【エッセイ】何の知識もないままタイのBLドラマを見ていく

セリー

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Until We Meet Again 〜運命の赤い糸〜

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初のタイドラマ。

いきなり男4人の修羅場から始まる。

何やら「交際を認めない!」とお父さんらしき人が激しく若い二人の男の子を叱責する。

あ、これBLか。と、ここで気付く。
BLドラマはおっさんずラブしか見たことがない。

まあ、いいや、と思って見続ける。

ところが、次の瞬間、若い男の子の一人が、いきなり銃をこめかみに押し付け

バーン!!

と自殺。

もう一人、恐らくこの自殺した男の子の彼氏が激しく泣き出す。

この重く薄暗いシーンから、突然明るい現代のシーンへと移る。


主役はパームという大学に入学したばかりの男の子。
しかし、タイのドラマに見慣れていないため、彼の鼻の穴の大きさが気になる。

その後もタイの方々の小鼻の広さばかりが気になる。

パームの親友となるティーム。
彼はドラマに出るような顔ではない。普通すぎる。

なんとなく雑だな~、学芸会みたいだな~
と思いながら見続ける。

パームは水泳部のディーン先輩を初めて見た時
ハッとする。
あれ?どこかで会ったような?この感覚は何?
不思議な気持ちになるパーム。
また、ディーン先輩もなぜかパームから目が離せない。

実はこの二人、冒頭の自殺したカップルの生まれ変わり。
あの最初のシーンは過去の回想シーンだったのである。

最初は二人が「生まれ変わり」だと見ているこちらも気づかない。
話が進んでいくにつれ、あれ?もしかして?と視聴しているこちらもだんだん気付いていく。

気付いていくあたりから、このドラマに引き込まれていく。
ノンストップでどんどん見ていく。

長身のディーン先輩。
小柄なパーム。
この二人の身長差がまたたまらない。

ディーン先輩に惹かれていくパーム。彼を見上げるパームがとてもかわいい。

最初気になっていた彼らの小鼻の広さもこの頃には気にならなくなっていく。

ディーン先輩にお菓子を作るパーム。
わくわくしながらお菓子作りに励む笑顔がとってもキュート。

しかし、この主役のパームは上手い。
ディーン先輩を思ってキュンとする表情、過去の記憶に怯える表情、ふと見せる寂しそうな顔。
そして、ドラマのクライマックスで、自殺した前世の自分に憑依され、狂ったように泣き叫ぶ姿。

主役に抜擢されるだけある。

また、相手役のディーン先輩も良かった。
かわいいパームを気遣い、やさしく彼を包み込む。そしてパームを胸に抱く姿はとてもセクシー。ビルドアップされた肉体もきれいだった。

このドラマはまず主役をこの二人にしたのが正解だったと思う。

しかし、やはりBL初心者の私には、二人のキスシーンはなかなか直視できなかった。美しいシーンではあったものの。

あと、脇役の女の子、マナウがとてもかわいかった。
ちょっとデブ。でも明るい。
パームの親友で、いつも彼の心を癒す存在。
きゃー!と言いながら派手に転ぶシーンは、あまりに激しく転ぶため、何度見ても笑ってしまう。

それから私が注目したのは、パームのお隣さん、25才の社会人、シンさんだ。長い髪を後ろに縛り、眼鏡をかけている。長身で知的。しかもハンサム。
彼も演技が上手かった。
シンさんはただのパームのお隣さんだと思いきや、けっこうなキーパーソン。実はパームといとこで、パームとディーンが前世で自殺した二人の生まれ変わりではないかと気付き、調査までしてくれる。

このドラマは音楽がとても良かった。
見終わった後でもエンディング曲を聴くと、あの感動がよみがえる。

出演者の中で一番イケメンだと思ったのは、お隣に住んでるシンさん。それからディーン先輩の友達のウィン。あとは、前世で亡くなったコーン。いずれも日本人ウケすること間違いない。
それからもちろん、パームとディーン先輩もイケメンだ。

ストーリーがしっかりしていて、ただのドタバタ学園ドラマではなくサスペンス要素あり、シリアスな展開だが明るい学園ものの要素もあり、情緒に溢れたいいドラマだった。感動した。

タイBLドラマっていいな~
もっと見ようかな~

そう思ったのは、恐らく、最初に見た作品がこれだったからだと思う。


パーム役: フルーク・ナタット(Fluke)
ディーン役: オーム・ティティワット(Ohm)
シン役: ジャー・パチャラ(Ja)
コーン役: カオ・ノッパカーオ(Kao)
ウィン役: ブーン・ノッパナット(Boun)
ティーム役: プレーム・ウォルート(Prem)
マナウ役: サマンサ・メラニー(Sammy)




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