【改題】高校生達の異世界生活‼ 男女4人の魔物語

モモん

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第一章

火薬はできたものの……

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「硝酸カリウムか、火薬を作るんだな」

「ああ、作り方は確認した。
風穴が空いたら決戦だ」

「決戦云々はともかく、やってみるか」

ジャンヌに協力してもらって、古い便所を探してもらう。

「ここは、古くからあったトイレですが、今はもう使っていません」

「これを壊して、掘り返してもらえないか。
うまくいけば、塩のような白い結晶があるはずなんだ」

硝酸カリウムが出てきたので、恭介に抽出してもらう。

「次は木炭と硫黄だ。
このあたりに火山はないかな」

「魔王城が火山ですが」

「ああ、硫黄なら採ってきたぞ」

「すまん、残りは木炭だな。
灰の混ざってない木炭がほしい」

「炭ですよね。暖房用がありますけど」

「まずは、木炭をすり鉢ですり潰す」

ゴリゴリと根気よくやっていく。
更に硫黄を加えて、皮張りの容器に移して硝酸カリウムを加える。
これを、木の棒でよくすり潰し、砂糖を加える。

「恭介、万力のでかいのを作ってくれないか」

「鉄製でいいんだな。簡単なことだ」

火薬を綿布で包んで、万力で締め上げる。
これを破砕し、乾燥させれば完成だ。

岩場で試験し、満足な成果を得た俺たちは、火薬を量産していく。

「問題は、どうやって魔王宮に仕掛けるかだ」

「投石機を作って放り投げたらどうかしら」

「それだけの空間があるかどうかだな」

「投石機とは、どのようなものでしょう」

「先に投石機の試作だな」

板バネを使ったものと、竹を使ったものを試作して、爆弾と同程度の岩を飛ばしてみるが、人力で絞ったのでは数メートルしか飛ばなかった。
そこで、歯車を使って、テコの要領で架台を引き寄せて何とか20m程度の飛距離だった。

「……無理じゃん。大型のものなら100mくらい飛ばせるだろうけど、現地で組み立てるのって無理だろ」

「振り出しに戻るか……」

「直接仕掛けに行くか……、どちらにしても現地の状況を知りたいな」

「では、実際に現地に入った経験者を呼びましょう」

ジャンヌの手配で、数人の兵士が集められた。

ざっと、全体の見取り図を書いてもらう。

「馬に荷車をひかせて突撃させるのはどうかな」

「結構急な勾配がありますし、現地まで馬というのは無理かと思います」

「風魔法で飛ばすとかは」

「無理ですよ」

「ゼンマイを使った荷車はどうだろうか」

「可能なのか?」

「多分できると思う」

こうして、ゼンマイの製作が始まった。
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