣っている。

 不公平だ。
 しかし、世の中とはこういうものかと思うアロクカイエであった。
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