39 / 62
第二章 国交
私は地龍なの
しおりを挟む
メイドゴーレム達は手際よく壁面をビニールシートで覆い、廊下側の壁を切り出していく。
切り出した欠片は収納に格納するので、残骸すら残らない。
床面に発泡コンクリートを設置し、壁と天井にウレタンを吹き付けていく。多分、硬質ウレタンフォームとかいうやつだろう。
その上にステンレス仕上げの断熱パネルを組み上げていく。
各壁には、天井までのスチール棚を組み、最上段に魔道具らしきものを設置する。
冷気は下に降りてくるので理にかなっている。
脚立に上り、人間には無理な姿勢で電動ドライバーを駆使する姿は芸術的だ。
入り口側には、上下に2本の鉄骨を組み、鉄骨を挟み込むように断熱パネルを設置。間の空間に硬質ウレタンフォームを充填していく。
そして、枠付きのドアを据え付ける。これもステンレス製の耐熱構造だろう。
最後に魔道具用の配線を行い、ドアレバーの並びに10cmほどの丸いスイッチを付けて完成だ。
「ここから魔力を補充するんだな」
「はい。一日1回、緑色になるまで補充してください」
「分かった。俺は魔法局に行くから冷凍庫の方も頼む」
「かしこまりました」
「うん、見事な手際だったぞ」
「はっ、はい。ありがとうございます」
頬をポッと赤らめる。
こういうところに、ランのあざとさが見えるのだが、悪い気はしない。
免疫のないイワンは堕ちるだろうな……
魔法局にいき、局長と魔法師数名に同行してもらう。
「ここが冷蔵室と冷凍室になります。魔法師の方にはお手数ですが、どなたか一日一回、このスイッチが緑色になるまで魔力を充填して頂きたいのです」
「ああ、王から話は聞いている。緑色になるまでだな」
「仕組みを見せてもらいたいのだがよろしいかな」
「あっ、どうぞ。棚の上についているのが魔道具になります」
「魔道具の中身はみられないのか……」
「はあ、設置済みなものですから」
「それでは、我ら魔法師にはメリットがないではないか。
我らは魔力を提供する道具ではないぞ!」
「はあ、局長、どうなっているんですか」
「面目ない……、魔法師全体を掌握しているのはこちらのメリル師なのだよ……」
Pululu
「マスター、転移のアプリを起動してなの。そっちに行くの」
アプリを起動すると、ランが現れた。
「なっ、どうやって現れた」
「転移の術式なの。説明しても理解できないの多分」
「ワシ等を愚弄するのか、小娘風情が!」
「私は地竜なの。この世界の始まりから生きてるの。無駄な会話は嫌いだから本題なの。
これが魔道具の基盤で、術式はこの魔石に書き込むの。これでOKなの。
あなた程度では、魔石を解読できないし、魔道具を作ろうなんて己の力量を弁えてないだけなの。
えっと、あなたと、そっちのあなたは可能性あるわ。
勉強したいなら、ミクルが教えるの」
「ふ、不愉快じゃ!引き上げるぞ!」
「局長、そいつクビにするの。
そいつ程度の魔法じゃ、これから役に立たないの。
代わりにミクルが先生になってあげるの」
「ミクルとは?」
「あっ、はいミクルでございます」
奥から作業中のミクルが現れた。
緑のロングヘアーをツインテールにして、メイドの衣装に身を包んだミクルだ。
切り出した欠片は収納に格納するので、残骸すら残らない。
床面に発泡コンクリートを設置し、壁と天井にウレタンを吹き付けていく。多分、硬質ウレタンフォームとかいうやつだろう。
その上にステンレス仕上げの断熱パネルを組み上げていく。
各壁には、天井までのスチール棚を組み、最上段に魔道具らしきものを設置する。
冷気は下に降りてくるので理にかなっている。
脚立に上り、人間には無理な姿勢で電動ドライバーを駆使する姿は芸術的だ。
入り口側には、上下に2本の鉄骨を組み、鉄骨を挟み込むように断熱パネルを設置。間の空間に硬質ウレタンフォームを充填していく。
そして、枠付きのドアを据え付ける。これもステンレス製の耐熱構造だろう。
最後に魔道具用の配線を行い、ドアレバーの並びに10cmほどの丸いスイッチを付けて完成だ。
「ここから魔力を補充するんだな」
「はい。一日1回、緑色になるまで補充してください」
「分かった。俺は魔法局に行くから冷凍庫の方も頼む」
「かしこまりました」
「うん、見事な手際だったぞ」
「はっ、はい。ありがとうございます」
頬をポッと赤らめる。
こういうところに、ランのあざとさが見えるのだが、悪い気はしない。
免疫のないイワンは堕ちるだろうな……
魔法局にいき、局長と魔法師数名に同行してもらう。
「ここが冷蔵室と冷凍室になります。魔法師の方にはお手数ですが、どなたか一日一回、このスイッチが緑色になるまで魔力を充填して頂きたいのです」
「ああ、王から話は聞いている。緑色になるまでだな」
「仕組みを見せてもらいたいのだがよろしいかな」
「あっ、どうぞ。棚の上についているのが魔道具になります」
「魔道具の中身はみられないのか……」
「はあ、設置済みなものですから」
「それでは、我ら魔法師にはメリットがないではないか。
我らは魔力を提供する道具ではないぞ!」
「はあ、局長、どうなっているんですか」
「面目ない……、魔法師全体を掌握しているのはこちらのメリル師なのだよ……」
Pululu
「マスター、転移のアプリを起動してなの。そっちに行くの」
アプリを起動すると、ランが現れた。
「なっ、どうやって現れた」
「転移の術式なの。説明しても理解できないの多分」
「ワシ等を愚弄するのか、小娘風情が!」
「私は地竜なの。この世界の始まりから生きてるの。無駄な会話は嫌いだから本題なの。
これが魔道具の基盤で、術式はこの魔石に書き込むの。これでOKなの。
あなた程度では、魔石を解読できないし、魔道具を作ろうなんて己の力量を弁えてないだけなの。
えっと、あなたと、そっちのあなたは可能性あるわ。
勉強したいなら、ミクルが教えるの」
「ふ、不愉快じゃ!引き上げるぞ!」
「局長、そいつクビにするの。
そいつ程度の魔法じゃ、これから役に立たないの。
代わりにミクルが先生になってあげるの」
「ミクルとは?」
「あっ、はいミクルでございます」
奥から作業中のミクルが現れた。
緑のロングヘアーをツインテールにして、メイドの衣装に身を包んだミクルだ。
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる