点検口をあけるとそこは異世界だった

モモん

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第一章 異国

スマホ

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翌々日、ダンジョンの基本構造を造り替える。
これでマオの魔力がスッカラカンになったので、俺はリズを抱いてマオの魔力を補充する。

ダンジョンの入り口は、馬車2台がすれ違える広さとなっており、なだらかなスロープで直径50mの中央広場へとつながる。
スロープは真西に位置し、北は初級ダンジョン、東は中級ダンジョン、南は上級ダンジョンへの入り口となっている。
広場に面した区画は、間口10m×3か所となり、俺の居住区兼店舗と素材買取所は東南の3エリアをもらった。
北東エリアは温泉と簡易宿泊所で、冒険者ギルドもこのエリアに入る。
北西エリアと南西エリアは未定だが、たぶん厚生局に1区画提供することになると思う。
屋台や酒場は地上部分だ。

照明については、食虫植物型モンスター エルイーデーがマオにより開発された。
光によって来た虫やネズミ等の小動物を触手で捕食する優れモノだ。
後に”G”にも効果があると分かり、厚生局からの要請で国中に普及していくヒット商品だ。

温泉の熱源は、溶岩魔人だ。
こいつは砂糖が大好きで、毎日バケツ2杯の砂糖水を提供するだけだ。
一か月で砂糖一袋。 無公害のエネルギー源となった。

温泉では、女性限定でアカスリと美容マッサージを行う。
現在リズが講習を受けに行っているが、これを孤児院の子供たちに教える予定。

俺はモンスターのデータベースを作っている。
モンスター名と特徴。 素材になる部位の確認と記録だ。
デジカメの写真付きだ。
いずれ、書籍化して金貨1枚で売り出そう。

そういや、こっちの文字で作らないといけないのか…やっぱり面倒だ。却下しよう。


意外と面倒なのが、価格設定だった。
入湯料やマッサージ代。回復アイテムの売価。従業員の賃金etc

こちらの貨幣は

●金貨…銀貨10枚と同等:地球での価値 5万円相当
●銀貨…銅貨10枚と同等:地球での価値 5千円相当
●銅貨…鉄貨10枚と同等:地球での価値 5百円相当
●鉄貨…石貨10個と同等:地球での価値 5十円相当
●石貨…きれいな石、特に加工はしていない、個人により認識の違いあり
      主に貨幣と同じくらいの大きさで、平べったいものや丸いものが好まれる

石貨は一般的に貨幣として流通しているわけではなく、主に教会や貴族の主催するバザー等で使うことができる。
集めた石貨は、玉砂利の代わりにしたり、噴水に沈めたりしている。
要は、これだけ慈善事業を行っていますというステータスなのだ。
誰が始めたのか定かでないが、これって好ましく思う。

入湯料は安くしたいので鉄貨2枚。
マッサージは、使用するオイルやクリームによって銀貨1枚から金貨2枚。

金貨2枚は安すぎるんじゃないかと王妃から言われ、金貨5枚のスペシャルコースを提供することにした。

入浴から髪・ネイルのケアまで行い、使用したオイルやバスローブ・香水などすべてお持ち帰りの、貴族専用コースだ。
ただ、ここは手を出したくないので、厚生局に丸投げした。


2週間ほど経過したとき、ランからとんでもないものを渡された。

「マスター、空間を制御して、保存スペースを確保しました。
重力制御も併用して、時間経過も百分の一にしてあります。
出し入れは、このスマホ用にアプリを開発しました。
カメラで映ったものをタップすれば収納できます。
出すときは、同じアプリの一覧から選択できます。
よろしかったらお使いください」

「えっ、収納機能のついたバッグとかじゃなく、スマホなの?」

「はい。
普通の収納では、面白くないですね。
あと、端末同士での遠隔通話も可能です。
今のところ3台。
マスターとリズさまとアメイヤさまの分です。
私は自前の通信機能がありますので端末は不要です。
相手の名前を言っていただければ、常時接続状態の私が相手を呼び出します」

「これって、俺の世界じゃ使えないよね…」

「いえ、ゲート経由を選択していただけば、どの世界からでも収受可能です」

お古のスマホがとんでもないことになった。
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