3秒の強奪者 モンスターから奪ったスキルで魔王を倒す

モモん

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第三章 MRS

侮辱

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「さて、本題に入らせていてだきます。
概略はレオ君から聞きましたが、その中に、我々にとって興味深い2点がありました。
スターサファイア・スタールビーではなく、スター種と考えた方が良さそうな鉱石系モンスターが発見された事。
そして、それらが知的存在であるという可能性。
更に、今朝になって明らかとなったオリハルコンスライムという新種モンスター。
両方をテイムしたとの報告にはおどろきましたが、モアさんが同行していたという事であれば納得できます」

「いえ、スターサファイアのテイムには、私は関与していません。
タケルとオリハルコンスライムが独断で行ったものでですから、私はその時の状況すら分かりません」

「直接関与したかどうかは、問題ではありませんので結構です」

テイム時の様子を詳しく知りたいとの要望だったので、福音によるテイム選択の部分だけ除いて説明した。

「なるほど。
コア君によれば、コア君以上の探知能力をお持ちだとか、素晴らしいですね」

「失礼だが、ジョブの白狩人と灰魔物使い程度でコア以上の探知が可能とは思えないんだが、何か特殊なスキルかジョブスキル……」

「審議会長!
例え相手が子供であっても許されない質問ですぞ!」

「ふん、たかが子供の持つスキルに何を目くじら立てているんだ。
この程度のジョブで、コアを上回る探知能力があるはずないだろう。
スキルでなければ、トリックを使ったか、何か強化用の道具を使ったとしか思えないだろうが」

「はあ、これだから精霊は……
トールさん、この無礼者の退席と拘束をお願いします」

「何が無礼者だ。たかがゴーレムの分際で、思い上がるな!」

「レオ、すまんが審議会長を拘束してくれ。
これ以上、恥を上塗りする訳にはいかない」

「承知しました。
審議会長、おとなしく同行願います」

「わしを拘束だと。ふざけるな!」

「審議会長、先ほどの発言は、国際児童法違反です。
教会と財団と各国を相手にされる覚悟がおありでしたら、何も言いません。
今なら、まだ首席の正式な謝罪で収まると思いますが、これ以上罪を重ねると一族の永久追放もあり得ます。
それから、彼女はマリアでもあります。
先ほどの、”たかがゴーレムの分際で”という言葉に、反撥が高まっています。
”たかがマリアの分際で”と、脳内変換され、”たかが精霊の分際で、マリアを侮辱した”と……」

「ひっ!
わしは、マリアを侮辱したりするつもりは毛頭ない……」
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