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~トルク領域~
向かうフィルゼン領域の領主はアル兄です。
スオウで本を堪能し、そろそろ次に行こうとなって、一番喜んだのは本に飽き飽きしてた兄さんで、そんな兄さんを僕とアーヤは冷めた目で見る。
この兄さん、本当、運だけで生きてやしないか?これで僕達より5才上……。5才上っていえば、アル兄と同い年じゃん。ってか、これで5才も年上って、先が思いやられるんだけど……。
「取り敢えず明日から、北に進んでフィルゼン領域へと向かうからね」
フィルゼンは、アル兄が領主をしてる場所で、普段、聖騎士として本部にいる事も多いけど、領主としても有名だったりする。
僕がアル兄と初めて会ったのは5才の時で、ラファス兄がアル兄と初めて出会った1ティファルス(※1年後)に、ラファス兄が僕を連れてアル兄の本拠地、フィルゼン領域中央都市のデ・ティームを訪れ知り合ったんだ。
その時アル兄に手合わせ申し込んだら、アル兄は快諾してくれたんだけど、近くにいた騎士の二人が猛反対したから、その二人と手合わせして二人に勝てたらアル兄と手合わせしても良いよねって話に持っていき、二対一の勝負であっさり勝ってアル兄に手合わせしてもらえる事になったんだ。
二人の時は余裕で勝てるから審判無しでしたけど、アル兄の時はラファス兄が審判してくれたんだ。
二人の時は加減しまくってたけど、アル兄の時は全力でさせてもらった。だからアル兄も凄く吃驚してたし、いい線まで行ったんだよ。
ただし、あれは僕の腕前を知らないから油断をさせる事の出来た戦法で、一度しか通用しない手ではあるけどね。
ラファス兄が審判してくれたのだって、両方の腕前を把握出来てる分、相手に怪我をさせる寸前のギリギリで、タイミング良く止める事が出来る為だし、僕が負けてもいない段階で敗者にされるのを避ける為でもあったんだ。
その後に僕がラファス兄の妹だと知り、更に吃驚してたけど、何がどうしてそうなったのか、アル兄が僕相手に求婚してきたんだよね……。さすがに僕も吃驚しちゃったけど、あれは僕より周りの人達の衝撃が凄かったと思う。
ただ、そのお陰で僕は冷静にお断りの返事をしようとしたら、返事は今じゃなく、10ティファルか15ティファルスで良いからじっくり考えていて。それまでは兄さんと見なしても良いから、今直ぐ断るのは無しだよ。って先手打たれちゃったんだよね~。
まぁアル兄が本気だって事も、僕自身アル兄が嫌いって訳じゃない事もあるから、一応保留中なんだよね。
他の特部の兄さんも似たような事を言う人がいるけど、その兄さんは誰にでも似たような事を言いそうだから、僕の兄さんはラファス兄って解ってる?って突っ込むと、顔を青ざめさせてたけどね。
だって、ラファス兄が義兄だよ?自他共に認める兄バカだよ?
僕はラファス兄が大好きだからいいけど、他からするとラファス兄を義兄にしたいって考える人なんて、物好きとしか言い様がないからね。そして、その物好き筆頭がアル兄だから。
「フィルゼンか……。フィルゼンは僕の憧れる人がいるんだよね」
あー……、アル兄の事かな。中央大陸の人達はアル兄に憧れる人が多いからね。アル兄は普段温厚だし、人受けは凄く良い人だからね。
「ふぅ~ん」
僕は軽くスルーしようとしたのに、兄さんがわざわざ話を振ってきた。
「ラファールは知らないかな?アーヴェル=デフォルト様といって、フィルゼンの領主様なんだけど、全大陸一の腕前を子供の頃から持ってる有名人なんだよ!」
知ってるし。しかも全大陸一の腕前はラファス兄だからね、知られてないだけで。しかも、僕の場合は兄さんと違って仲の良い本当の知り合いだからね。そしてそれを知ってるアーヤが、可哀想な人を見る目で兄さんを見てるって事に兄さんはいつになったら気付くんだろうか。
「ラル、もしかして、図書館の本に載りまくってる、あのフィルゼンの領主と知り合い?」
セスがこそっと僕に聞いてくる。アーヤの視線にセスが気付いたようだ。
「ああ、うん。僕の兄さんの親友だからね。一応僕自身も仲良いよ」
「……言わないのか?それと、村で噂になってたけど、全大陸一の腕前ってお前の兄さんの方だよな?」
「うん。それも含めて言うと、確実に五月蝿い。紹介しろなんて言われたらウザいしね」
アル兄と知り合いだって知られるのは別にいいけど、親しいなんて知ったら、絶対しつこく聞いてくるだろうからね。多分僕の兄さんにも興味を示すだろうけど、ラファス兄は兄さんみたいなタイプを嫌うからね、出来れば近付けたくない。僕もこの兄さんみたいなタイプは嫌いだからたったと別れたいけど、このまま放置すると何か面倒臭い事が起きそうな気がするんだよね~。
精霊人の勘は人と違い、外れない。この兄さん一人が死ぬ程度の問題なら良いんだけど、そんな感じにはならない気がするんだよね。
ラファス兄だとこの兄さん殺して最小限ってしそうだから、さすがにそれは、ねぇ……。
この兄さん、本当、運だけで生きてやしないか?これで僕達より5才上……。5才上っていえば、アル兄と同い年じゃん。ってか、これで5才も年上って、先が思いやられるんだけど……。
「取り敢えず明日から、北に進んでフィルゼン領域へと向かうからね」
フィルゼンは、アル兄が領主をしてる場所で、普段、聖騎士として本部にいる事も多いけど、領主としても有名だったりする。
僕がアル兄と初めて会ったのは5才の時で、ラファス兄がアル兄と初めて出会った1ティファルス(※1年後)に、ラファス兄が僕を連れてアル兄の本拠地、フィルゼン領域中央都市のデ・ティームを訪れ知り合ったんだ。
その時アル兄に手合わせ申し込んだら、アル兄は快諾してくれたんだけど、近くにいた騎士の二人が猛反対したから、その二人と手合わせして二人に勝てたらアル兄と手合わせしても良いよねって話に持っていき、二対一の勝負であっさり勝ってアル兄に手合わせしてもらえる事になったんだ。
二人の時は余裕で勝てるから審判無しでしたけど、アル兄の時はラファス兄が審判してくれたんだ。
二人の時は加減しまくってたけど、アル兄の時は全力でさせてもらった。だからアル兄も凄く吃驚してたし、いい線まで行ったんだよ。
ただし、あれは僕の腕前を知らないから油断をさせる事の出来た戦法で、一度しか通用しない手ではあるけどね。
ラファス兄が審判してくれたのだって、両方の腕前を把握出来てる分、相手に怪我をさせる寸前のギリギリで、タイミング良く止める事が出来る為だし、僕が負けてもいない段階で敗者にされるのを避ける為でもあったんだ。
その後に僕がラファス兄の妹だと知り、更に吃驚してたけど、何がどうしてそうなったのか、アル兄が僕相手に求婚してきたんだよね……。さすがに僕も吃驚しちゃったけど、あれは僕より周りの人達の衝撃が凄かったと思う。
ただ、そのお陰で僕は冷静にお断りの返事をしようとしたら、返事は今じゃなく、10ティファルか15ティファルスで良いからじっくり考えていて。それまでは兄さんと見なしても良いから、今直ぐ断るのは無しだよ。って先手打たれちゃったんだよね~。
まぁアル兄が本気だって事も、僕自身アル兄が嫌いって訳じゃない事もあるから、一応保留中なんだよね。
他の特部の兄さんも似たような事を言う人がいるけど、その兄さんは誰にでも似たような事を言いそうだから、僕の兄さんはラファス兄って解ってる?って突っ込むと、顔を青ざめさせてたけどね。
だって、ラファス兄が義兄だよ?自他共に認める兄バカだよ?
僕はラファス兄が大好きだからいいけど、他からするとラファス兄を義兄にしたいって考える人なんて、物好きとしか言い様がないからね。そして、その物好き筆頭がアル兄だから。
「フィルゼンか……。フィルゼンは僕の憧れる人がいるんだよね」
あー……、アル兄の事かな。中央大陸の人達はアル兄に憧れる人が多いからね。アル兄は普段温厚だし、人受けは凄く良い人だからね。
「ふぅ~ん」
僕は軽くスルーしようとしたのに、兄さんがわざわざ話を振ってきた。
「ラファールは知らないかな?アーヴェル=デフォルト様といって、フィルゼンの領主様なんだけど、全大陸一の腕前を子供の頃から持ってる有名人なんだよ!」
知ってるし。しかも全大陸一の腕前はラファス兄だからね、知られてないだけで。しかも、僕の場合は兄さんと違って仲の良い本当の知り合いだからね。そしてそれを知ってるアーヤが、可哀想な人を見る目で兄さんを見てるって事に兄さんはいつになったら気付くんだろうか。
「ラル、もしかして、図書館の本に載りまくってる、あのフィルゼンの領主と知り合い?」
セスがこそっと僕に聞いてくる。アーヤの視線にセスが気付いたようだ。
「ああ、うん。僕の兄さんの親友だからね。一応僕自身も仲良いよ」
「……言わないのか?それと、村で噂になってたけど、全大陸一の腕前ってお前の兄さんの方だよな?」
「うん。それも含めて言うと、確実に五月蝿い。紹介しろなんて言われたらウザいしね」
アル兄と知り合いだって知られるのは別にいいけど、親しいなんて知ったら、絶対しつこく聞いてくるだろうからね。多分僕の兄さんにも興味を示すだろうけど、ラファス兄は兄さんみたいなタイプを嫌うからね、出来れば近付けたくない。僕もこの兄さんみたいなタイプは嫌いだからたったと別れたいけど、このまま放置すると何か面倒臭い事が起きそうな気がするんだよね~。
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