79 / 113
~デ・フォン領域~
会わせたい連れと会わせたくない兄さん達
何度も送り迎えに関して、話題にしたくはないけど、ちゃんと理解してもらわなきゃ。僕が心底兄さん達とあれを会わせたくないって事を。
「送り迎えの事だけど……さっき話した兄さん、僕の知り合いは普通の聖騎士団員だって思ってるっぽいし、僕の大好きな兄さん達を、あんな常識外れの兄さんに紹介したくないんだよね。正直ウザいし」
僕の嫌々ながらの言葉に、兄さん達が僕を見て、トゥー兄が首を傾げながら僕に聞く。
「それだけ嫌ってるのによく同行を許したね?」
「まぁ、一応僕等を本気で心配してくれてたからね。僕だけならとっくに切り捨ててたよ。だって本来、死のうが何しようが自業自得だし。連れの子が心配するし、巻き込まれそうだから仕方なくって感じかな」
僕なら多少巻き込まれようが何されようがどうって事ないけど、アーヤとセスはそうはいかない。特にセス。
アーヤは僕の作ったメカがあるし、実は護身として棒術が使える。勿論対人用として、ラファス兄が基礎を教えたんだ。当然僕も教えてもらってるけどね。
元々アーヤは僕と旅をする予定だったから、道中は問題ないけど、街中で単独行動の時に、ある程度身を守る術を持ってないと、何かに巻き込まれた時大変だからね。
東大陸の場合、余所者は少ないし、殆どが東出身者か熟練の旅人だから、人拐いとかの金儲けは考えない。そんな事して金稼ぎするよりも、魔物を倒した方がドロップアイテムで金儲け出来るし、犯罪者として街を追い出されたら死亡率が半端ない。なので、東の犯罪率は極端に低いけど、他の大陸、特に中央大陸やヘグルス(※重力)の低い大陸は人の犯罪率が高かったりするんだ。
東出身者は一般人でもヘグルスの関係上強い人が多いけど、見た目では東出身者だと分からないし、犯罪に巻き込まれるのは女性や子供が特に多いから、酔っ払いや破落戸程度は倒せる方が危機回避出来るだろうとラファス兄がちょっとした護身術を指導してくれてたんだ。
なので僕は、暗器としても使える伸縮する棒をアーヤにプレゼントしたさ♪
僕は剣があるし暗器としては使わないから、伸縮する棒は収納ボックスに入れてるけど、アーヤはちゃんと隠し持ってる。暗器として使うのに、身に付けないなんて暗器にならないからね。
アーヤの棒術の腕前は、一般評価で中の下から中の中って所かな?あの常識外れな兄さんよりかは下になるけど、護身としてなら充分な腕前だ。
セスは村を出た事もなければ旅立つ予定もなかったから、武器を持った事自体がない。性格的にも人を傷付ける行為は無理っぽいからそこは期待してない。名前からして攻撃性から離れてるしね。
「他の二人は機会さえあれば紹介したいんだけど、いいかなぁ?」
「勿論」
「ああ、会うのが楽しみだ」
「アル兄とレノ兄は今回無理っぽいねぇ。ウル兄を制裁中だし、デ・マームだと騒ぎになる可能性が高いから」
アル兄とレノ兄は知名度が高い有名人だからね。アル兄は全大陸一の腕を持つ者として、レノ兄は各大陸の国王をも裁く事が出来る神殿最神官として。
「そうだな。本部に連れて来ても構わない、と言いたい所だが、一般人は立ち入りを制限しているからな。ラルの連れに嫌な思いをさせたくはないし、暫くは中央にいるとしても、各大陸を廻る予定だろう?なら俺は、北大陸に来た時に会う事にしよう」
「ウボールが余計な事をしたばかりに……。やはりウボールにはもう少しきちんと反省させなくてはいけませんね。書類仕事も中々進んでいないようですし、身体を動かした方が良さそうですね」
アル兄は姿変えの魔法とかが使えるから、隠密行動もお手の物なのに、ウル兄の見張りや逃がさない為の結界を使用してるから、本部から出られないっぽい。相手がウル兄でなければ同等の魔法を使用し放置しても全く問題はないが、ウル兄相手だとそうはいかないらしい。あんなんでも一応特部の聖騎士だからね。
ただ、いつもアル兄に負担が掛かるから、アル兄はもっとウル兄に八つ当たりしても良いと思うよ。ウル兄の場合は自業自得なんだし。
「……程々にな」
レノ兄も反論はしない。
ウル兄ざまぁ♪日頃の行いが悪いからそうなるんだよ。ウル兄は嫌いじゃないけど、僕を当然のように巻き込もうとするからね。
そして、ウル兄もあの二人にはあんま会わせたくない。ある意味あの兄さんと同類だからね。
さて、そろそろ図書棟に行こうかな。
「とりあえず僕、スーヴェンさん所行くね。あっ、もしかしたらお手伝いもしてくるかもだから、時間掛かっちゃうかもだけど、終わったらまたここに顔出しに来るね」
この部屋は、深夜の時間帯以外は大概特部の誰かがいる。近くには個人用の部屋も個々にあるけど、個人部屋は主にプライバシーな空間で、執務用と寝室用の二部屋。
ラファス兄は執務用の部屋は殆ど使わないけど、アル兄達はそれぞれ領主やら王族やらの仕事もあるからそっちの仕事をする為の部屋だ。
勿論アル兄とレノ兄は隊長、副隊長の部屋が別であるけど、この部屋は大体、誰がどこにいるかも判るようにしてるから、先に来る方が手間を省けるんだよね。
僕は団員じゃないから、僕にその要素はいらないんだけど、何でか僕のまで作られてるんだよね~。そんな事するから本部での僕の扱いに、注意事項なんかが出来るんだよ。
「送り迎えの事だけど……さっき話した兄さん、僕の知り合いは普通の聖騎士団員だって思ってるっぽいし、僕の大好きな兄さん達を、あんな常識外れの兄さんに紹介したくないんだよね。正直ウザいし」
僕の嫌々ながらの言葉に、兄さん達が僕を見て、トゥー兄が首を傾げながら僕に聞く。
「それだけ嫌ってるのによく同行を許したね?」
「まぁ、一応僕等を本気で心配してくれてたからね。僕だけならとっくに切り捨ててたよ。だって本来、死のうが何しようが自業自得だし。連れの子が心配するし、巻き込まれそうだから仕方なくって感じかな」
僕なら多少巻き込まれようが何されようがどうって事ないけど、アーヤとセスはそうはいかない。特にセス。
アーヤは僕の作ったメカがあるし、実は護身として棒術が使える。勿論対人用として、ラファス兄が基礎を教えたんだ。当然僕も教えてもらってるけどね。
元々アーヤは僕と旅をする予定だったから、道中は問題ないけど、街中で単独行動の時に、ある程度身を守る術を持ってないと、何かに巻き込まれた時大変だからね。
東大陸の場合、余所者は少ないし、殆どが東出身者か熟練の旅人だから、人拐いとかの金儲けは考えない。そんな事して金稼ぎするよりも、魔物を倒した方がドロップアイテムで金儲け出来るし、犯罪者として街を追い出されたら死亡率が半端ない。なので、東の犯罪率は極端に低いけど、他の大陸、特に中央大陸やヘグルス(※重力)の低い大陸は人の犯罪率が高かったりするんだ。
東出身者は一般人でもヘグルスの関係上強い人が多いけど、見た目では東出身者だと分からないし、犯罪に巻き込まれるのは女性や子供が特に多いから、酔っ払いや破落戸程度は倒せる方が危機回避出来るだろうとラファス兄がちょっとした護身術を指導してくれてたんだ。
なので僕は、暗器としても使える伸縮する棒をアーヤにプレゼントしたさ♪
僕は剣があるし暗器としては使わないから、伸縮する棒は収納ボックスに入れてるけど、アーヤはちゃんと隠し持ってる。暗器として使うのに、身に付けないなんて暗器にならないからね。
アーヤの棒術の腕前は、一般評価で中の下から中の中って所かな?あの常識外れな兄さんよりかは下になるけど、護身としてなら充分な腕前だ。
セスは村を出た事もなければ旅立つ予定もなかったから、武器を持った事自体がない。性格的にも人を傷付ける行為は無理っぽいからそこは期待してない。名前からして攻撃性から離れてるしね。
「他の二人は機会さえあれば紹介したいんだけど、いいかなぁ?」
「勿論」
「ああ、会うのが楽しみだ」
「アル兄とレノ兄は今回無理っぽいねぇ。ウル兄を制裁中だし、デ・マームだと騒ぎになる可能性が高いから」
アル兄とレノ兄は知名度が高い有名人だからね。アル兄は全大陸一の腕を持つ者として、レノ兄は各大陸の国王をも裁く事が出来る神殿最神官として。
「そうだな。本部に連れて来ても構わない、と言いたい所だが、一般人は立ち入りを制限しているからな。ラルの連れに嫌な思いをさせたくはないし、暫くは中央にいるとしても、各大陸を廻る予定だろう?なら俺は、北大陸に来た時に会う事にしよう」
「ウボールが余計な事をしたばかりに……。やはりウボールにはもう少しきちんと反省させなくてはいけませんね。書類仕事も中々進んでいないようですし、身体を動かした方が良さそうですね」
アル兄は姿変えの魔法とかが使えるから、隠密行動もお手の物なのに、ウル兄の見張りや逃がさない為の結界を使用してるから、本部から出られないっぽい。相手がウル兄でなければ同等の魔法を使用し放置しても全く問題はないが、ウル兄相手だとそうはいかないらしい。あんなんでも一応特部の聖騎士だからね。
ただ、いつもアル兄に負担が掛かるから、アル兄はもっとウル兄に八つ当たりしても良いと思うよ。ウル兄の場合は自業自得なんだし。
「……程々にな」
レノ兄も反論はしない。
ウル兄ざまぁ♪日頃の行いが悪いからそうなるんだよ。ウル兄は嫌いじゃないけど、僕を当然のように巻き込もうとするからね。
そして、ウル兄もあの二人にはあんま会わせたくない。ある意味あの兄さんと同類だからね。
さて、そろそろ図書棟に行こうかな。
「とりあえず僕、スーヴェンさん所行くね。あっ、もしかしたらお手伝いもしてくるかもだから、時間掛かっちゃうかもだけど、終わったらまたここに顔出しに来るね」
この部屋は、深夜の時間帯以外は大概特部の誰かがいる。近くには個人用の部屋も個々にあるけど、個人部屋は主にプライバシーな空間で、執務用と寝室用の二部屋。
ラファス兄は執務用の部屋は殆ど使わないけど、アル兄達はそれぞれ領主やら王族やらの仕事もあるからそっちの仕事をする為の部屋だ。
勿論アル兄とレノ兄は隊長、副隊長の部屋が別であるけど、この部屋は大体、誰がどこにいるかも判るようにしてるから、先に来る方が手間を省けるんだよね。
僕は団員じゃないから、僕にその要素はいらないんだけど、何でか僕のまで作られてるんだよね~。そんな事するから本部での僕の扱いに、注意事項なんかが出来るんだよ。
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
竜の国のカイラ~前世は、精霊王の愛し子だったんですが、異世界に転生して聖女の騎士になりました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
辺境で暮らす孤児のカイラは、人には見えないものが見えるために悪魔つき(カイラ)と呼ばれている。
同じ日に拾われた孤児の美少女ルイーズといつも比較されていた。
16歳のとき、神見の儀で炎の神の守護を持つと言われたルイーズに比べて、なんの神の守護も持たないカイラは、ますます肩身が狭くなる。
そんなある日、魔物の住む森に使いに出されたカイラは、魔物の群れに教われている人々に遭遇する。
カイラは、命がけで人々を助けるが重傷を負う。
死に瀕してカイラは、自分が前世で異世界の精霊王の姫であったことを思い出す。
エブリスタにも掲載しています。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
婚約破棄をしてみたい
あんど もあ
ファンタジー
公爵令嬢アイリアナは、13歳というのに婚約者がいない。周りがハイスペック男子ばかりなので、縁談を申し込んでも「畏れ多い」と断られてしまうのだ。
「あなたたちのせいよ!」「そう言われても……」
そうだ、王子と婚約して卒業パーティーで婚約破棄を宣言してもらおう!
そうすれば……。
果たしてアイリアナの計画通りに行くか?
公爵家の養女は静かに爪を研ぐ 〜元々私のものですので、全て返していただきます〜
しましまにゃんこ
恋愛
リヴィエール公爵家に養女として引き取られた少女、アリサ・リヴィエール。
彼女は華やかな公爵家の嫡子マリアとは対照的に、家でも学園でもひっそりと息を潜めて生きていた。
養女とは言っても、成人と同時に修道院へ入ることが決まっており、アリサに残された時間は僅かだった。
アリサはただ静かに耐えていた。
——すべてを取り戻す、その時まで。
実は彼女こそが、前公爵が遺した真の娘であり、水の加護を持つリヴィエール公爵家の正統なる後継者だった。不当に奪い取られた地位と立場。
アリサは静かに時を待つ。
一方、王太子リュシアン・ルミエールは、傲慢な婚約者マリアに違和感を抱きつつ、公爵家に隠された不正の匂いを嗅ぎ取っていく。
やがて二人の思惑は重なり、運命の卒業パーティーが幕を開ける。
奪われた名前も、地位も、誇りも——
元々、私のものなので。まとめて返してもらいます。
静かに爪を研いできた養女の、逆転ざまぁと溺愛ロマンス。
完結保証&毎日2話もしくは3話更新。
最終話まで予約投稿済み。
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
神様が怒っています、と理系聖女は言った
あんど もあ
ファンタジー
瘴気が発生したある国が、異世界から聖女を召喚した。現れたのは、不機嫌な顔をした眼鏡をかけて薄汚い白衣を着た女性。『聖女のイメージと違う……』内心がっかりの人たちに、聖女は言った。「神様が怒っています」