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~ライトフォーマー周辺~
常識は学んできてから旅しなよ
「……兄さんさ、他の大陸の、ヘグルスとかって……気にしなかったの?」
この世界の大陸は、各大陸によってヘグルスが違う。時には同じ大陸でも違うから、旅人は自分の出身の土砂を入れる大きな手鏡程のヘグルス変換機器を持ち歩く。土や砂その物に魔力があり、地の魔力が強ければ強い程、ヘグルスが強く重い。
だからこそ、精霊王は一番影響力の少ないこの大陸の北に精霊界を生み出したとも言える。元々ヘグルスは9までで、精霊界との繋がりが地に影響を与えた為に更に強く重くなったようだ。だから世界の認識ではヘグルスは9までしかない。
そして、ヘグルス。地の魔力が強いという事はその地に棲む魔物にも充分地の魔力が影響する訳で、フォルゼ領域内の影響を食らう地域、海域の魔物もとんでもない強さを持つ。だからこそ精霊達は、この領域に人がなるべく入らないよう領域内の村人以外は迷わせ追い出すのだ。
「えっ?どういう事???」
中央大陸はヘグルスが1と2。その大半が1だ。もしヘグルス変換機器を持ってなかったら、立ち上がるどころか身動きすら出来ないだろう。そして、市販のヘグルス変換機器はそれ程性能が高くはない。一気にヘグルスの高い場所へ行けば機器や身体に負荷が掛かる為、普通は4か5の場所に先ずは行き、それからヘグルスの高い場所へと移動するのが常識であり、負荷を軽減する方法だ。そうして高い場所へと行ったなら、器機も身体も耐性が付く為、次からはそんな手間は取らずに済む訳だけど……。
「……東に着いて直ぐ、体調とか崩したりとかしなかった?」
「えっ、何で知ってるの?!確かに東に着いて直ぐ、身体が重いし頭痛いし、約1ウィテルム(※約一ヶ月。ただしこの世界の一ヶ月はこの世界の大体60日前後)程寝込んでも未だ本調子じゃないけど、環境がガラッと変わった所為だから仕方ないし……でもラファールよく分かったね?」
(馬鹿だ……。何となく分かっちゃいたけど、予想を遥かに上回らせやがる程の大馬鹿者だった……)
アーヤも兄さんの話を聞いて、僕と同じ心境だろう。ヘグルスの高い場所から低い場所へ行くのは問題ない分ヘグルスが高い場所の出身者、つまり僕達は全く影響ないけど、逆はダメって教えた事あるからね。
「ラファール?どうかしたの?」
僕が頭を抱えている姿を見て、???と?マークを浮かべた顔をしやがる兄さん。
(頭痛~~~!あんたの所為だと気付いてねぇだろ?!)
「うん、解った。兄さんの馬鹿さ加減が……」
「はあ?!」
「行き先は決まった。先ずは中央大陸だ」
「え?ちょっ、何で?!?」
「船員に聞かれなかったのかよ?!」
「え?何を??」
「東は初めてか、とか!」
「ああ、うん。聞かれたね」
「じゃあ何で来たんだよ!」
「え?何で、って?」
「聞かれたんだよな?じゃあなんて答えた?!」
「ええっと……東は初めてだけど、あちこち行ってるから旅慣れしてるよって」
(たっ、たかが中央大陸回ったぐらいで……!)
「そんな言い方するから誰も止めないんだよ!!」
それまで黙って聞いていたセレヴィスが、戸惑いながら手を挙げる。
「えっと、質問。俺、今一理解出来てないんだけど、この兄さん何か不味い事でもしたの?」
「したなんてもんじゃないよ!普通はしない。断言出来る!」
「え、何それ……」
「え?何?何の事言ってるのさ?」
取り敢えず、二人の言葉を無視して荷物袋を漁る僕。そして目当ての物を取り出しセレヴィスに渡す。
「これ、僕が作ったヘグルス変換機器。セレヴィスにあげる。村のヘグルスと一緒だから持ってて。因みにアーヤはもう持ってる。これは僕の予備だから」
僕の渡したヘグルス変換機器を二人は眺める。
「え……何これ、小っさぁっっ!!」
「えっ?俺は初めて見たけどこれって小さいの?」
「小さいよ!ちょっと待って……ほらっ!これが市販のヘグルス変換機器だから!」
兄さんが腰に提げてる物をセレヴィスに見せる。兄さんの手鏡大の丸いヘグルス変換機器に対して僕の渡したヘグルス変換機器は手の中に収まる小枝サイズ。
形も小枝っぽい。その上僕のは高性能だったりする。
多分売り出せば、城の一つは買える位の値段を吹っ掛けても、欲しがる奴は欲しがる。特に軍部系が。まぁ売り出す気もなければそれ程の価値がある物だと教える気もないけどね。
「悪いけど兄さんにはあげれない。何せそれ、僕の予備だしもうないからね。それと、兄さんのヘグルス変換機器は多分壊れてる」
僕の言葉にキョトンとする兄さん。言葉、通じてるよな?
「ええっと、これ貰えないのは残念だけど、何で僕のヘグルス変換機器が壊れてるの?」
「それは兄さんの使い方に問題があるから」
因みに僕が作ったのなら兄さんみたいな無茶な使い方しても壊れる心配はない。言わないけど。
この後セレヴィスに説明する為、兄さんにも聞かせたのは言うまでもない。
この世界の大陸は、各大陸によってヘグルスが違う。時には同じ大陸でも違うから、旅人は自分の出身の土砂を入れる大きな手鏡程のヘグルス変換機器を持ち歩く。土や砂その物に魔力があり、地の魔力が強ければ強い程、ヘグルスが強く重い。
だからこそ、精霊王は一番影響力の少ないこの大陸の北に精霊界を生み出したとも言える。元々ヘグルスは9までで、精霊界との繋がりが地に影響を与えた為に更に強く重くなったようだ。だから世界の認識ではヘグルスは9までしかない。
そして、ヘグルス。地の魔力が強いという事はその地に棲む魔物にも充分地の魔力が影響する訳で、フォルゼ領域内の影響を食らう地域、海域の魔物もとんでもない強さを持つ。だからこそ精霊達は、この領域に人がなるべく入らないよう領域内の村人以外は迷わせ追い出すのだ。
「えっ?どういう事???」
中央大陸はヘグルスが1と2。その大半が1だ。もしヘグルス変換機器を持ってなかったら、立ち上がるどころか身動きすら出来ないだろう。そして、市販のヘグルス変換機器はそれ程性能が高くはない。一気にヘグルスの高い場所へ行けば機器や身体に負荷が掛かる為、普通は4か5の場所に先ずは行き、それからヘグルスの高い場所へと移動するのが常識であり、負荷を軽減する方法だ。そうして高い場所へと行ったなら、器機も身体も耐性が付く為、次からはそんな手間は取らずに済む訳だけど……。
「……東に着いて直ぐ、体調とか崩したりとかしなかった?」
「えっ、何で知ってるの?!確かに東に着いて直ぐ、身体が重いし頭痛いし、約1ウィテルム(※約一ヶ月。ただしこの世界の一ヶ月はこの世界の大体60日前後)程寝込んでも未だ本調子じゃないけど、環境がガラッと変わった所為だから仕方ないし……でもラファールよく分かったね?」
(馬鹿だ……。何となく分かっちゃいたけど、予想を遥かに上回らせやがる程の大馬鹿者だった……)
アーヤも兄さんの話を聞いて、僕と同じ心境だろう。ヘグルスの高い場所から低い場所へ行くのは問題ない分ヘグルスが高い場所の出身者、つまり僕達は全く影響ないけど、逆はダメって教えた事あるからね。
「ラファール?どうかしたの?」
僕が頭を抱えている姿を見て、???と?マークを浮かべた顔をしやがる兄さん。
(頭痛~~~!あんたの所為だと気付いてねぇだろ?!)
「うん、解った。兄さんの馬鹿さ加減が……」
「はあ?!」
「行き先は決まった。先ずは中央大陸だ」
「え?ちょっ、何で?!?」
「船員に聞かれなかったのかよ?!」
「え?何を??」
「東は初めてか、とか!」
「ああ、うん。聞かれたね」
「じゃあ何で来たんだよ!」
「え?何で、って?」
「聞かれたんだよな?じゃあなんて答えた?!」
「ええっと……東は初めてだけど、あちこち行ってるから旅慣れしてるよって」
(たっ、たかが中央大陸回ったぐらいで……!)
「そんな言い方するから誰も止めないんだよ!!」
それまで黙って聞いていたセレヴィスが、戸惑いながら手を挙げる。
「えっと、質問。俺、今一理解出来てないんだけど、この兄さん何か不味い事でもしたの?」
「したなんてもんじゃないよ!普通はしない。断言出来る!」
「え、何それ……」
「え?何?何の事言ってるのさ?」
取り敢えず、二人の言葉を無視して荷物袋を漁る僕。そして目当ての物を取り出しセレヴィスに渡す。
「これ、僕が作ったヘグルス変換機器。セレヴィスにあげる。村のヘグルスと一緒だから持ってて。因みにアーヤはもう持ってる。これは僕の予備だから」
僕の渡したヘグルス変換機器を二人は眺める。
「え……何これ、小っさぁっっ!!」
「えっ?俺は初めて見たけどこれって小さいの?」
「小さいよ!ちょっと待って……ほらっ!これが市販のヘグルス変換機器だから!」
兄さんが腰に提げてる物をセレヴィスに見せる。兄さんの手鏡大の丸いヘグルス変換機器に対して僕の渡したヘグルス変換機器は手の中に収まる小枝サイズ。
形も小枝っぽい。その上僕のは高性能だったりする。
多分売り出せば、城の一つは買える位の値段を吹っ掛けても、欲しがる奴は欲しがる。特に軍部系が。まぁ売り出す気もなければそれ程の価値がある物だと教える気もないけどね。
「悪いけど兄さんにはあげれない。何せそれ、僕の予備だしもうないからね。それと、兄さんのヘグルス変換機器は多分壊れてる」
僕の言葉にキョトンとする兄さん。言葉、通じてるよな?
「ええっと、これ貰えないのは残念だけど、何で僕のヘグルス変換機器が壊れてるの?」
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