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異伝、違う地で…… その1
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困った……俺のプライバシーエリアが消えて1週間が過ぎた、だが女性3人のプライバシーも丸見えだ。一応ね男だよ俺も、襖は取り外されたが代わりにカーテンを掛けた。だけど基本は開けたままだ、着替える時だけ閉める生活が続いていた。今朝も早くにヒエと茉希ちゃんが新聞配達のアルバイトへと向かって行く、俺が起きると既にヤエが既に朝食を作ってくれている。
「おはようヤエ」
「おはよう健……」
朝のこの時間だけは何よりも大事な時間だ……お互い抱きしめ合い耳元で囁きあうと。
「たっだいま~!!」
「おっはよう師匠! ヤエ!」
元気よく2人が帰ってくる、う~んもう少し早く起きるか……朝食を4人で食べる様になって朝から騒がしい。1人暮らしが長かったせいか……皆で食べる朝食は、ヤエの努力もあるがとても美味しくて幸せになる。守らなきゃな! 今日も仕事を頑張ろう。
「師匠! 一緒の電車で行くよ!」
「早すぎない?」
「良いじゃん、遅いよりさ!」
「じゃ一緒に行こうか、ヒエさん留守番お願いね」
「りょうかいよ! 多分寝てると思うけど……」
「どうせ起きててもゲームしかしてないでしょうヒエは……」
「良いじゃないヤエ、ちゃんと洗濯と掃除に後片付けはやってるんだし!」
そう遊んでいるようでヒエは、縁の下の力持ちの様な存在だったりする。町内会の付き合いにも我が家の代表で参加してくれていた。あれ? じゃあ家主は実質ヒエって事か? 俺の存在意義……まっ良いか、近所付き合い嫌いだったしな俺。さてと身支度を済ませると、ヤエにだけ目線を送りお互いに頷くと。
「それじゃ行こうか茉希ちゃん!」
「行ってくるね2人共!」
「行ってらっしゃい健!」
「茉希帰ってきたら周回よ!」
「「はーい!」」
茉希ちゃんと一緒に行くのも慣れて来た、流石に年齢差を感じるな元々は14歳だったのに、ネガイで一気に19歳まで飛ばしたとんでもない女の子だ。茉希ちゃんとは……まっそれは別の話だ、今隣を歩いている茉希ちゃんはある意味別人でもある。難しい存在だ、弟子であり子供の様であるのに好意を向けられるのは流石に……
「茉希ちゃんさ、何度も言ってるけど」
「諦めないよ! どうせ師匠が死んだら女神達と一緒になるんでしょ?」
「まぁそうなるらしいけどね」
「だったらさ今位良いじゃない? アタシの恋心はそんなにヤワじゃない……」
「嬉しいけどさ、俺はもうただのオッサンだよ?」
「ふ~ん? 別に良いよアタシは気にしないしそれに……」
ホームに電車が来る事を告げるアナウンスが鳴ると、茉希ちゃんの言葉がかき消され電車が到着する。
「さぁ行こう師匠!」
茉希ちゃんに手を引かれて電車に乗り込むと頭を仕事モードに切り替える。
「よっし今日も頑張るか!」
「うん!」
新潟駅で別れると会社に向かう。ロッカールームで買い置きの栄誉ドリンクを一本飲み干すと、タイムカードを切って本日の割り当てられた自分のブースに向かう。どうかとんでもない案件を引きませんように……
結論から言うと午前中クレームを引きまくった、どうしてもこう言う日もあるけどね……昔の俺ならとっくに心が折れていただろう。歳をとったこともあるが、今は違う大切な人達が居る、もう心が折れることが無いだろう…………ごめんなさいちょっとフカしました。ちょっとしんどかったです……お昼休憩だけが心のより何処だった、ヤエの手作りお弁当の美味しさに心がほっこりするとヤル気がちょっと盛り上がる。さてと買い置きの栄誉ドリンクを飲み干すと、さあ午後の業務行くか!
午後は特に問題無く進み、退社時間になると同僚に挨拶をして帰り支度をする。混む電車が嫌なのは相変わらずなので、休憩室で時間をつぶす。ふと窓の下に目線を向けると赤い傘をさした女の子が居た、空は晴れているのに!? もしかして……良く見ると行き交う人々誰一人反応していない、見つけた俺の視線を感じ取ったのか女の子は俺を見つけると、何か呟いた……出来る事なら聞こえてほしくはなかったが既に遅かった。
『助け……てあげ……て……』
何で声が聞こえる? 幻聴……ではないな。繰り返し聞こえる、助けてあげて? 誰を! 何で俺に? 慌てて会社から飛び出すと女の子を探す、あんなに真っ赤な傘だ見失うはずが……居た! 少しずつ移動している、誘き寄せられているのか俺? って言うかもう力なんて無いんだぞ俺には、だがハッキリ『見え』ている。そして『聞こえ』てる、この違和感は何だ!? 女の子の動きが止まったままだ、様子をうかがう様に。
『早く……しな……いと死ん……じゃ……う』
誰が!
『あの……ひ……とたち……』
ちっくしょう……無視したい。だが、このまま帰って付いてこられてでもして、万が一アイツラに何かあったら困るじゃないか! 行くか……くそっ! ヤエに残業だとメールを送ると。女の子を追いかけ始める。この辺りの大体の地理は頭に入っているので、イザとなれば逃げる事も考えていると、女の子が走り出すが……方向さえ分かれば良いので落ち着いて歩いて行く。急かす様に声が聞こえてくるのが煩わしい、まったくもう! 仕事帰りのオッサンに何を求めてんだ。行けば良いんでしょう行けば! 仕方なく走り出すと、不思議と息が切れない、何処までも走って行けそうな位に気力も体力も……って事は、自分自身に意識を集中させると……くっそ! これは神気じゃあないか! 俺は確かに人間に戻ったはずだよな? どうなってんの大女神様? 次の休みに行くか慈光寺、問いただしてやる! 走っていた女の子が止まっている、そこか! 何でもかかって来やが……
ヒュッ! と音を立てて目の前を男が吹っ飛んで行く、飛んできた方向を見ると此処は……立体駐車場か! 辺りを見渡すと、大丈夫だ知ってる場所だ。いつでも逃げ出せる! よっしゃ逃げるぜ!
っが駄目、吹っ飛んで行った男に足を掴まれる。
「離してください!」
「さっさと逃げろオッサン!」
「だから離せ! 逃げてやるから!」
不意に呪力の塊を感じて『それ』を避ける。おいおい久し振りだな、気配は近づいて来ると見えて来た。
「おい兄ちゃん! ありゃ何だ!?」
幽鬼とは違うな……どっちかって言うと鬼っぽい?
「オッサン見えるのか?」
「良いから答えりゃいいんだよ!」
「『瘴鬼』って呼んでるバケモンだよ」
「ふ~ん」
……面倒くさい、助け起こすと
「兄ちゃん名前は?」
「俺はマコト、ってかオッサン何者だよ」
「さぁね……通りすがりのオッサンだよ、おら避けろ!」
言って見たい台詞の後に瘴鬼の攻撃をマコトを突き飛ばして躱す。武器は無いけどこの程度なら、この身に宿っているであろう結晶を左手に移動させるイメージを描くと腕が蒼く光りだし実体化する……これは……
「おはようヤエ」
「おはよう健……」
朝のこの時間だけは何よりも大事な時間だ……お互い抱きしめ合い耳元で囁きあうと。
「たっだいま~!!」
「おっはよう師匠! ヤエ!」
元気よく2人が帰ってくる、う~んもう少し早く起きるか……朝食を4人で食べる様になって朝から騒がしい。1人暮らしが長かったせいか……皆で食べる朝食は、ヤエの努力もあるがとても美味しくて幸せになる。守らなきゃな! 今日も仕事を頑張ろう。
「師匠! 一緒の電車で行くよ!」
「早すぎない?」
「良いじゃん、遅いよりさ!」
「じゃ一緒に行こうか、ヒエさん留守番お願いね」
「りょうかいよ! 多分寝てると思うけど……」
「どうせ起きててもゲームしかしてないでしょうヒエは……」
「良いじゃないヤエ、ちゃんと洗濯と掃除に後片付けはやってるんだし!」
そう遊んでいるようでヒエは、縁の下の力持ちの様な存在だったりする。町内会の付き合いにも我が家の代表で参加してくれていた。あれ? じゃあ家主は実質ヒエって事か? 俺の存在意義……まっ良いか、近所付き合い嫌いだったしな俺。さてと身支度を済ませると、ヤエにだけ目線を送りお互いに頷くと。
「それじゃ行こうか茉希ちゃん!」
「行ってくるね2人共!」
「行ってらっしゃい健!」
「茉希帰ってきたら周回よ!」
「「はーい!」」
茉希ちゃんと一緒に行くのも慣れて来た、流石に年齢差を感じるな元々は14歳だったのに、ネガイで一気に19歳まで飛ばしたとんでもない女の子だ。茉希ちゃんとは……まっそれは別の話だ、今隣を歩いている茉希ちゃんはある意味別人でもある。難しい存在だ、弟子であり子供の様であるのに好意を向けられるのは流石に……
「茉希ちゃんさ、何度も言ってるけど」
「諦めないよ! どうせ師匠が死んだら女神達と一緒になるんでしょ?」
「まぁそうなるらしいけどね」
「だったらさ今位良いじゃない? アタシの恋心はそんなにヤワじゃない……」
「嬉しいけどさ、俺はもうただのオッサンだよ?」
「ふ~ん? 別に良いよアタシは気にしないしそれに……」
ホームに電車が来る事を告げるアナウンスが鳴ると、茉希ちゃんの言葉がかき消され電車が到着する。
「さぁ行こう師匠!」
茉希ちゃんに手を引かれて電車に乗り込むと頭を仕事モードに切り替える。
「よっし今日も頑張るか!」
「うん!」
新潟駅で別れると会社に向かう。ロッカールームで買い置きの栄誉ドリンクを一本飲み干すと、タイムカードを切って本日の割り当てられた自分のブースに向かう。どうかとんでもない案件を引きませんように……
結論から言うと午前中クレームを引きまくった、どうしてもこう言う日もあるけどね……昔の俺ならとっくに心が折れていただろう。歳をとったこともあるが、今は違う大切な人達が居る、もう心が折れることが無いだろう…………ごめんなさいちょっとフカしました。ちょっとしんどかったです……お昼休憩だけが心のより何処だった、ヤエの手作りお弁当の美味しさに心がほっこりするとヤル気がちょっと盛り上がる。さてと買い置きの栄誉ドリンクを飲み干すと、さあ午後の業務行くか!
午後は特に問題無く進み、退社時間になると同僚に挨拶をして帰り支度をする。混む電車が嫌なのは相変わらずなので、休憩室で時間をつぶす。ふと窓の下に目線を向けると赤い傘をさした女の子が居た、空は晴れているのに!? もしかして……良く見ると行き交う人々誰一人反応していない、見つけた俺の視線を感じ取ったのか女の子は俺を見つけると、何か呟いた……出来る事なら聞こえてほしくはなかったが既に遅かった。
『助け……てあげ……て……』
何で声が聞こえる? 幻聴……ではないな。繰り返し聞こえる、助けてあげて? 誰を! 何で俺に? 慌てて会社から飛び出すと女の子を探す、あんなに真っ赤な傘だ見失うはずが……居た! 少しずつ移動している、誘き寄せられているのか俺? って言うかもう力なんて無いんだぞ俺には、だがハッキリ『見え』ている。そして『聞こえ』てる、この違和感は何だ!? 女の子の動きが止まったままだ、様子をうかがう様に。
『早く……しな……いと死ん……じゃ……う』
誰が!
『あの……ひ……とたち……』
ちっくしょう……無視したい。だが、このまま帰って付いてこられてでもして、万が一アイツラに何かあったら困るじゃないか! 行くか……くそっ! ヤエに残業だとメールを送ると。女の子を追いかけ始める。この辺りの大体の地理は頭に入っているので、イザとなれば逃げる事も考えていると、女の子が走り出すが……方向さえ分かれば良いので落ち着いて歩いて行く。急かす様に声が聞こえてくるのが煩わしい、まったくもう! 仕事帰りのオッサンに何を求めてんだ。行けば良いんでしょう行けば! 仕方なく走り出すと、不思議と息が切れない、何処までも走って行けそうな位に気力も体力も……って事は、自分自身に意識を集中させると……くっそ! これは神気じゃあないか! 俺は確かに人間に戻ったはずだよな? どうなってんの大女神様? 次の休みに行くか慈光寺、問いただしてやる! 走っていた女の子が止まっている、そこか! 何でもかかって来やが……
ヒュッ! と音を立てて目の前を男が吹っ飛んで行く、飛んできた方向を見ると此処は……立体駐車場か! 辺りを見渡すと、大丈夫だ知ってる場所だ。いつでも逃げ出せる! よっしゃ逃げるぜ!
っが駄目、吹っ飛んで行った男に足を掴まれる。
「離してください!」
「さっさと逃げろオッサン!」
「だから離せ! 逃げてやるから!」
不意に呪力の塊を感じて『それ』を避ける。おいおい久し振りだな、気配は近づいて来ると見えて来た。
「おい兄ちゃん! ありゃ何だ!?」
幽鬼とは違うな……どっちかって言うと鬼っぽい?
「オッサン見えるのか?」
「良いから答えりゃいいんだよ!」
「『瘴鬼』って呼んでるバケモンだよ」
「ふ~ん」
……面倒くさい、助け起こすと
「兄ちゃん名前は?」
「俺はマコト、ってかオッサン何者だよ」
「さぁね……通りすがりのオッサンだよ、おら避けろ!」
言って見たい台詞の後に瘴鬼の攻撃をマコトを突き飛ばして躱す。武器は無いけどこの程度なら、この身に宿っているであろう結晶を左手に移動させるイメージを描くと腕が蒼く光りだし実体化する……これは……
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