転生したら道具袋だった……おい、責任者出てこい!

モモん

文字の大きさ
19 / 26
第二章 新しい町

アミブランド

しおりを挟む

「お父様、ジェシカです。失礼してよろしいでしょうか」

「ああ、かまわんぞ」

「失礼します」

「お、おまえ……、その姿は……」

「前回話のあった下着を仕立ててもらって、それにあわせた服も作ってもらいました。
執務中は、これで過ごそうと思いますがいかがでしょう」

「……」

「お父様?」

「いかがも何も、気に入ったのであろう。好きにすればいい。
おお、アミも一緒か、この間のシュークリームは旨かった。礼をいうぞ」

「お気に召していただき、何よりでございます」

「新作を持ってきていただきましたの」

「なに!」

「お母様もお呼びしていますから、一緒にいかがですか」

「それが……新作か?」

「プリンといいます。まだ発売前で、本当の試食ですわ」

「失礼します。ジェシカ……えっ」

「お母様、如何でしょうか。アミに仕立ててもらった執務着です」

「アミさんは、初めましてですわね。
この間のシュークリーム美味しかったわ、もうほっぺたが落ちそうになりましたよ」

「光栄に存じます」

「アミが新作を持ってきてくれたそうだ」

「まあ、本当ですの!」

「お母様、その前に私の服装はどうなの?」

「アミさんの装いに近いけど、この間話していた下着に合わせたの。
シンプルだけど、ところどころに工夫があって素敵よ。
切れ込みがちょっと大胆すぎる気もするけど、うーん、黒の上着を羽織れば公務でも平気じゃない?」

「そうね、上着があればいけますよね」

「それに、ネックレスも上品でいいわね。首がすっきりして見えるし、私も欲しいくらいよ」

「コルセットがないから、すごく楽なんです」

「コ、コルセットなしなの!でも、胸が強調されて……それが、新作の下着の効果なのね」

「流行間違いなしよ。胸もお腹も楽ちんで、いくらでも食べられそう」

「ア、アミさん、その……」

「後程、サイズを測らせていただいてよろしいですか?」

「え、ええ、お願いするわ」

「それよりも、プリンを喰わせろ!」

「あっ、どうぞお掛けください」

ガチャガチャ

「どうぞ、スプーンでお召し上がりください」

「「……」」

「どうかしら?」

「こ、この滑らかさ……」

「この間のシュークリームは、少し油の感じがありましたけど、これは……」

「このようなものを、市中にて販売するのか……」

「王家御用達でもおかしくないですわ」

「城の料理長にも作らせてやりたいが……」

「簡単ですから、お教えできますよ」

「作り方を教えてもいいのか?」

「ええ、簡単ですから。
販売はリンカ堂に当面は独占させますけど、いずれはどこでも食べられるようにしたいですから」

「お前には、独占欲はないのか?」

「みんなが幸せって感じてくれるほうが嬉しいですから」

ジェシカ様は、プリンをもって各局を回り、女子職員に一口ずつおすそ分けだそうです。
私は王妃様のサイズをいただいてから、食堂の料理長に手ほどきです。

サンプルに一個持参し、全員で食べてもらいます。

「ほ、本当にこれの作り方を教えてもらえるのか」

「ええ、ですけど、秘密厳守でお願いします。
当面はリンカ堂の独占販売ですから」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...