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~ライトフォーマー周辺~
今後の予定と名前の呼び方
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「そんな訳でセレヴィスごめん。本当はセレヴィスに選択させたかったけど、安全性を重視して定期便で行く事にする」
「それはいいけど、急がなくていいのか?兄さんのヘグルス変換機器、壊れてるから身体に影響あるんだろ?」
「それはいい。自業自得だから」
「ちょっ、ラファール?!」
「そもそも僕が言わなきゃ全然気付かずにいた人だよ?しかも、壊れた原因が最低限の取り扱いすらしなかった事による故障だよ?市販のは、性能がいいとは言えないけど、それでもちゃんとした取り扱いをすれば問題なく使えるし、ヘグルス変換機器に関しては兄さんみたいな無茶な使い方さえしなければ、故障する事自体が稀で、半永久的に使用可能な物なんだから」
「え……そんなに壊れない物なの?兄さんが持ってた物って……」
「そうだよ。だから人によっちゃあ形見として受け継ぐ人もいるぐらいなんだから」
勿論、それなりに強度もある。
魔力を通し難い鉄鋼石って石も使われているから、普通の剣で一般人が切ろうとしても傷付かず、熟練の冒険者や騎士とかなら壊れはしないけど傷は付くかな。あと聖騎士団の特殊部隊の面々なら壊せるかな?普通の剣で切断まではいかないだろうけど剣の耐久性が持てば多分。
因みにラファス兄なら確実に真っ二つに出来る。元々純度の高い鉄鋼石を普通の剣で安易に切っちゃう人だから。僕の場合は……赤の血族だしラファス兄にコツを教わってるから切れはするけど、他の物まで切りかねない。あと、ラファス兄みたく連続切りも無理。
「因みにそれ、鉄鋼石使われてるから炎の魔力を帯びた武器じゃないと中々壊れないからね」
僕とアーヤは冷めた視線を兄さんに向ける。
通常なら壊す事も難しい物を壊すって、どんだけ馬鹿なんだか……。メカエンジニアの僕としては、そんな奴に自分の作った機器を持たせたいとはこれっぽっちも思えない。ってか、これの設計者と製作者に謝れ。マジで。
「それと、僕は今からセレヴィスの事セスって呼ぶから、セスも僕の事ラル呼びで。ただし兄さんはそう呼ばないで。これは僕達の村の風習だから」
「私もアーヤで。セスは良いけどお兄さんは嫌」
「えっ、何それ、どんな意味があるの?!」
この際兄さんの言葉は無視する。
「……いいのか?俺がそう呼んで……」
「嫌なら言わない」
物凄く驚くセスに答える僕の横で、アーヤも僕の言葉に頷く。
「だから、どんな意味なのさ!」
「五月蝿いなぁ。親しい人とか親しい友達って意味だよ。兄さんは旅の連れだけど、友達って訳じゃないからね。同じ村人でも普通は略さないんだから、会ったばっかの人にそう呼ばせる人なんかいないよ」
略式名で呼ぶのはとても仲の良い者同士か家族ぐらいだ。
因みに僕やラファス兄は精霊人だから、略せる人は少ない。精霊人は物や人に執着しないから。だからこそ、ラファス兄や僕を略せる人が少ないんだけど、セスは多分、僕の家系が精霊人だって知らないと思う。まぁ、知っていようと問題ないけどね。勿論アーヤは知ってるよ。
僕達精霊人は基本、嘘は言わない。ただ、略したり言わなかったりするだけだ。だから嘘は言ってないよ、嘘は。相手が勝手に勘違いするだけで。……まぁそう仕向けてるともいうけれど。
「……ラル、とアーヤ。……これからも、よろしく……」
「おう。宜しくな♪」
「ん。宜しく」
一人除け者にされていじける兄さん。悪いけど、全っ然可愛くないからね。それはそうと……定期便は、1ディルム(※一週間。ただし、この世界の一週間=10日間)に一回。それまでの時間をどうするか。
(僕は便利機器作ったり、あとフォルゼ領域内に一旦戻ってここからそう遠くない草原、ラ・ロファースで薬草類いを補充したいけど、この兄さん放置したら、何しでかすか分かんないしなぁ……)
チェリクは僕ん家の領地内管轄。前に村の結界が緩んでた時は、兄さんに気付かれないよう簡単な強化をこっそりしてはいたんだけどね。
そもそも、チェリクの村人自体、赤の血族が自分達の領主である事を知らない。国に属さないから個々の村長が治めてると思ってる節がある。僕達は表に出たがらないからそれでいいけどね。
「定期便来るまで放置は危険……」
僕は出掛けたくても出掛けられないといった意味合いの、僕の不穏な言葉にアーヤはちゃんとその意味を理解してくれたようだ。
「ラル、任せて。不本意だけど目を離さない。頑張る」
どうやらアーヤが兄さんの面倒を見てくれるようだ。そしてセスに話を振る。
「セスもお願い。二人なら多分何とかなる……筈」
いじけてる兄さんに視線を向けて、小声で会話をする僕達。
村に留まってくれてたら魔物も進入出来ないし問題ないとは思うけど、兄さん一人にしたら、どこ行くか分かったもんじゃないからね。
「それはいいけど、急がなくていいのか?兄さんのヘグルス変換機器、壊れてるから身体に影響あるんだろ?」
「それはいい。自業自得だから」
「ちょっ、ラファール?!」
「そもそも僕が言わなきゃ全然気付かずにいた人だよ?しかも、壊れた原因が最低限の取り扱いすらしなかった事による故障だよ?市販のは、性能がいいとは言えないけど、それでもちゃんとした取り扱いをすれば問題なく使えるし、ヘグルス変換機器に関しては兄さんみたいな無茶な使い方さえしなければ、故障する事自体が稀で、半永久的に使用可能な物なんだから」
「え……そんなに壊れない物なの?兄さんが持ってた物って……」
「そうだよ。だから人によっちゃあ形見として受け継ぐ人もいるぐらいなんだから」
勿論、それなりに強度もある。
魔力を通し難い鉄鋼石って石も使われているから、普通の剣で一般人が切ろうとしても傷付かず、熟練の冒険者や騎士とかなら壊れはしないけど傷は付くかな。あと聖騎士団の特殊部隊の面々なら壊せるかな?普通の剣で切断まではいかないだろうけど剣の耐久性が持てば多分。
因みにラファス兄なら確実に真っ二つに出来る。元々純度の高い鉄鋼石を普通の剣で安易に切っちゃう人だから。僕の場合は……赤の血族だしラファス兄にコツを教わってるから切れはするけど、他の物まで切りかねない。あと、ラファス兄みたく連続切りも無理。
「因みにそれ、鉄鋼石使われてるから炎の魔力を帯びた武器じゃないと中々壊れないからね」
僕とアーヤは冷めた視線を兄さんに向ける。
通常なら壊す事も難しい物を壊すって、どんだけ馬鹿なんだか……。メカエンジニアの僕としては、そんな奴に自分の作った機器を持たせたいとはこれっぽっちも思えない。ってか、これの設計者と製作者に謝れ。マジで。
「それと、僕は今からセレヴィスの事セスって呼ぶから、セスも僕の事ラル呼びで。ただし兄さんはそう呼ばないで。これは僕達の村の風習だから」
「私もアーヤで。セスは良いけどお兄さんは嫌」
「えっ、何それ、どんな意味があるの?!」
この際兄さんの言葉は無視する。
「……いいのか?俺がそう呼んで……」
「嫌なら言わない」
物凄く驚くセスに答える僕の横で、アーヤも僕の言葉に頷く。
「だから、どんな意味なのさ!」
「五月蝿いなぁ。親しい人とか親しい友達って意味だよ。兄さんは旅の連れだけど、友達って訳じゃないからね。同じ村人でも普通は略さないんだから、会ったばっかの人にそう呼ばせる人なんかいないよ」
略式名で呼ぶのはとても仲の良い者同士か家族ぐらいだ。
因みに僕やラファス兄は精霊人だから、略せる人は少ない。精霊人は物や人に執着しないから。だからこそ、ラファス兄や僕を略せる人が少ないんだけど、セスは多分、僕の家系が精霊人だって知らないと思う。まぁ、知っていようと問題ないけどね。勿論アーヤは知ってるよ。
僕達精霊人は基本、嘘は言わない。ただ、略したり言わなかったりするだけだ。だから嘘は言ってないよ、嘘は。相手が勝手に勘違いするだけで。……まぁそう仕向けてるともいうけれど。
「……ラル、とアーヤ。……これからも、よろしく……」
「おう。宜しくな♪」
「ん。宜しく」
一人除け者にされていじける兄さん。悪いけど、全っ然可愛くないからね。それはそうと……定期便は、1ディルム(※一週間。ただし、この世界の一週間=10日間)に一回。それまでの時間をどうするか。
(僕は便利機器作ったり、あとフォルゼ領域内に一旦戻ってここからそう遠くない草原、ラ・ロファースで薬草類いを補充したいけど、この兄さん放置したら、何しでかすか分かんないしなぁ……)
チェリクは僕ん家の領地内管轄。前に村の結界が緩んでた時は、兄さんに気付かれないよう簡単な強化をこっそりしてはいたんだけどね。
そもそも、チェリクの村人自体、赤の血族が自分達の領主である事を知らない。国に属さないから個々の村長が治めてると思ってる節がある。僕達は表に出たがらないからそれでいいけどね。
「定期便来るまで放置は危険……」
僕は出掛けたくても出掛けられないといった意味合いの、僕の不穏な言葉にアーヤはちゃんとその意味を理解してくれたようだ。
「ラル、任せて。不本意だけど目を離さない。頑張る」
どうやらアーヤが兄さんの面倒を見てくれるようだ。そしてセスに話を振る。
「セスもお願い。二人なら多分何とかなる……筈」
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