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僕の目の前、正しくは、頭上一面にだけど、大きな大きな樹と、沢山の花が咲き乱れている。
「わぁ、わぁ、綺麗~っっ!すごいすご~い!!」
(僕、こんなに綺麗な樹花、初めて見たかも~っ!!!)
僕が心の中で、絶叫を上げてると、ルー兄が口を開く。
「コーディー、それ、首が痛くなるよ?」
「分かってる!分かってるけどけど、無理だよぉ!!こんなに綺麗なの、見上げるしかないできないよ!」
僕が大声で答えると、後ろから、クスクスと笑う声が聴こえる。
「偶然じゃな、コーディー、ルーフェンス。それに、クリスだったか。こんな所で会うとは思わなんだ。見上げんでも、そこに寝転べば良いではないか」
「姉様!!大会振り♪って、そっかぁ!寝転べば見上げなくても全体が見れるね!」
「久し振りです、ローズリィー様。やっぱりローズリィー様の方が早かったんですね」
「主等〈ぬしら〉がいつ、ヴェネックを出たのか知らぬが、妾は歩きでは無いからのう。それに、主達と違い、最短距離を通っておるから、それでじゃろう」
一応クリスがいる手前、と言った所だろう。
姉様は、とても力の強い地霊族で、地続きならば、一瞬で思い描く場所へと移動できるらしい。行ったことの無い場所でも、大まかな地図でも見たならば、そのまま直ぐにでも行けるらしい。
姉様の年齢は知らないけれど、億越えらしく、億を越えた地霊族は、大体身に付く技だそうだ。
とは言え、他の地霊族が守護する場所に、突如現れるのはマナー違反のような物なんだって。だから、そういう時は、心話で許可を貰ってから移動するらしい。
僕は姉様の助言通りに、樹の傍に毛布を引いて、いそいそと寝そべって見る。
風に揺れる花が、降り注いで来るようで、綺麗だとしか、言いようがない。
花が少し遠退いたけど、その分もっと沢山の花が視界に入る。
ケイド様の巨木と比べると、樹の種類が全く違うからだろう、半分にもならないけど、この樹だって、通常の木々と比べると、比べ物にならないぐらいに大きい。
それこそ、大の大人が何十人手を繋げば、一周できるんだろうと思える程の幹の大きさだったりする。
まあ、ケイド様は何百人単位になるだろう程の大きさだけどね。何せ、とても大きな街を、その大きな枝葉ですっぽり包める大きさなのだから。
「この樹は……地霊族の樹なのか?」
「うん、そう言われてる。けど、地元の人達は、この樹の地霊族と交流は無いみたい。と言うか、それが普通で、ケイド様の方が特殊だからね?地霊族の本体の傍に街を建てる許可を出してるのって、世の中広しと言えど、ケイド様ぐらいだからね?」
僕は一応、ケイド様の方が例外中の例外だと、クリスに説明をした。
「わぁ、わぁ、綺麗~っっ!すごいすご~い!!」
(僕、こんなに綺麗な樹花、初めて見たかも~っ!!!)
僕が心の中で、絶叫を上げてると、ルー兄が口を開く。
「コーディー、それ、首が痛くなるよ?」
「分かってる!分かってるけどけど、無理だよぉ!!こんなに綺麗なの、見上げるしかないできないよ!」
僕が大声で答えると、後ろから、クスクスと笑う声が聴こえる。
「偶然じゃな、コーディー、ルーフェンス。それに、クリスだったか。こんな所で会うとは思わなんだ。見上げんでも、そこに寝転べば良いではないか」
「姉様!!大会振り♪って、そっかぁ!寝転べば見上げなくても全体が見れるね!」
「久し振りです、ローズリィー様。やっぱりローズリィー様の方が早かったんですね」
「主等〈ぬしら〉がいつ、ヴェネックを出たのか知らぬが、妾は歩きでは無いからのう。それに、主達と違い、最短距離を通っておるから、それでじゃろう」
一応クリスがいる手前、と言った所だろう。
姉様は、とても力の強い地霊族で、地続きならば、一瞬で思い描く場所へと移動できるらしい。行ったことの無い場所でも、大まかな地図でも見たならば、そのまま直ぐにでも行けるらしい。
姉様の年齢は知らないけれど、億越えらしく、億を越えた地霊族は、大体身に付く技だそうだ。
とは言え、他の地霊族が守護する場所に、突如現れるのはマナー違反のような物なんだって。だから、そういう時は、心話で許可を貰ってから移動するらしい。
僕は姉様の助言通りに、樹の傍に毛布を引いて、いそいそと寝そべって見る。
風に揺れる花が、降り注いで来るようで、綺麗だとしか、言いようがない。
花が少し遠退いたけど、その分もっと沢山の花が視界に入る。
ケイド様の巨木と比べると、樹の種類が全く違うからだろう、半分にもならないけど、この樹だって、通常の木々と比べると、比べ物にならないぐらいに大きい。
それこそ、大の大人が何十人手を繋げば、一周できるんだろうと思える程の幹の大きさだったりする。
まあ、ケイド様は何百人単位になるだろう程の大きさだけどね。何せ、とても大きな街を、その大きな枝葉ですっぽり包める大きさなのだから。
「この樹は……地霊族の樹なのか?」
「うん、そう言われてる。けど、地元の人達は、この樹の地霊族と交流は無いみたい。と言うか、それが普通で、ケイド様の方が特殊だからね?地霊族の本体の傍に街を建てる許可を出してるのって、世の中広しと言えど、ケイド様ぐらいだからね?」
僕は一応、ケイド様の方が例外中の例外だと、クリスに説明をした。
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