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~デ・フォン領域~
精霊人と人間は、似てても異なる者なのです。
「そうは言うけど、レン兄だってそこら辺の王族とも精霊使いとも違うよね。年中旅する王族なんていないし、そもそも精霊使いって大概四大精霊の一種の精霊には好かれるけど、他の種類の異なる精霊からはそれ程好かれなかったり、下手すりゃ嫌われたりするんだよ。なのにレン兄の場合は四大精霊達の全種類に好かれてるよね。普通人間で四大属性の精霊全種類に好かれるなんて非常に珍しいんだよ?」
精霊は基本、四大属性のどれか一つの属性を持ってるけど、二種以上の異なる属性を持つ精霊もいるし、基本となる四大属性以外の属性を持つ精霊もいる。因みに二種以上と言われるのは、複数の異なる属性のパワーバランスが均等である事。均等でないと二種以上とは言えない。どれか一つが突出した場合、二種以上の異なる属性を持っていても、その突出した属性が属性として判断されるからだ。その為、二種以上と別属性は無属性と分類されてて、実は僕達赤の血族も無属性に当たる。
赤の血族は祖先が精霊王だし、精霊王の特性を受け継ぐから、四大属性全てのパワーバランスが均等に配分した状態で生まれてくる。
だから、外見的に見ればラファス兄は火属性で僕は水だけど、水の愛し子だろうとそうでなかろうと、体内に流れるパワーバランスは全く変わらず、それ故に、他者からの四大魔法の攻撃は半減もしくは無効状態になる特性も持っている。因みに四種の無属性の場合に限り、他の無属性魔法の攻撃も半減、無効状態になる。
とはいえ、僕達は精霊人であって人間じゃない。人間に無属性は当て嵌まらない。人間は属性を持つ種族だからだ。
まぁ精霊人でも無属性は滅多にいないから、充分珍しいけどね。
「えっ、ラルはそんな事も判るの?」
「僕は隠れてる精霊も視えるからね。因みにレン兄の周りはいつも四種全部が群がってるよ」
僕の視える発言に驚くトゥー兄。そこでウィル兄が説明を加えてくれる。
「ラルは精霊人だからな。精霊の特性を受け継いでいるんだ」
「そっか、ついつい忘れがちになっちゃうけどラルって人間じゃないもんね」
「まぁ、ここまで人間に近い精霊人も稀だろうよ。精霊使いの俺ですら、人間だと思っていたからな」
レン兄の言葉にキョトンとするトゥー兄。
「ボクは精霊とかあんま見た事ないけど、ラルやラファスって精霊人として普通じゃないの?」
「ああ。精霊や精獣と言った種は、独特の気配を持っている。精霊使いや俺のような召喚士なら必ずと言っていい程判る魔力の塊みたいな物だ。だからこそ、精霊人の気配は精霊と同じく魔力の塊と言ってもいいが、ラファスとラルの気配は人間とそう変わらない」
「ウィル兄説明有難う。まぁ僕達は、精霊人から見ても人間だと勘違いされるみたいだしね」
「同族でもって、どれだけ規格外だよお前等は」
レン兄、そんな呆れ顔で言わなくてもいいと思うんだけどなぁ。
「親や伴侶、祖先が高位精霊でなければ外見にも影響を受けるのが精霊人だからな。低位精霊だと鱗が足や腕に付いていたり、尻尾や羽毛が生えていたりする事もあるらしいぞ」
「同族っていっても、僕達は祖先が古代種の高位精霊だからね。現代種より魔力が強いんだよ。外見の影響は、低位精霊でも古代種だと一部のみで、現代種だと広範囲に影響が出るらしいからね」
精霊の位が高ければ高い程魔力も高く、内に宿る精霊の力を隠すのが上手くなるからね。僕達がバラさなきゃバレないのは、最高位を持つ精霊王が祖先に当たるから、当然の事だよ。
「僕の事、規格外、規格外って言ってるけど、レン兄だって充分規格外だからね。北西大陸は精霊使い出身者が多いけど、中でも王族が多い。これは世界の常識だけど、四大精霊全種に好かれた精霊使いは王族でも過去に一人か二人程度でしょ?充分規格外だよね」
精霊使いって呼ばれる者達は、二種以上の異なる属性の精霊と契約する者の事を言う。一つの属性だと属性名、風使いだの火使いだのって言われる。アル兄はこっちだね。
低位精霊でも、二種以上を扱うのはかなり難しいし、精霊に好かれなきゃ精霊使いにはなれない。属性名使いの場合は、好感度より魔力の多さで契約する事も出来るから、魔力さえあれば大して難しくない。高位になればなる程、資質を問われたり本心を問われたりと、色々試されたりするけどね。
「だから、どうしてラルがそんな事を知ってるんだ。そういった記録は公開されていない筈だぞ」
そんな難しい顔されてもなぁ。僕ん家の記録に残ってるし。
「そう言われても。公式記録じゃなく、僕達の先祖が珍しいって事で記録を残してくれてるだけだし」
「こっちには残ってないぞ、精霊人と知り合いなんて」
「個人情報だからじゃない?個人記録でも探してみたら?もしかしたら載ってるかもね。精霊人か赤い装束かは知らないけど」
「……帰ったら確かめる」
もし個人記録とか書いてる王族がいたなら、その人達の方にも載ってるかもね。僕の一族の人達は、伴侶見付けるまで旅してる人多いし、伴侶と一緒に旅に出てた人もいるから。会えば記憶に残りそうだしね。
精霊は基本、四大属性のどれか一つの属性を持ってるけど、二種以上の異なる属性を持つ精霊もいるし、基本となる四大属性以外の属性を持つ精霊もいる。因みに二種以上と言われるのは、複数の異なる属性のパワーバランスが均等である事。均等でないと二種以上とは言えない。どれか一つが突出した場合、二種以上の異なる属性を持っていても、その突出した属性が属性として判断されるからだ。その為、二種以上と別属性は無属性と分類されてて、実は僕達赤の血族も無属性に当たる。
赤の血族は祖先が精霊王だし、精霊王の特性を受け継ぐから、四大属性全てのパワーバランスが均等に配分した状態で生まれてくる。
だから、外見的に見ればラファス兄は火属性で僕は水だけど、水の愛し子だろうとそうでなかろうと、体内に流れるパワーバランスは全く変わらず、それ故に、他者からの四大魔法の攻撃は半減もしくは無効状態になる特性も持っている。因みに四種の無属性の場合に限り、他の無属性魔法の攻撃も半減、無効状態になる。
とはいえ、僕達は精霊人であって人間じゃない。人間に無属性は当て嵌まらない。人間は属性を持つ種族だからだ。
まぁ精霊人でも無属性は滅多にいないから、充分珍しいけどね。
「えっ、ラルはそんな事も判るの?」
「僕は隠れてる精霊も視えるからね。因みにレン兄の周りはいつも四種全部が群がってるよ」
僕の視える発言に驚くトゥー兄。そこでウィル兄が説明を加えてくれる。
「ラルは精霊人だからな。精霊の特性を受け継いでいるんだ」
「そっか、ついつい忘れがちになっちゃうけどラルって人間じゃないもんね」
「まぁ、ここまで人間に近い精霊人も稀だろうよ。精霊使いの俺ですら、人間だと思っていたからな」
レン兄の言葉にキョトンとするトゥー兄。
「ボクは精霊とかあんま見た事ないけど、ラルやラファスって精霊人として普通じゃないの?」
「ああ。精霊や精獣と言った種は、独特の気配を持っている。精霊使いや俺のような召喚士なら必ずと言っていい程判る魔力の塊みたいな物だ。だからこそ、精霊人の気配は精霊と同じく魔力の塊と言ってもいいが、ラファスとラルの気配は人間とそう変わらない」
「ウィル兄説明有難う。まぁ僕達は、精霊人から見ても人間だと勘違いされるみたいだしね」
「同族でもって、どれだけ規格外だよお前等は」
レン兄、そんな呆れ顔で言わなくてもいいと思うんだけどなぁ。
「親や伴侶、祖先が高位精霊でなければ外見にも影響を受けるのが精霊人だからな。低位精霊だと鱗が足や腕に付いていたり、尻尾や羽毛が生えていたりする事もあるらしいぞ」
「同族っていっても、僕達は祖先が古代種の高位精霊だからね。現代種より魔力が強いんだよ。外見の影響は、低位精霊でも古代種だと一部のみで、現代種だと広範囲に影響が出るらしいからね」
精霊の位が高ければ高い程魔力も高く、内に宿る精霊の力を隠すのが上手くなるからね。僕達がバラさなきゃバレないのは、最高位を持つ精霊王が祖先に当たるから、当然の事だよ。
「僕の事、規格外、規格外って言ってるけど、レン兄だって充分規格外だからね。北西大陸は精霊使い出身者が多いけど、中でも王族が多い。これは世界の常識だけど、四大精霊全種に好かれた精霊使いは王族でも過去に一人か二人程度でしょ?充分規格外だよね」
精霊使いって呼ばれる者達は、二種以上の異なる属性の精霊と契約する者の事を言う。一つの属性だと属性名、風使いだの火使いだのって言われる。アル兄はこっちだね。
低位精霊でも、二種以上を扱うのはかなり難しいし、精霊に好かれなきゃ精霊使いにはなれない。属性名使いの場合は、好感度より魔力の多さで契約する事も出来るから、魔力さえあれば大して難しくない。高位になればなる程、資質を問われたり本心を問われたりと、色々試されたりするけどね。
「だから、どうしてラルがそんな事を知ってるんだ。そういった記録は公開されていない筈だぞ」
そんな難しい顔されてもなぁ。僕ん家の記録に残ってるし。
「そう言われても。公式記録じゃなく、僕達の先祖が珍しいって事で記録を残してくれてるだけだし」
「こっちには残ってないぞ、精霊人と知り合いなんて」
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