勝手に召喚しておきながら神様の手違いでスキル非表示にされた俺が無能と罵られ国を追放された件

モモん

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第二章

国をもらった

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中央国軍総勢5万人がセナンの町に向かう。
当然だが俺はこの情報を知っている。
暗殺者に情報を届けさせていたからだ。

俺は単騎で大群の前に立ちはだかった。
兵士全員を眠らせていく。
バタバタと崩れる兵士とまっすぐ王を目指して歩く俺。
5万の大軍を抜けるのに10分もかかってしまった。

立っているのは俺と王と王子、それに、十数騎の近衛兵のみ。

「な、なにをしておる。
セナンを殺せ!」

俺は近衛兵を支配下において、立っているよう命じてある。

「ど、どうしたというのだ……」

「全員、俺の指示にしか従いません」

「なにぃ!」

「さあ、彼らの前で俺に国を譲ると誓ってください」

「ば、ばかを申すな」

俺は太陽光ビームを絞って王の肩を打ち抜く。

「ひぃ……、い、痛い、だれか……」

「国を譲ると誓いなさい」

「国を継ぐのは俺……」

王子もマインドハーネスで黙らせた。

「さあ」

「ち、誓う……」

俺は近くにいる兵士を眠りから起こした。

「もっとはっきりと」

「国をセナンに……譲る………

「兵士たちよ聞いた通りだ。俺が新しい国王だ」

兵士たちが跪き俺に忠誠を誓う。

俺は王と王子の記憶を奪い、下着一枚にして放逐する。

「さあ、余計なことをしている暇はない。
城にかえって国を再建するぞ」

「「「おおーっ」」」



こうして俺は中央国王となった。
セイタとともに予算を再検討し、まず王室の予算を必要最小限とする。
軍部を解散し、治安要員だけ残して全員を職につかせる。
それでも足りない部分は、鉱山から金を掘り出して充当する。
それらと同時に、教会に祭壇と12の離宮を作り、神への感謝を説いた。

落ち着いたところで、セイタに王位を譲り、俺は町に帰る。

「セナン本当にいいのか?」

「俺の本性は、災難引き寄せですよ。
そんなのが王だなんて、不幸にしかなりませんよ。
田舎で畑を耕して、神様に感謝する。そっちの方が気ままですから」


中央国は、物流を中心とした交易都市に変化していく。
セイタは元々経済を専攻していた学生だったとかで、うまく運営していくだろう。
俺は、町でニールとミクルとともに、キツネ耳の子供やステラたちと気ままな生活を楽しんでいる。

神様と一緒に暮らすのもいいもんだぜ。


*****

お読みいただきありがとうございました。
第一章の完結です。

数日後に第二章開始いたします。
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