1995

フランク太宰

文字の大きさ
1 / 1

1995

しおりを挟む
    1995年は私にとって、とても良い年でした。あの頃のミラノは治安が良かったんですよ。
 
 こう言った彼女は60は近いであろう風貌であった。
たしかに、24年前は彼女も若かったのだろうし、ミラノも美しい所で、彼女も土地の生活を満喫していたのだろう。
 個人的には1995年は嫌な年であったような気がする。
阪神淡路大震災に地下鉄サリン事件、そしてばか騒ぎしたバブルと呼ばれる時代の跳ねかいりが生じていた。
世紀末は刻一刻と近づいていて、真面目に1999年に世界が終わると信じていた人々もいた。
しかし、まぁ、あまりに大昔のことだよ、霞んでいてよく見えない。
  
 ある人が私に2006年10月11日午前10時26分は二度とやってこない、我々は時間を噛み締めて生きるべきだと、晴れた空の下言った。
 
  そうね、そういった考えを持って生きれたら素晴らしいかもね。
でも、残念ながら私には不可能な生き方だった。
 今だって耳に聴こえる、時が足早に通りすぎていくのが。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

真実の愛を見つけたとおっしゃるので

あんど もあ
ファンタジー
貴族学院のお昼休みに突然始まった婚約破棄劇。 「真実の愛を見つけた」と言う婚約者にレイチェルは反撃する。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

思いを込めてあなたに贈る

あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

捨てたのはあなたです。今さら取り戻せません

斉藤めめめ
恋愛
婚約破棄?構いませんわ。 ですが国家の崩壊までは責任を負いかねます。 王立舞踏会で公開断罪された公爵令嬢セラフィーナ。 しかし王国を支えていたのは、実は彼女だった。 国庫凍結、交易停止、外交破綻——。 無能な王子が後悔する頃、彼女は隣国皇帝に迎えられる。 これは、断罪から始まる逆転溺愛劇。

妹の初恋は私の婚約者

あんど もあ
ファンタジー
卒業パーティーで、第一王子から婚約破棄を宣言されたカミーユ。王子が選んだのは、カミーユの妹ジョフロアだった。だが、ジョフロアには王子との婚約が許されない秘密があった。

処理中です...