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~デ・フォン領域~
遊びと言う名の訓練は、聖騎士団では無理なようです。
翌日、古代語の講義を終えた後、特部の兄さん達と一緒に他の団員達の訓練場にお邪魔する。勿論ジオーヌとリウリクは見学者としてレノ兄が話を通しているから、二人も一緒だけどね。
特部の兄さん達がぞろぞろと、一般の騎士団員達の訓練場にいる事自体が団員達に緊張感を高めているようだが、特部の兄さん達は全く関与する気はない。まぁ、するのは僕だからね。
何事かと、緊張感を漂わせる団員達を一ヵ所に集めて、レノ兄が簡単な説明をする。
「今からここにいるラルとお前達で試合を行う。ルールはラルを相手に、十人前後で10ジゼルム(※10秒間)身動き出来ないようにするか、意識を奪うかでお前達の勝ちだ。各々得意な武器や魔法を使用しても構わない。制限時間は1ゼティルム(※1時間)で、参加した場合の途中リタイアは無しだ。倒れたら即回復魔法掛け、時間終了まで続けて貰う。ラルはこれでも東大陸の魔物キラーだ。甘く見てると痛い目に合うぞ」
団員達は戸惑うが、僕は餌を蒔き、挑発もする事にした。
「個別でも連携でも構わないし、僕が負けたら、特部の兄さん達に1から指導して貰える権利も付けるよ。ただし、僕は負ける気なんて全く無いし、本気で掛かって来なきゃ、ヤジを飛ばすからね。言っとくけど、僕はかすり傷一つですら負う気は無いから」
僕の事をあまりよく知らない団員達が中心になり、物凄く簡単に僕の餌と挑発に乗ってくれた。
結果は当然僕の勝ち。そして残念ながら東の王国騎士団と比べると、体力面も技もスピードも、半分は無さそうだ。回復魔法掛けられる回数も倍ぐらい多いしね。まぁ、あそこは精鋭だし、普段相手にする魔物が強過ぎるからなぁ。
とはいえ、何とか1ゼティルムは経過したものの、誰一人声すら出せず、足腰が立たない状況だ。終了した後に回復魔法を掛けられてもこれだから、この状況を見てた団員達も、次の試合をしたがる様子はない。
一応希望者を募って見るけど誰もが顔を蒼白に染め、首を横に勢いよく振っていた。
なので、僕達は場所移動。
「ラル、東の王国騎士団と比べてどうだ?」
「半分以下?あっちは終了直後でも、声を出す気力もあるから」
一応武器も違うし、ジオーヌが視認出来るよう、多少の加減はしたつもりだ。まぁ負ける気が無かったのは事実だし、かすり傷一つ負って無いけどね。
向こうは再戦を目論むけど、こっちはどうだろ?厳しいなぁ。
「残念だけど、遊びにすらならない。東の王国騎士団員は、普段の相手である魔物も、こことは比べられない程に強いからね」
勿論、特部の兄さん達は僕より強いから、当然東の魔物でも余裕で倒せるぐらいの力量だ。
兄さん達はヘグルス(※重力)変換機器でヘグルスを重くすれば自身を鍛えられるけど、僕はこれ以上ヘグルス重く出来ないからなぁ。
僕が中央出身の人と試合したのって、多分アル兄と初めて出会った日以来だからなぁ。あれだって、試合と呼べるような物じゃなかったから、アル兄が僕との試合で戸惑ってたしなぁ。
ああ、一応破落戸や手加減無用な悪党とかは別扱いね。試合じゃないし、殆どが一発退場だからね。後、あの追い掛け回されたあれも別。こっちが手出し出来ない上に、こっちだけ休息も何も無く、不眠不休で7ディフェルム(※7日間)なんて、問題外としか言い様が無い。
因みに今日はレン兄がウル兄に付いてる。ラファス兄が来るまでずっと監視するらしい。ラファス兄が逃がすなよって言ってたんだって。それを聴いたウル兄は逃げようとしたらしいけど、逃げれる訳無いよね。ラファス兄の僕への愛を思い知れ♪
「う~ん、やっぱ今まで通り、特部の兄さん達とする方が効率的だね」
「お前……それで何で団員じゃないんだ」
リウリクの呟きにアル兄が応じる。
「ラルは入隊するなら特部ですよ。ただ、特部には誘っているのですが、本人がまだ納得がいかないようで、保留状態ですね」
「そんなに実力あるのか?!」
「ありますよ」
アル兄の即答に、リウリクが半信半疑で他の兄さん達の方も見る。
「「あるぞ」」
「「あるね」」
「あるよ。ラルは単独で東の魔物キラーになってるし、3ティファル(※3年)程前の人間の子供を核にした合成体を造り出した犯罪者の発見もラルの手柄だから」
レノ兄ウィル兄、トゥー兄サス兄がハモり、リト兄が説明までする。
「……はぁあ?!まさかの当事者か?!!」
「まぁね。言ったじゃん。知ってるって」
「言ったか?!いや、言ってた、か?……って、誰も当事者だとは思わねぇよ!」
「当事者だって言っても信じなかったんじゃない?だって、最初は本気にしてなかったよね?僕の言葉」
「許容範囲外をあっさり受け入れられる訳無いだろが!」
「そう言われてもなぁ~。僕的には普通だし」
「諦めろ。ラルの基準はラファスだ。俺達ですら普通の範囲内だぞ」
「まぁ、そこが私達からすればとても嬉しい事ですけどね」
「この兄妹の基準は桁外れと言える程に高い上、許容範囲も頗る広いんだ。常識を取っ払わないと付き合いきれんぞ」
レノ兄アル兄ウィル兄が、僕の言葉に続くんだけど……、何だろう。僕、褒められてるのか貶されてるのか分かんないなぁ……。
特部の兄さん達がぞろぞろと、一般の騎士団員達の訓練場にいる事自体が団員達に緊張感を高めているようだが、特部の兄さん達は全く関与する気はない。まぁ、するのは僕だからね。
何事かと、緊張感を漂わせる団員達を一ヵ所に集めて、レノ兄が簡単な説明をする。
「今からここにいるラルとお前達で試合を行う。ルールはラルを相手に、十人前後で10ジゼルム(※10秒間)身動き出来ないようにするか、意識を奪うかでお前達の勝ちだ。各々得意な武器や魔法を使用しても構わない。制限時間は1ゼティルム(※1時間)で、参加した場合の途中リタイアは無しだ。倒れたら即回復魔法掛け、時間終了まで続けて貰う。ラルはこれでも東大陸の魔物キラーだ。甘く見てると痛い目に合うぞ」
団員達は戸惑うが、僕は餌を蒔き、挑発もする事にした。
「個別でも連携でも構わないし、僕が負けたら、特部の兄さん達に1から指導して貰える権利も付けるよ。ただし、僕は負ける気なんて全く無いし、本気で掛かって来なきゃ、ヤジを飛ばすからね。言っとくけど、僕はかすり傷一つですら負う気は無いから」
僕の事をあまりよく知らない団員達が中心になり、物凄く簡単に僕の餌と挑発に乗ってくれた。
結果は当然僕の勝ち。そして残念ながら東の王国騎士団と比べると、体力面も技もスピードも、半分は無さそうだ。回復魔法掛けられる回数も倍ぐらい多いしね。まぁ、あそこは精鋭だし、普段相手にする魔物が強過ぎるからなぁ。
とはいえ、何とか1ゼティルムは経過したものの、誰一人声すら出せず、足腰が立たない状況だ。終了した後に回復魔法を掛けられてもこれだから、この状況を見てた団員達も、次の試合をしたがる様子はない。
一応希望者を募って見るけど誰もが顔を蒼白に染め、首を横に勢いよく振っていた。
なので、僕達は場所移動。
「ラル、東の王国騎士団と比べてどうだ?」
「半分以下?あっちは終了直後でも、声を出す気力もあるから」
一応武器も違うし、ジオーヌが視認出来るよう、多少の加減はしたつもりだ。まぁ負ける気が無かったのは事実だし、かすり傷一つ負って無いけどね。
向こうは再戦を目論むけど、こっちはどうだろ?厳しいなぁ。
「残念だけど、遊びにすらならない。東の王国騎士団員は、普段の相手である魔物も、こことは比べられない程に強いからね」
勿論、特部の兄さん達は僕より強いから、当然東の魔物でも余裕で倒せるぐらいの力量だ。
兄さん達はヘグルス(※重力)変換機器でヘグルスを重くすれば自身を鍛えられるけど、僕はこれ以上ヘグルス重く出来ないからなぁ。
僕が中央出身の人と試合したのって、多分アル兄と初めて出会った日以来だからなぁ。あれだって、試合と呼べるような物じゃなかったから、アル兄が僕との試合で戸惑ってたしなぁ。
ああ、一応破落戸や手加減無用な悪党とかは別扱いね。試合じゃないし、殆どが一発退場だからね。後、あの追い掛け回されたあれも別。こっちが手出し出来ない上に、こっちだけ休息も何も無く、不眠不休で7ディフェルム(※7日間)なんて、問題外としか言い様が無い。
因みに今日はレン兄がウル兄に付いてる。ラファス兄が来るまでずっと監視するらしい。ラファス兄が逃がすなよって言ってたんだって。それを聴いたウル兄は逃げようとしたらしいけど、逃げれる訳無いよね。ラファス兄の僕への愛を思い知れ♪
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「ありますよ」
アル兄の即答に、リウリクが半信半疑で他の兄さん達の方も見る。
「「あるぞ」」
「「あるね」」
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「許容範囲外をあっさり受け入れられる訳無いだろが!」
「そう言われてもなぁ~。僕的には普通だし」
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