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第二章
第20話 アークドラゴン
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ノエル父娘との再開は嬉しかったが、俺はサガの町に向かった。
この道を通るのは2回目だ。
点在する人家で、人が生き残っているのは1割程度だった。
多くの家は破壊されることもなく残っている。
だが、この家屋も年を重ねて朽ちていくのだろう。
今は、街中にも空き家がたくさん存在する。
わざわざ、人里から離れた場所に移住しようと考える人は少ないだろう。
サガの町にはA3ダンジョンもある。
あのワダツミが棲むダンジョンだ。
だが、今の俺ではまだ無理だろう。
円盤でも、あのウロコは切り裂けそうにない。
サガの町は活気があった。
ほかの町と比べても人が多い。
そして、驚くべきこちに、サガでは貨幣が流通していた。
それもサガ独自の金貨である。
従来の金貨よりも一回り大きく、多少がさばるのだが、それでもオリジナルの金貨である。
サガの大通りは、普通に店が開いていた。
他の町で見られるような屋台ではない。
品ぞろえは災害前と違うのだろうが、それでも色々な品物を販売している。
領主の裁量なのだろうか。
俺も、ブーツを買い替えたかったのだが、何を持ち込めば換金できるのだろうか。
俺は靴屋で聞いてみた。
「ブーツを買いたいんだが、この町で金に換えるのはのは何が効果的なんだ。」
「ブーツだと金貨3枚なんだけど、そうですね、イノシシなら3頭。それか、質の良い魔石2個くらいですかね。」
「金貨3枚分だな、わかったありがとう。」
イノシシもお手頃なのだが、運ぶのが手間になる。それならばと、俺はA3ダンジョンに向かった。
A3の地下4階層にあった中継所は無人だった。
2枚の円盤を従えた俺は、余裕で下の階層に潜っていく。
地下10階層のラプドラの速度も全く苦にならなかった。
そして俺は地下13階層に到達した。
この階層には、アークドラゴンやアトラス。グロスデーモンとサラマンダーといった高品質の魔石をもった魔物が多い。
気が付いたらリュックがいっぱいになっていた。
どうも、夢中になると時間を忘れてしまう。
魔物を吸収しているので腹も減らない。
そこでスキルのことを思いました。
アークドラゴンの肉をカットして、炎魔法で表面を炙りマイクロ波で加熱する。
ここのダンジョンは空洞型なのでガスが停滞することはなく、火も使えるのがありがたい。
アークドラゴンの肉は美味かった。
マイクロ波で調理した肉はローストビーフみたいで、レアっぽいがしっかり熱は通っている。
特にアゴの下と腰のあたりが美味だった。
俺は加熱した肉を大きな葉っぱで包み、糸車でリュックに固定して持ち帰った。
町に戻ると、入口の横に座り込んでいる二人の女の子がいた。
身なりから見ると、裕福ではない感じだった。
「どうかしたのか?」
「お父さんが帰ってこない……。」
二人の話によると、父親は猟師で、昨日の朝出た切り帰ってこないという。
母親は大災害で亡くしており、ほかに身寄りはないらしい。
放ってもおけず、家までついていって肉を食わせてやる。
「ドラゴンの一番美味い部位だぞ。」
二人は、こんな肉は食べたことがないと、夢中だった。
「肉はまだ、いくらでもあるからな。俺はお前たちの父親を探してきてやる。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
そういえば、お兄ちゃんと呼ばれたのは初めてのような気がする。
俺が相手してきたのは、年上ばかりだったからだ。
二人は3才と4才の姉妹だという。
空腹を満たした二人を寝かしつけ、俺は父親の匂いを追った。
父親の匂いは、森の中に続いている。
30分ほど進んだところで、無残に食い散らかされた遺体を見つけた。
その3人分くらいの残骸の中に、姉妹の父親も含まれていた。
円盤を使って穴を掘り、残骸を埋めてやる。
残っていた匂いから、犯人はダークベアーだと分かる。
立ち上がると3m近くなる大型の肉食獣だ。
3人の残していった荷車を引いてクマを追跡し、簡単に仕留めて荷車に載せて帰る。
途中でイノシシやウサギも追加した。
”心停止”を使ったので、毛皮に余計な傷はなく、地抜きも最低限の切り込みで済ませてある。
ガラガラと荷車を引いて帰り、肉屋に売ったら金貨5枚になった。
魔石も、とりあえず20個売却して金貨20枚を獲得した。
姉妹の名前は、お姉ちゃんがリサで妹がサキといった。
どうするか悩んだのだが、放置したら生きていけないだろう。
「お父さんは見つからなかった。帰ってくるまで、俺と一緒にいるか?」
ふたりはコクリと頷いた。
そうと決まれば、こんなみすぼらしい恰好をさせておくわけにはいかない。
クリーンで体をきれいにして、髪をとかしてみられるようにする。
そして、服屋にいって仕立ててもらう。
ついでに、髪を纏めるリボンもだ。
次に、靴屋に行って、俺のブーツと姉妹のサンダルを購入する。
これも、支払いは魔石を使った。
魔道具屋で照明・コンロ・水の道具を購入し、雑貨屋で鍋や食器を買いそろえた。
今までは、パンや串焼きなど調理済みのものしか食べていなかったという。
俺は、試しに、ドラゴンの肉を切り分けて肉屋に持ち込んでみた。
「アークドラゴンの腰肉だ。いくらで買い取る?」
「アークドラゴンだとぉ……、うん、確かに獣特有の匂いはないが……。」
「うま味を逃がさない特殊な調理をしてある。ワサビやエルダーのすりおろしたやつを載せて食えばいうことないぞ。」
「す、少し試食してもいいか?」
「ああ、かまわんぞ。」
肉屋のオヤジは、飛び上がらんばかりに驚いた。
「こ、こんな肉があるとは!」
オヤジの声が大きかったせいで、奥から女性が出てきた。
「うるさいな!ナニ騒いでるのよ!」
「あ、あんた、娘にも食わせていいか?」
「ああ、かまわない。」
「了解をもらった。これを食ってみろ!」
「なに、これ?この赤さはイノシシじゃないわよね。獣臭さもないし、馬かしら?」
「いいから食ってみろ!」
「どれっ…………、何よ、コレ!」
「ほら見ろ!お前だってそうなるだろ!」
「この柔らかさと、肉のうま味。噛んだ時に微かに感じる香り……こんな肉、ありえないわ!」
「アークドラゴンの肉だそうだ。大災害以前でも、ほとんど聞いたことがない幻といわれた肉だ。」
「それで、買い取ってもらえるのかな?」
「1キロで金貨3……いえ5枚でどうかしら?」
「お前、そんな値は……。」
「このまま葉物と一緒にパンにはさんでもいいし、ステーキにして200グラムで金貨1枚。十分採算はとれるわよ。」
「金貨3枚でいいんだが、代わりに頼まれてくれないか?」
「何を?」
「親を亡くした姉妹がいるんだ。狩りに出ている間、面倒を見てもらえないだろうか。」
「子供か……。うちも母さんが寝込んでいるし……。」
「俺は医師だ。母親を診てやろう。」
母親は膝と腰に炎症があった。
万能薬で治療してやったら、一晩で元気になった。
娘の名前はシースといった。
そばかす顔の赤髪娘で、小柄だがスリムだ。
料理が好きで、店に出す総菜も自分でつくっているらしい。
俺はシースの頼みで、アークドラゴンを討伐して荷車に積んで店に持ち込んだ。
アークドラゴンの茶色い巨体は、全長で5mにもなる。
尻尾と首をどうにか糸車で丸めて、1トンにも達する巨体を荷車で引いてきたのだ。
まあ、最低金貨50枚での買い取りなので文句は言えない。
【あとがき】
料理人シース登場。
この道を通るのは2回目だ。
点在する人家で、人が生き残っているのは1割程度だった。
多くの家は破壊されることもなく残っている。
だが、この家屋も年を重ねて朽ちていくのだろう。
今は、街中にも空き家がたくさん存在する。
わざわざ、人里から離れた場所に移住しようと考える人は少ないだろう。
サガの町にはA3ダンジョンもある。
あのワダツミが棲むダンジョンだ。
だが、今の俺ではまだ無理だろう。
円盤でも、あのウロコは切り裂けそうにない。
サガの町は活気があった。
ほかの町と比べても人が多い。
そして、驚くべきこちに、サガでは貨幣が流通していた。
それもサガ独自の金貨である。
従来の金貨よりも一回り大きく、多少がさばるのだが、それでもオリジナルの金貨である。
サガの大通りは、普通に店が開いていた。
他の町で見られるような屋台ではない。
品ぞろえは災害前と違うのだろうが、それでも色々な品物を販売している。
領主の裁量なのだろうか。
俺も、ブーツを買い替えたかったのだが、何を持ち込めば換金できるのだろうか。
俺は靴屋で聞いてみた。
「ブーツを買いたいんだが、この町で金に換えるのはのは何が効果的なんだ。」
「ブーツだと金貨3枚なんだけど、そうですね、イノシシなら3頭。それか、質の良い魔石2個くらいですかね。」
「金貨3枚分だな、わかったありがとう。」
イノシシもお手頃なのだが、運ぶのが手間になる。それならばと、俺はA3ダンジョンに向かった。
A3の地下4階層にあった中継所は無人だった。
2枚の円盤を従えた俺は、余裕で下の階層に潜っていく。
地下10階層のラプドラの速度も全く苦にならなかった。
そして俺は地下13階層に到達した。
この階層には、アークドラゴンやアトラス。グロスデーモンとサラマンダーといった高品質の魔石をもった魔物が多い。
気が付いたらリュックがいっぱいになっていた。
どうも、夢中になると時間を忘れてしまう。
魔物を吸収しているので腹も減らない。
そこでスキルのことを思いました。
アークドラゴンの肉をカットして、炎魔法で表面を炙りマイクロ波で加熱する。
ここのダンジョンは空洞型なのでガスが停滞することはなく、火も使えるのがありがたい。
アークドラゴンの肉は美味かった。
マイクロ波で調理した肉はローストビーフみたいで、レアっぽいがしっかり熱は通っている。
特にアゴの下と腰のあたりが美味だった。
俺は加熱した肉を大きな葉っぱで包み、糸車でリュックに固定して持ち帰った。
町に戻ると、入口の横に座り込んでいる二人の女の子がいた。
身なりから見ると、裕福ではない感じだった。
「どうかしたのか?」
「お父さんが帰ってこない……。」
二人の話によると、父親は猟師で、昨日の朝出た切り帰ってこないという。
母親は大災害で亡くしており、ほかに身寄りはないらしい。
放ってもおけず、家までついていって肉を食わせてやる。
「ドラゴンの一番美味い部位だぞ。」
二人は、こんな肉は食べたことがないと、夢中だった。
「肉はまだ、いくらでもあるからな。俺はお前たちの父親を探してきてやる。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
そういえば、お兄ちゃんと呼ばれたのは初めてのような気がする。
俺が相手してきたのは、年上ばかりだったからだ。
二人は3才と4才の姉妹だという。
空腹を満たした二人を寝かしつけ、俺は父親の匂いを追った。
父親の匂いは、森の中に続いている。
30分ほど進んだところで、無残に食い散らかされた遺体を見つけた。
その3人分くらいの残骸の中に、姉妹の父親も含まれていた。
円盤を使って穴を掘り、残骸を埋めてやる。
残っていた匂いから、犯人はダークベアーだと分かる。
立ち上がると3m近くなる大型の肉食獣だ。
3人の残していった荷車を引いてクマを追跡し、簡単に仕留めて荷車に載せて帰る。
途中でイノシシやウサギも追加した。
”心停止”を使ったので、毛皮に余計な傷はなく、地抜きも最低限の切り込みで済ませてある。
ガラガラと荷車を引いて帰り、肉屋に売ったら金貨5枚になった。
魔石も、とりあえず20個売却して金貨20枚を獲得した。
姉妹の名前は、お姉ちゃんがリサで妹がサキといった。
どうするか悩んだのだが、放置したら生きていけないだろう。
「お父さんは見つからなかった。帰ってくるまで、俺と一緒にいるか?」
ふたりはコクリと頷いた。
そうと決まれば、こんなみすぼらしい恰好をさせておくわけにはいかない。
クリーンで体をきれいにして、髪をとかしてみられるようにする。
そして、服屋にいって仕立ててもらう。
ついでに、髪を纏めるリボンもだ。
次に、靴屋に行って、俺のブーツと姉妹のサンダルを購入する。
これも、支払いは魔石を使った。
魔道具屋で照明・コンロ・水の道具を購入し、雑貨屋で鍋や食器を買いそろえた。
今までは、パンや串焼きなど調理済みのものしか食べていなかったという。
俺は、試しに、ドラゴンの肉を切り分けて肉屋に持ち込んでみた。
「アークドラゴンの腰肉だ。いくらで買い取る?」
「アークドラゴンだとぉ……、うん、確かに獣特有の匂いはないが……。」
「うま味を逃がさない特殊な調理をしてある。ワサビやエルダーのすりおろしたやつを載せて食えばいうことないぞ。」
「す、少し試食してもいいか?」
「ああ、かまわんぞ。」
肉屋のオヤジは、飛び上がらんばかりに驚いた。
「こ、こんな肉があるとは!」
オヤジの声が大きかったせいで、奥から女性が出てきた。
「うるさいな!ナニ騒いでるのよ!」
「あ、あんた、娘にも食わせていいか?」
「ああ、かまわない。」
「了解をもらった。これを食ってみろ!」
「なに、これ?この赤さはイノシシじゃないわよね。獣臭さもないし、馬かしら?」
「いいから食ってみろ!」
「どれっ…………、何よ、コレ!」
「ほら見ろ!お前だってそうなるだろ!」
「この柔らかさと、肉のうま味。噛んだ時に微かに感じる香り……こんな肉、ありえないわ!」
「アークドラゴンの肉だそうだ。大災害以前でも、ほとんど聞いたことがない幻といわれた肉だ。」
「それで、買い取ってもらえるのかな?」
「1キロで金貨3……いえ5枚でどうかしら?」
「お前、そんな値は……。」
「このまま葉物と一緒にパンにはさんでもいいし、ステーキにして200グラムで金貨1枚。十分採算はとれるわよ。」
「金貨3枚でいいんだが、代わりに頼まれてくれないか?」
「何を?」
「親を亡くした姉妹がいるんだ。狩りに出ている間、面倒を見てもらえないだろうか。」
「子供か……。うちも母さんが寝込んでいるし……。」
「俺は医師だ。母親を診てやろう。」
母親は膝と腰に炎症があった。
万能薬で治療してやったら、一晩で元気になった。
娘の名前はシースといった。
そばかす顔の赤髪娘で、小柄だがスリムだ。
料理が好きで、店に出す総菜も自分でつくっているらしい。
俺はシースの頼みで、アークドラゴンを討伐して荷車に積んで店に持ち込んだ。
アークドラゴンの茶色い巨体は、全長で5mにもなる。
尻尾と首をどうにか糸車で丸めて、1トンにも達する巨体を荷車で引いてきたのだ。
まあ、最低金貨50枚での買い取りなので文句は言えない。
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