95 / 135
90
しおりを挟む
「ようこそ金の訓練場へ」
ルー兄が、扉を開いて招き入れる。
金の訓練場は地下部分にあり、他の訓練場と違う点が多々ある。
例えば、奥に行けば木の根が張り巡らせてある場所や、岩がゴロゴロある場所、砂場やツルツルした場所、天井が低い場所等、特に足場の悪い場所を想定した訓練を行うことができる。その為、訓練場自体が広大な広さを有してる。
金の訓練場ではあるけど、銀に限り、申請すれば使用許可が下りる。あとは金のペアぐらいかな?金保持者が付き添いでいれば、見学や特別指導に使用することもできるけど、等級の低い相手に指導する時は、金の訓練場ではなく一般の訓練場を使用する。でないと、怪我人続出だろうし、等級が低い場合、行動範囲が限られてるからね。
足場が悪い場所って、危険区域や時短の為の経路だから、魔物や野獣、賊等がいる可能性もあるってことでの訓練場だ。
特に相手が人間の場合、金以外は腕輪を外せるから腕輪を渡せば危害を加えられることは少なくて済むけど、金は囲まれても倒しちゃうぐらいの実力がないと殺されるから。
因みに、金の腕輪は持ち主から強奪された場合、ケイド様には気付かれるから。
一般の人達には普通の単なる装飾品だと思われがちだけど、ケイド様の木の一部を使い、その上を純金でコーティングしてるのだ。その為、どれ程遠く離れていようとも、ケイド様には居場所が分かるし、金の腕輪を切断されようものならケイド様の一部も切られるから、確実にバレる。さすがに純金でコーティングさせてるからか、会話とかは一切聞こえないらしいけど。
「ルー、コーディー。……そちらは?」
「やあ、アラン。彼はクリス君だよ。ほら、コーディーの恋人の」
「ああ、彼が。初めまして、アラゴン=アラゴナイです。ルーに目を付けられて御愁傷様です?」
「……」
「あー……ごめんねクリス。アランはいつもこんな感じだから」
アランは天然お惚けさんです。気にしないで下さい。
思わず遠い目をする僕。
「ア~ラ~ン~?君は今、僕に目を付けられる発言をしているんだけれども、自覚はあるのかな?」
ルー兄がアランを笑顔でからかう。
「あー……。まぁ、ボクは通常運転だし?」
「そうだよ。気にすると色々疲れるからね。やあ、僕はアンバー。宜しく。大会に出た金は、ジルを除いて全員いるよ」
アンバーの言葉に僕が思わず聞き返す。
「強制ではないけど……サボったね?」
「サボりだね」
別に休暇を使っても良いけど、金は大会自体が休暇に近い。
なので殆どの場合、大会出場した金は翌日訓練場で、自主トレや他の金と手合わせしてることが多い。
まあ、大会の招待客が突発で仕事くれることもあるけどね。
「けどまあ、ジルはいいや。どうせ僕をからかう気満々だったから、いない方が静かでいいよね」
後々、ジルが文句言って来そうだけど、いないジルが悪いよね♪
ルー兄が、扉を開いて招き入れる。
金の訓練場は地下部分にあり、他の訓練場と違う点が多々ある。
例えば、奥に行けば木の根が張り巡らせてある場所や、岩がゴロゴロある場所、砂場やツルツルした場所、天井が低い場所等、特に足場の悪い場所を想定した訓練を行うことができる。その為、訓練場自体が広大な広さを有してる。
金の訓練場ではあるけど、銀に限り、申請すれば使用許可が下りる。あとは金のペアぐらいかな?金保持者が付き添いでいれば、見学や特別指導に使用することもできるけど、等級の低い相手に指導する時は、金の訓練場ではなく一般の訓練場を使用する。でないと、怪我人続出だろうし、等級が低い場合、行動範囲が限られてるからね。
足場が悪い場所って、危険区域や時短の為の経路だから、魔物や野獣、賊等がいる可能性もあるってことでの訓練場だ。
特に相手が人間の場合、金以外は腕輪を外せるから腕輪を渡せば危害を加えられることは少なくて済むけど、金は囲まれても倒しちゃうぐらいの実力がないと殺されるから。
因みに、金の腕輪は持ち主から強奪された場合、ケイド様には気付かれるから。
一般の人達には普通の単なる装飾品だと思われがちだけど、ケイド様の木の一部を使い、その上を純金でコーティングしてるのだ。その為、どれ程遠く離れていようとも、ケイド様には居場所が分かるし、金の腕輪を切断されようものならケイド様の一部も切られるから、確実にバレる。さすがに純金でコーティングさせてるからか、会話とかは一切聞こえないらしいけど。
「ルー、コーディー。……そちらは?」
「やあ、アラン。彼はクリス君だよ。ほら、コーディーの恋人の」
「ああ、彼が。初めまして、アラゴン=アラゴナイです。ルーに目を付けられて御愁傷様です?」
「……」
「あー……ごめんねクリス。アランはいつもこんな感じだから」
アランは天然お惚けさんです。気にしないで下さい。
思わず遠い目をする僕。
「ア~ラ~ン~?君は今、僕に目を付けられる発言をしているんだけれども、自覚はあるのかな?」
ルー兄がアランを笑顔でからかう。
「あー……。まぁ、ボクは通常運転だし?」
「そうだよ。気にすると色々疲れるからね。やあ、僕はアンバー。宜しく。大会に出た金は、ジルを除いて全員いるよ」
アンバーの言葉に僕が思わず聞き返す。
「強制ではないけど……サボったね?」
「サボりだね」
別に休暇を使っても良いけど、金は大会自体が休暇に近い。
なので殆どの場合、大会出場した金は翌日訓練場で、自主トレや他の金と手合わせしてることが多い。
まあ、大会の招待客が突発で仕事くれることもあるけどね。
「けどまあ、ジルはいいや。どうせ僕をからかう気満々だったから、いない方が静かでいいよね」
後々、ジルが文句言って来そうだけど、いないジルが悪いよね♪
0
あなたにおすすめの小説
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は今夜を持って破棄させて貰おう!』
学園卒業祝いの夜会の場に、凛と響いた王太子殿下の一声。
その瞬間、私は全てを思い出した。
私が前世ではただの手芸とゲームが好きなインドア派女子大生だったこと。そして、ゲーム世界に転生して尚も趣味は変わらず、ライバルキャラですらないモブになってしまっていたことを。
幼い頃に一度出会ったきりの初恋の彼と学園で再会出来たらなぁ、なんて淡い期待を抱いて通っていたのに、道理で卒業式までなんにも起きなかったわけだ。
ーーなんて、ひとり納得していたら。
何故だが私が悪役令嬢の断罪イベントの目撃者として名指しされ、一気に渦中の人物に!?
更に、王太子以外の男性陣は皆様悪役令嬢に骨抜き。なので自然と私には、彼女の潔白に繋がる証言が求められる。
しかしながら、私は肝心の事件の日の記憶が訳あって曖昧だったので、致し方なく記憶を呼び覚ます治療を受けさせられる羽目に。
タイムリミットは1年間。
その1年間の私への護衛につけられたのは、悪役令嬢に心奪われた初恋の彼でした。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる