愛されることを知らない僕が隣国の第2王子に愛される

鮎瀬ゆう

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 しばらく待っていると、先生が教室に入ってきた。
 今日は初日ということで、学園のことや、規則のことを説明してくれた。

「最後に、これだけ伝えておきます」

 そう、先生は強調して言った。

「この学校のクラスは、事前に受けていただいたテストの結果でAから順にクラスが分かれています。つまり、このFクラスは一番成績が良くなかった、ということです」

 だから、クラス分けの票をみて僕は笑われていたのか。
 確かに事前に受けたテストで僕はわからないことが多かった。言語の分野は、本で学んだことがあるからわかったが、数学の分野や、生物の分野等は書庫に本もなく、読んだことがなかったし、もちろん誰かから学んだこともなかった。だから、というと言い訳になってしまうが、出来が悪いことくらい受けているときにわかっていた。

「この学園に通っている方たちは、これからのこの国を背負っていただく方ばかりです。一番にならなくてはいけないわけではありませんが、これからしっかりと勉学に励み、胸を張って、この国の代表の人になってほしいと先生は思います。……明日からは通常の授業が始まります。これからの学園生活で困ったことがあったら、なんでも相談してください。それでは、これで終了します」

 ありがとうございました、と礼をして、今日の授業は終わった。

 明日から、授業が始まる。
 今日授業で使用する教科書が配られたから少し見ておこう。僕はただでさえほかの人より教養がない。家の書庫にある本しか学べる術がなかったから。僕には基礎がない。このままでは授業についていけるわけがない。この学園の図書館であれば、きっと基礎から学べる本があるだろう。その本を借りて、少しでもいいから勉強しておこうと立ち上がる。

「テオはこのまま帰るの?」
「……っ、ぁ、いや、ちょっと、図書館に寄ろうかなって……」
「そうなの?まじめだね。僕はもう帰るよ。お迎えも来ているし」

 そう言ってケイトは帰っていった。
 お迎えか。そういえば僕もお迎えが一応来ることになっていたはずだ。時間に遅れたらどうなるかわからないから、時間に気を付けていないと、と忘れないように心に留めておく。
 今日が通常より早く終わったって、迎えがその時間に来てくれるわけがない。お昼ご飯は持ってきていないが、食べないこともたまにあるので特に問題ではない。迎えが来るまでに十分時間はある。時間を有効活用しないと。
 僕は図書館の場所を確認するため、朝もらった地図をカバンから取り出した。
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