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第四章
ユキヒョウ
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強い魔力を感じた場所から、3kmのところに岩の裂け目があった。
もちろん、雪に覆われていて肉眼では見えない。
「チビクロ、ブレスで10m四方くらいの雪を溶かしてくれ」
「了解っす」
「この先のモンスターは強い。2班体制にしよう。
スペードとダイヤで1班。クラブとハートで1班。
リーダーはライムとコライムとすし、コライムのチームはカーリーとセレナがフォローしてくれ」
「「「了解!」」」
「ミャイさんは、とりあえずやり方を見ていてください。
何か気づいたら、遠慮なく言ってください。
アドバイスもらえると助かります」
「分かりました」
「ユキ、フジジュカイでテイムしたモンスターと同類が出たら、交渉してみてくれ。とりあえず、10m先にリトルスノーマンがいる。
その先に、氷華だ。
モア、動物だ。多分ユキヒョウ。2匹。
やばいな、衰弱しているみたいだ。急ごう」
ユキヒョウの子供はミャアミャア鳴いていたが、俺たちが近づくと息を潜めた。
「一頭は衰弱死しているみたいだ。
2頭はかろうじて生きている。
親はモンスターにやられたのか、見当たらないな。
どうしたらいい?」
放置すれば確実な死が訪れる。
「タケルは手を出さないで。
MRSとのトラブルの原因になるわ。
セレナがモンスター化したあとでテイムしてちょうだい。
ちょうどいいから、食事にしましょう」
セレナがユキヒョウに魔法回路を作ったあとでテイムする。
建前として、モンスター化はセレナが行い、それを保護したというストーリーが成立する。
「カーリー、これくらいの子供だと、肉とかは食べられるのかな?」
「固形物で大丈夫そうですが、とりあえず半生の肉をペースト状であげましょう」
カーリーが俺の収納から材料や道具を取り出すと、手際よく調理を始めた。
人間用の食事は、収納に保存してあったサンドイッチと温かいコーンスープだった。
「いやん……ですわ。
カーリーさん、私のお嫁さんになってください」
「私のすべては、ご主人様のものです。
さあ、食べてごらんなさい。
温かいから、食べやすいはずよ」
カーリーとセレナが一頭づつ膝に抱え、スプーンで口に入れてあげる。
「こっちは大丈夫そうですね。
ご主人様、死人使いのジョブで、あの子も復活できないんですか?」
「どうだろう、一度も使ったことがないからな……ああ、脳に働きかけるのか。
記憶の断片を整理して、生きている2頭の情報で補完してやる。
これって、大変な作業だぞ……
魔力のパスをつないで……ああ、内臓や感覚系統はダメか……
モア、これじゃあ、単に動くだけの死体になっちゃうよ」
「死人使いなんだから、仕方ないじゃないですか」
もちろん、雪に覆われていて肉眼では見えない。
「チビクロ、ブレスで10m四方くらいの雪を溶かしてくれ」
「了解っす」
「この先のモンスターは強い。2班体制にしよう。
スペードとダイヤで1班。クラブとハートで1班。
リーダーはライムとコライムとすし、コライムのチームはカーリーとセレナがフォローしてくれ」
「「「了解!」」」
「ミャイさんは、とりあえずやり方を見ていてください。
何か気づいたら、遠慮なく言ってください。
アドバイスもらえると助かります」
「分かりました」
「ユキ、フジジュカイでテイムしたモンスターと同類が出たら、交渉してみてくれ。とりあえず、10m先にリトルスノーマンがいる。
その先に、氷華だ。
モア、動物だ。多分ユキヒョウ。2匹。
やばいな、衰弱しているみたいだ。急ごう」
ユキヒョウの子供はミャアミャア鳴いていたが、俺たちが近づくと息を潜めた。
「一頭は衰弱死しているみたいだ。
2頭はかろうじて生きている。
親はモンスターにやられたのか、見当たらないな。
どうしたらいい?」
放置すれば確実な死が訪れる。
「タケルは手を出さないで。
MRSとのトラブルの原因になるわ。
セレナがモンスター化したあとでテイムしてちょうだい。
ちょうどいいから、食事にしましょう」
セレナがユキヒョウに魔法回路を作ったあとでテイムする。
建前として、モンスター化はセレナが行い、それを保護したというストーリーが成立する。
「カーリー、これくらいの子供だと、肉とかは食べられるのかな?」
「固形物で大丈夫そうですが、とりあえず半生の肉をペースト状であげましょう」
カーリーが俺の収納から材料や道具を取り出すと、手際よく調理を始めた。
人間用の食事は、収納に保存してあったサンドイッチと温かいコーンスープだった。
「いやん……ですわ。
カーリーさん、私のお嫁さんになってください」
「私のすべては、ご主人様のものです。
さあ、食べてごらんなさい。
温かいから、食べやすいはずよ」
カーリーとセレナが一頭づつ膝に抱え、スプーンで口に入れてあげる。
「こっちは大丈夫そうですね。
ご主人様、死人使いのジョブで、あの子も復活できないんですか?」
「どうだろう、一度も使ったことがないからな……ああ、脳に働きかけるのか。
記憶の断片を整理して、生きている2頭の情報で補完してやる。
これって、大変な作業だぞ……
魔力のパスをつないで……ああ、内臓や感覚系統はダメか……
モア、これじゃあ、単に動くだけの死体になっちゃうよ」
「死人使いなんだから、仕方ないじゃないですか」
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