スキル買います

モモん

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第十一章

第200話 ドイツ

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「外務長官のアレクサンダー・ウェーバーと申します。」

「おっ!ドイツらしい名前!」

「えっ?」

「あっ、すみません、こちらの話です。私はエー大陸レーミリアン国の公爵でレイミ・ベルナールといいます。」

「ふむ、王制のない国というのは部下から聞きましたが、貴族制はあると……?」

「うーん。私は爵位など望んでいないのですが、国のモノが私を国に繋いでおくために無理やり押し付けて来たんですよ。」

「それほど重要な方だと?」

「そうなんでしょうね。」

「もう一つ……」

「はい、何でしょう?」

「ドイツという言葉をどこで聞かれたんですか?」

「ドイツ?」

「はい、ドイツです。」

「ブンデスレプブリーク・ドイチュラント。略称はドイチュラント。国によってはジャーマニと呼んでいたところもありますが、これはゲルマン人がら来ていたハズです。」

「それは、太古のこの地域をさす表現であり、王族とそれに近いモノしか知らないハズですが……」

「太古というよりも、人類が一度滅んだ前の呼称ですよね。何故それが伝わっているかの方が不思議ですね。」

「じ、人類の滅びとは……神々の争いの前……という事でしょうか……」

「なるほど。この地域では、神々の争いとして伝わっているのですね。」

「面白いものじゃな。ヒトの視線で見れば、確かに神々の戦いに見えるという訳か。」

「それで、何故その話が現在まで伝わっているのですか?」

「それは、私の口からは申し上げる事ができません。それを口にして良いのは陛下のみでございます。」

「あら、謁見って事。面倒ね。」

「謁見を申請するにあたって、何故、ベルナール卿がドイツを知っておられたのか、お聞かせいただきたいのですが。」

「うーん、おそらくは神様が過去の知識を私に与えられたといったところでしょうか。」

「神様に……」

「多分ですけど、当時のドイツに王家は存在していなかったハズ。あっ、君主制は廃止されたけど王家はブライセン家とバイエリュン家が残っていたのか……」

「驚きました。確かに王家はブライセン家の末裔にございます。」

「ブライセン家ならば、王家を名乗っても不思議じゃないわね。それで、ブライセン家はどうやって神々の争いを乗り越えたのかしら?」

「申し訳ございません。そこは私たちには知らされておりません。」

「それで、私たちは謁見できるのかしら?」

「いえ、まだ貴女様方が王家に対して害意をお持ちでないと確認できた訳ではございません。」

「あとは何が必要なのかしら?」

「そうですな。あなた方が何を求めていらっしゃるのか?」

「それは簡単よ。次に神々の争いが起きたときに、対抗できるだけの知識とチカラを集めているのよ。」

「ヒトの身でそのような事が可能なのでしょうか?」

「まあ、ヒトの身なのかは怪しいですけどね。」

「わ、わたくしはなだ、ヒトの身でございます!」

「な、何か証明できるようなものは?」

「ええい、ゴチャゴチャと煩い奴じゃのう。もう、次の国を探そうではないか!」

「まあまあ、ババ様の気持ちは分かりますけど、ここの情報はそれなりに重要だと思います。それに、壁に暦がかかっているでしょ。これがどこまで正確なのか……いえ、王家が生き残っていたのならば、正確なのだと思いますけど。」

「こ、暦を理解しておるのか?」

「はい。重要なのは公転周期が約365.2422日だと理解する事ですわ。」

「それも、そなたの知識から?」

「はい。365.25日だと広めてくださった方がおられましたので、根本的な知識は知れ渡っておりましたよ。」

「では100年に一度の修正も……」

「はい。400年に1度の戻りも、今年から採用する事にしました。大陸全体で。」

「まさか、大陸全体で統一されているとは……」

「それと、ここで使われている照明の魔道具ですけど、魔法陣の上にライトボールを出現されていますけど、こちらの魔道具の方が使い勝手が良いと思いますよ。反射部分を凹状にすればスポット的に照射できますから。」

 レイミの取り出した魔道具に外務長官は飛びついて確認し出した。

「さ、作動させてもよろしいかな?」

「どうぞ、あっ、こちらのスポット型も試してください。」

「あっ、ああ、済まぬ。」

 これが決定打となったようで、レイミたちはその夕方国王との謁見が実現した。
 国王はジークフリート・ブライセンと名乗った。
 爵位とかフォンは省かれたという。

「では、早速神々の争いについて話しましょうか。」

 相手方は国王と皇太子・長女の組み合わせで参加していた。


【あとがき】
 すみません、ちょっと足の具合が思わしくないので短くてすみません。
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