点検口をあけるとそこは異世界だった

モモん

文字の大きさ
57 / 62
第二章 国交

戦闘終了

しおりを挟む
「ダメだ、王子が気を失った。白旗をあげろ」

 クツル王国も同じ状況であった。


 ノルンと魔法師B班とはライズ国の対応になる。

「魔導戦車らしきのが出てるな」

「ええ、一台だけですが、どうするんでしょうね」

 その魔導戦車には騒動の発端となったサルタ王子が乗っている。

「おい、先に障壁を張っておけ」

「はっ」

 ドーン!

「よし、全軍突撃だ!いけー!」

 うおー!

「ン、何だあの雲は」

 ドシャー

「うわっ、ハッチを閉めろ!」

 パタン

「急にどうしたというのだ……」

「王子、ドラゴンの大群です」

「なに!」

 グラッ

「ああああ」

 ドーン

「グッ、お、王子……!
大変だ、王子が気を失ってる」

 ゴロゴロゴロゴロ

「な、なんだ…」

 ドシャーン!



「あーあっ、まともにカミナリ喰らってんの……
生きてるかな……」

「はーい、相手は全員意識喪失です。
戦闘終了!」




「おいカベオ、アースウォールまででストップしてくれ。
あっ、雨も止めてな」

「はい。
エランさんも行くんですか」

「当然。指揮官は最前線にいてこそだ。
おっ、出てきたな。
カベオやってくれ」

「はい」

「アースウォール後、壁の上から空気砲。障壁が残っていたらウィンドカッターで破壊して後、空気砲だ。行くぞ!」

オオー!

 ドシャー  ゴゴゴ  グラグラ  ドーン

 ドゴン ドゴン ドゴン プシャー ドゴン ドゴン ドゴン

 相手からの反撃が途絶えたのを見計らって攻撃中止の指示を出す。

「ん、見張りがいたか。3人で拘束してこい」

「はっ」



 こうして4国との戦闘は終わった。

「はい、お疲れさまでした。
成果は上々ね。魔道具も効果的でしたし、魔法師の質も満足できるレベルでした。
これからも、魔法の有効活用目指して頑張りましょう。
カンパーイ!」

「「「乾杯!」」」

 ランの音頭で祝勝会の宴が始まった。

 そのころ、地下では捕虜の尋問が行われていた。

「ふざけるな!俺はソートランドの第二王子だぞ!
正当な王族に対する待遇を要求する!」

「残念でした。正当な戦争であれば考慮いたしますが、宣戦布告のない奇襲の場合、そのお申し出は却下です。
交戦規程上、敗戦国の賠償金は金貨1万枚。今回はその倍の2万枚になります。
ソートランドが応じない場合、皆さんは全員死んでいただきます。
そのうえで、報復する権利がこちらにありますので、まあ、ソートランドには滅んでいただきましょうか」

「な、なに!」

「あzつ、ご安心ください。
国民には手を出さないで、城だけ落としますから」

「そ、そんな戯けた話……」

「見ていたんですから分かりますよね。
それとも、そちらの女性騎士さんに見とれていたんですか?
あっ、捕虜の扱いはこちらの裁量ですから、その騎士さんは性奴隷にでもなっていただきましょうかね。
貴族から堕ちた奴隷って、ニーズ高いんですよ」

「ヒッ」

「まて、フランソワーズは俺の婚約者だぞ!」

「第二王子と婚約者。捕虜の解放条件としては金貨1000枚といったところですか。
他に貴族の方はおられますか?」

「くっ、その情報を引き出すための方便か……」

「出陣した者への報償もありますからね。
少しでも金額を吊り上げないと」

「金貨2万枚など出せるはずがないだろう……」

「あら、貴族王族の資産を没収すれば、それくらいは容易いですよね」

「わ、私の家に連絡すれば、金貨1000枚用意してくださいます」

「それは、国の賠償が成立したあとの話ですよ。
どうしましょうか、カベオさんその女、試食してみますか?」

「いや、胸のでかい女は好みじゃない」

「あら、鎧の上から分かるんですか」

「なんとなく……」

「じゃあ、剥いてみましょうか」

「い、いやー!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

最弱Sランク冒険者は引退したい~仲間が強すぎるせいでなぜか僕が陰の実力者だと勘違いされているんだが?

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
冒険者のノエルはSランクパーティーの荷物もちだった。 ノエル自体に戦闘能力はなく、自分のことを足手まといだとすら思っていた。 そして、Sランクになったことで、戦うモンスターはより強力になっていった。 荷物持ちであるノエルは戦闘に参加しないものの、戦場は危険でいっぱいだ。 このままじゃいずれ自分はモンスターに殺されてしまうと考えたノエルは、パーティーから引退したいと思うようになる。 ノエルはパーティーメンバーに引退を切り出すが、パーティーメンバーはみな、ノエルのことが大好きだった。それどころか、ノエルの実力を過大評価していた。 ノエルがいないとパーティーは崩壊してしまうと言われ、ノエルは引退するにできない状況に……。 ノエルは引退するために自分の評判を落とそうとするのだが、周りは勘違いして、ノエルが最強だという噂が広まってしまう。 さらにノエルの評判はうなぎのぼりで、ますます引退できなくなるノエルなのだった。 他サイトにも掲載

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...