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第一章 異国
神
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ダンジョンへ機材を運び上げているとマオがやってきた。
時間的に精子の貯蓄は70時間必要だという。
夕方まで待つ必要があり、結局オルトロスに乗っていくことにした。
オルトロスは体長2m以上あり、3人くらいまで乗れるといわれたが怖かった。
競走馬の最高速度が時速70kmくらいなのだ。
競走馬も単車も、膝でボディーを挟み込んでいるから乗れるのだ。
鐙とかステップのない犬の上で……首にしがみつくしかないだろ……
当然だが、町の入場門と城のゲートで一悶着あった。
こういう時こそ地球産のプレゼントが効果を発揮する。
グミの小袋を一袋づつプレゼントし、事なきを得る。
城の前でリズを呼んでもらう。
オルトロスを労いながら首筋を撫でていたら、いつの間にかモフり隊に包囲されていた。
「撫でても大丈夫ですか?」 「ワフン~♪」
「私もいいですか?」 「クゥ~ン♪」
「匂い嗅いでもいいですか?」 「バウ!」
「すっごい大きいんですね!」 「ワフン!」
「なんて種類なんですか?」 「バウバウババウワ……」
「名前は?」 「バウバウワ……」
「バウちゃんですね、可愛い!」
自分で返事すんなよ……通じねえよ。
いつの間にか、リズや王妃も混ざっていた。
王妃はこんなプレゼントをいただいてどうしましょとか、のたまわっていたがスルーした。
リズに、オルトロスに乗って帰るから、着替えるように伝えると、何故か王妃まで乗馬服に着替えてきた……
まあ、いいけど
良くなかった。
オルトロスは鞍を乗せられ、手綱をつけられた。
「堪えてくれくれ……オルトロスよ。義理の母親なんだ」 「ワフン……」
「なにゴニョゴニョ言ってるの。さあ乗って。帰りましょう」
「えっ?帰るって?」
「ごめんなさい、リュウジさん……
夕べ、色々と話したら……すっかりその気になっちゃって」
「でも、お義母さんは向こうの世界に行けないかもしれませんよ」
「えっ、どうして?」
「元々、あの通路は、サワタリの一族か神様に近い人しか通れないらしいんですよ。
リズが今通れるのは俺の伴侶になったからだし、最初に通れたのは異例な事だったみたいです」
「じゃあ、私もリュウジ君と関係を持てば」
「却下です」
「とりあえず、本当に入れないのか確認しましょう。
さあ、後ろに乗って頂戴」
やはりダメだった。
手を繋ごうが、抱きかかえようが、王妃の身体は床で阻まれてしまう。
「何をやっている。
通路はサワタリの血を引く者しか通れないと教えただろうが」
「リュ……リュウジ"殿"、こちらのお方は……」
いつの間にか、王妃は跪いていた。
「あーっ、俺をこの世界に呼んだマオさんです」
「リュウジ、個人情報を勝手にバラすんじゃない!」
「義理の母親で、この国の王妃様なんですよ。
仕方ないっしょ」
「だが、そこまでだ。
王妃とやら、いずれ会う事があるやもしれんが、今はまだ必要ない。
今日のところは、このまま帰ってもらうぞ」
「申し訳ございません。 お言葉のままに」
王妃にはオルトロスに乗って帰ってもらった。
「さて、と…… その娘が嫁でいいんだな」
「ああ、嫁のエリザベス・サワタリだ。」
自分で言っておきながら、顔が熱い……多分真っ赤だろう。
「こっちは、管理者のマオ まあ、神さまみたいなもんかな」
「ふん、神なんぞ、人が自分に都合のいい存在を考え出しただけの事。
私は、全ての存在に公平だぞ」
「カ・ミ・さ・ま ……ッ!
し、失礼いたしました」
リズが慌てて跪き、頭を垂れる。
時間的に精子の貯蓄は70時間必要だという。
夕方まで待つ必要があり、結局オルトロスに乗っていくことにした。
オルトロスは体長2m以上あり、3人くらいまで乗れるといわれたが怖かった。
競走馬の最高速度が時速70kmくらいなのだ。
競走馬も単車も、膝でボディーを挟み込んでいるから乗れるのだ。
鐙とかステップのない犬の上で……首にしがみつくしかないだろ……
当然だが、町の入場門と城のゲートで一悶着あった。
こういう時こそ地球産のプレゼントが効果を発揮する。
グミの小袋を一袋づつプレゼントし、事なきを得る。
城の前でリズを呼んでもらう。
オルトロスを労いながら首筋を撫でていたら、いつの間にかモフり隊に包囲されていた。
「撫でても大丈夫ですか?」 「ワフン~♪」
「私もいいですか?」 「クゥ~ン♪」
「匂い嗅いでもいいですか?」 「バウ!」
「すっごい大きいんですね!」 「ワフン!」
「なんて種類なんですか?」 「バウバウババウワ……」
「名前は?」 「バウバウワ……」
「バウちゃんですね、可愛い!」
自分で返事すんなよ……通じねえよ。
いつの間にか、リズや王妃も混ざっていた。
王妃はこんなプレゼントをいただいてどうしましょとか、のたまわっていたがスルーした。
リズに、オルトロスに乗って帰るから、着替えるように伝えると、何故か王妃まで乗馬服に着替えてきた……
まあ、いいけど
良くなかった。
オルトロスは鞍を乗せられ、手綱をつけられた。
「堪えてくれくれ……オルトロスよ。義理の母親なんだ」 「ワフン……」
「なにゴニョゴニョ言ってるの。さあ乗って。帰りましょう」
「えっ?帰るって?」
「ごめんなさい、リュウジさん……
夕べ、色々と話したら……すっかりその気になっちゃって」
「でも、お義母さんは向こうの世界に行けないかもしれませんよ」
「えっ、どうして?」
「元々、あの通路は、サワタリの一族か神様に近い人しか通れないらしいんですよ。
リズが今通れるのは俺の伴侶になったからだし、最初に通れたのは異例な事だったみたいです」
「じゃあ、私もリュウジ君と関係を持てば」
「却下です」
「とりあえず、本当に入れないのか確認しましょう。
さあ、後ろに乗って頂戴」
やはりダメだった。
手を繋ごうが、抱きかかえようが、王妃の身体は床で阻まれてしまう。
「何をやっている。
通路はサワタリの血を引く者しか通れないと教えただろうが」
「リュ……リュウジ"殿"、こちらのお方は……」
いつの間にか、王妃は跪いていた。
「あーっ、俺をこの世界に呼んだマオさんです」
「リュウジ、個人情報を勝手にバラすんじゃない!」
「義理の母親で、この国の王妃様なんですよ。
仕方ないっしょ」
「だが、そこまでだ。
王妃とやら、いずれ会う事があるやもしれんが、今はまだ必要ない。
今日のところは、このまま帰ってもらうぞ」
「申し訳ございません。 お言葉のままに」
王妃にはオルトロスに乗って帰ってもらった。
「さて、と…… その娘が嫁でいいんだな」
「ああ、嫁のエリザベス・サワタリだ。」
自分で言っておきながら、顔が熱い……多分真っ赤だろう。
「こっちは、管理者のマオ まあ、神さまみたいなもんかな」
「ふん、神なんぞ、人が自分に都合のいい存在を考え出しただけの事。
私は、全ての存在に公平だぞ」
「カ・ミ・さ・ま ……ッ!
し、失礼いたしました」
リズが慌てて跪き、頭を垂れる。
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