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~プロローグ~
自己紹介から始めましょう!
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僕はラファール。ラファール=フォーゼ。種族は精霊人で家族や親しい人達からはラルって呼ばれてる。
そんな僕には一人、兄がいる。母さんもいるけど、僕に戦い方や武器の扱い方に始まり、数多くの知識や経験、生存術を惜し気もなく叩き込んでくれたのは大好きな兄さんだ。本当ならその役目は父さんになるんだろうけど、父さんは僕が産まれる前に病で亡くなった。だから僕にとって兄さんは、父であり師でもあるとっても大事な何物にも替えがたい大切な存在なんだ。
僕達の祖先は大昔、英雄王と呼ばれる伝説的な人物で、精霊王の娘と人間の間に産まれた精霊人。各地に逸話を残し、千年以上経った今でも有名な人だ。
その血を受け継ぐ第一子は必ず赤目赤髪で産まれてくるため赤の血族って呼ばれてるけど、人間にはあまり知られていないかもね。僕は第二子だから赤は受け継がなかったけど勿論赤の血族だし、魔力や能力等大事なものはちゃんと受け継いでいるよ。そしてラファス兄……ラルファンス=フォーゼはその赤を受け継ぎ、今では全大陸世界最強の名を持ってるんだけど、あまり知られると面倒だという理由で殆どの人には知られず、昔ラファス兄が打ち負かしたアーヴェル=デフォルト様……僕はアル兄って呼んでるけど、その人が未だに全大陸の世界最強だと思われている。
僕の村は英雄王が、精霊界の出入口となる聖域の山を中心に土地を貰い受け、英雄を慕い付いて来た人達と共に村を作ったとされる場所で、英雄王ラルファスト=フォーゼの血を受け継ぐ者の所有地として、村人や血を受け継ぐ者の同伴か、血を受け継ぐ者の許しを得ない者は精霊達が侵入を阻む。そしてこの村の周辺は、北に精霊界の出入口がある聖域の山が、北東には聖なる湖が、南東には稀な種類の薬草や花のある広大な草原が、西には多種多様な魔石の宝庫である山脈があり、全てフォーゼ家の土地になる。
あっ、今、良いとこ取りだって思ったでしょ?これには理由があって、この辺一帯は人間には手に負えない魔物や生き物、精霊がわんさかいて、それをある程度で良いからどうにかしたくて僕等の祖先である英雄王に、この大陸の王が頼み込んで貰い受けたらしい。
僕の村、ライトフォーマーは、冒険者や腕に自信のある者から一般人まで、ありとあらゆる人達の憧れの村だけど、“私の愛する村”の意味を持つ古代語“ラ・ルーム”と呼ぶことが多かったため、村人はラ・ルームと呼び、近隣のチェリク村では“私の隣村”の意味を持つ“デュラ・ルーム”が愛着した為、僕達の産まれたこの村がライトフォーマーだと子供の頃から知る村人は極僅かだったりする。
ただし、ある程度大人になれば、僕達が成人後、歳を取らずにいる事で人間とは違う事に気付くだろうし、村人は子供の頃から英雄王の物語に慣れ親しんでいるし、聞かれれば英雄王の末裔だと名乗るしで、吃驚する事が多いだろうけどね。しかも村って呼んでるけど、規模でいえば街だしね。
そして、僕の村とチェリク含む四つの村はフォーゼ家の領地で、デ・フェームと呼ばれる国に属さない地で、デ・フェームより南は王家の地。
今でもこの大陸の王家とは会って話したりすることもあるよ。
僕は五才頃からラファス兄に旅へとちょくちょく連れ出してもらって全大陸を巡ってる。その間に沢山の人達と知り合い仲良くなった。
十才になった僕はやっと旅立ちの儀式に参加できる。ラファス兄は僕が旅立つまではと村を拠点に留まってくれていたから、ラファス兄も安心して旅立つことができるだろう。
出発は雪が降り積もる前の秋。僕は仲の良い幼馴染みと一緒に旅に出る予定なんだ。
そんな僕には一人、兄がいる。母さんもいるけど、僕に戦い方や武器の扱い方に始まり、数多くの知識や経験、生存術を惜し気もなく叩き込んでくれたのは大好きな兄さんだ。本当ならその役目は父さんになるんだろうけど、父さんは僕が産まれる前に病で亡くなった。だから僕にとって兄さんは、父であり師でもあるとっても大事な何物にも替えがたい大切な存在なんだ。
僕達の祖先は大昔、英雄王と呼ばれる伝説的な人物で、精霊王の娘と人間の間に産まれた精霊人。各地に逸話を残し、千年以上経った今でも有名な人だ。
その血を受け継ぐ第一子は必ず赤目赤髪で産まれてくるため赤の血族って呼ばれてるけど、人間にはあまり知られていないかもね。僕は第二子だから赤は受け継がなかったけど勿論赤の血族だし、魔力や能力等大事なものはちゃんと受け継いでいるよ。そしてラファス兄……ラルファンス=フォーゼはその赤を受け継ぎ、今では全大陸世界最強の名を持ってるんだけど、あまり知られると面倒だという理由で殆どの人には知られず、昔ラファス兄が打ち負かしたアーヴェル=デフォルト様……僕はアル兄って呼んでるけど、その人が未だに全大陸の世界最強だと思われている。
僕の村は英雄王が、精霊界の出入口となる聖域の山を中心に土地を貰い受け、英雄を慕い付いて来た人達と共に村を作ったとされる場所で、英雄王ラルファスト=フォーゼの血を受け継ぐ者の所有地として、村人や血を受け継ぐ者の同伴か、血を受け継ぐ者の許しを得ない者は精霊達が侵入を阻む。そしてこの村の周辺は、北に精霊界の出入口がある聖域の山が、北東には聖なる湖が、南東には稀な種類の薬草や花のある広大な草原が、西には多種多様な魔石の宝庫である山脈があり、全てフォーゼ家の土地になる。
あっ、今、良いとこ取りだって思ったでしょ?これには理由があって、この辺一帯は人間には手に負えない魔物や生き物、精霊がわんさかいて、それをある程度で良いからどうにかしたくて僕等の祖先である英雄王に、この大陸の王が頼み込んで貰い受けたらしい。
僕の村、ライトフォーマーは、冒険者や腕に自信のある者から一般人まで、ありとあらゆる人達の憧れの村だけど、“私の愛する村”の意味を持つ古代語“ラ・ルーム”と呼ぶことが多かったため、村人はラ・ルームと呼び、近隣のチェリク村では“私の隣村”の意味を持つ“デュラ・ルーム”が愛着した為、僕達の産まれたこの村がライトフォーマーだと子供の頃から知る村人は極僅かだったりする。
ただし、ある程度大人になれば、僕達が成人後、歳を取らずにいる事で人間とは違う事に気付くだろうし、村人は子供の頃から英雄王の物語に慣れ親しんでいるし、聞かれれば英雄王の末裔だと名乗るしで、吃驚する事が多いだろうけどね。しかも村って呼んでるけど、規模でいえば街だしね。
そして、僕の村とチェリク含む四つの村はフォーゼ家の領地で、デ・フェームと呼ばれる国に属さない地で、デ・フェームより南は王家の地。
今でもこの大陸の王家とは会って話したりすることもあるよ。
僕は五才頃からラファス兄に旅へとちょくちょく連れ出してもらって全大陸を巡ってる。その間に沢山の人達と知り合い仲良くなった。
十才になった僕はやっと旅立ちの儀式に参加できる。ラファス兄は僕が旅立つまではと村を拠点に留まってくれていたから、ラファス兄も安心して旅立つことができるだろう。
出発は雪が降り積もる前の秋。僕は仲の良い幼馴染みと一緒に旅に出る予定なんだ。
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