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123 最終話
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僕とシエロの手に輝く、おそろいの指輪を眺める。
「指輪、気に入った?」
「うん、すごく……それに」
「うん?」
結婚式を終えて、僕たちは寝室のベッドに腰かけている。
この家は、シエロと僕の2人の家。防犯面も考えて、両陛下やソラナ殿下がいる家からそう遠くないところにある、使用人もいない、僕たち以外誰もいない、2人だけの家。
「僕たち、結婚したんだなって、実感できて、なんか、すごい……」
「嬉しい?」
「うん、嬉しいし、すごく、幸せだなって」
「そっか」
シエロと結婚して、関係の名前が変わっても、きっと今までと何も変わらない。ずっと隣にいて、お互いが隣にいてほしくて、お互いが世界で一番大切な人。でも、その関係に名前をもらって、こうして、それを証明するものが手と僕の名前にあると思うと、体の中心からぐっと何かがこみあげてくる、みたいな、嬉しい、なんて言葉だけじゃ表せない、そんな気持ちになって。
「僕も、すごく幸せで、どうにかなっちゃいそう」
「ん……こんなに幸せでいいのかな」
ついぽろっと出た言葉に、シエロが僕をぎゅっと包み込んで言う。
「いいんだよ。これからもっともっと幸せだって感じてもらうからね」
「ふふ、うん。シエロもね」
「うん」
そうして自然に重なった唇から伝わる熱がくすぐったい。
「……僕ね、ずっと、どうして僕は産まれてきたんだろうって、どうしてお母さんは僕を一緒に天国に連れて行ってくれなかったのかなって思ってた」
「……うん」
「でもね、今は、きっとシエロに出会うために産まれてきたんだって思うようになってね?今まで本当にたくさんつらかったし、怖い思いも、痛い思いもたくさんしたけど、こうして、シエロに出会えて、人を愛する気持ちも、人に愛されることも知って……生きてて、良かったなって思うんだ」
「僕も、テオに出会えて、すごく嬉しいし、幸せ。……テオに出会わなければ、こんなに人生が楽しいだなんて、思わなかったよ」
シエロの顔が近づいてきて、額がこつんとあたる。
「テオ、愛してるよ」
「僕も、愛してる」
愛を伝えあって、ぶつかった視線に笑いあって、キスをして。
シエロが隣にいて、僕に愛を注いでくれて、僕もそれに答える。そんな穏やかな毎日をこれからも過ごせたら、それ以上に幸せなことなんて、ないから。
シエロ、僕と出会って、隣にいてくれて。僕を、愛してくれて、ありがとう。僕も、言葉で伝えきれないくらい、愛してる。
いつも以上にたくさん愛を伝えあい、熱い夜を過ごした。
僕の隣で眠るテオの頬をなでる。
僕の隣にテオがいる。それは、今日も、明日も、これからも変わらない
何度愛を伝えても足りないくらい、大好きで、愛おしくて、大切な存在。そんな君が、ずっと僕の隣にいて、笑っていたら、それ以上に幸せなことなんてないから。
テオ、産まれてきてくれて、生きてくれて、僕と出会ってくれて、僕にこの気持ちを教えてくれて、ありがとう。僕も、愛してるなんて言葉で伝えきれないくらい、愛してるよ。
「指輪、気に入った?」
「うん、すごく……それに」
「うん?」
結婚式を終えて、僕たちは寝室のベッドに腰かけている。
この家は、シエロと僕の2人の家。防犯面も考えて、両陛下やソラナ殿下がいる家からそう遠くないところにある、使用人もいない、僕たち以外誰もいない、2人だけの家。
「僕たち、結婚したんだなって、実感できて、なんか、すごい……」
「嬉しい?」
「うん、嬉しいし、すごく、幸せだなって」
「そっか」
シエロと結婚して、関係の名前が変わっても、きっと今までと何も変わらない。ずっと隣にいて、お互いが隣にいてほしくて、お互いが世界で一番大切な人。でも、その関係に名前をもらって、こうして、それを証明するものが手と僕の名前にあると思うと、体の中心からぐっと何かがこみあげてくる、みたいな、嬉しい、なんて言葉だけじゃ表せない、そんな気持ちになって。
「僕も、すごく幸せで、どうにかなっちゃいそう」
「ん……こんなに幸せでいいのかな」
ついぽろっと出た言葉に、シエロが僕をぎゅっと包み込んで言う。
「いいんだよ。これからもっともっと幸せだって感じてもらうからね」
「ふふ、うん。シエロもね」
「うん」
そうして自然に重なった唇から伝わる熱がくすぐったい。
「……僕ね、ずっと、どうして僕は産まれてきたんだろうって、どうしてお母さんは僕を一緒に天国に連れて行ってくれなかったのかなって思ってた」
「……うん」
「でもね、今は、きっとシエロに出会うために産まれてきたんだって思うようになってね?今まで本当にたくさんつらかったし、怖い思いも、痛い思いもたくさんしたけど、こうして、シエロに出会えて、人を愛する気持ちも、人に愛されることも知って……生きてて、良かったなって思うんだ」
「僕も、テオに出会えて、すごく嬉しいし、幸せ。……テオに出会わなければ、こんなに人生が楽しいだなんて、思わなかったよ」
シエロの顔が近づいてきて、額がこつんとあたる。
「テオ、愛してるよ」
「僕も、愛してる」
愛を伝えあって、ぶつかった視線に笑いあって、キスをして。
シエロが隣にいて、僕に愛を注いでくれて、僕もそれに答える。そんな穏やかな毎日をこれからも過ごせたら、それ以上に幸せなことなんて、ないから。
シエロ、僕と出会って、隣にいてくれて。僕を、愛してくれて、ありがとう。僕も、言葉で伝えきれないくらい、愛してる。
いつも以上にたくさん愛を伝えあい、熱い夜を過ごした。
僕の隣で眠るテオの頬をなでる。
僕の隣にテオがいる。それは、今日も、明日も、これからも変わらない
何度愛を伝えても足りないくらい、大好きで、愛おしくて、大切な存在。そんな君が、ずっと僕の隣にいて、笑っていたら、それ以上に幸せなことなんてないから。
テオ、産まれてきてくれて、生きてくれて、僕と出会ってくれて、僕にこの気持ちを教えてくれて、ありがとう。僕も、愛してるなんて言葉で伝えきれないくらい、愛してるよ。
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ありがとうございます!
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