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封印そして
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「え"ッ!? 俺死ぬの?」
突然告げられた告白に俺はそう言うしか出来なかった。
「ヒエもヤエも意味は分かりますね」
「そっそれは……でもあの時、大女神様は健を人間にしたって!」
「そうですね……確かに人間にしましたね……結晶を……」
「結晶……私達が作り出して健が消滅させ新しく産まれた結晶?」
「じゃあ俺は一体何なんだ?」
自分の存在意義が問われている様だが、何処か他人事の様にしか聞こえない、ヤエもヒエも何か心当たりがあるのだろうか?
「健さんの身体は……結晶を人間に変化させた物です、もう少しすれば馴染むかと思いますが……」
「じゃあ別に良いじゃん?」
「違うわよ! 今、健から神気を消すって事は生命活動が全て消えるのよ!」
「今って言ったな? って事はさ……」
「いずれ馴染み完全に人間になりますが……」
「その時には一気に肉体年齢が過ぎ去り死を迎えるでしょう」
「嘘でしょ!? それは何時なんだよ! 急に師匠が死んじゃうって事でしょ?」
「まぁまぁ落ち着いて茉希ちゃん」
「師匠……」
「別に今すぐに死ぬ訳じゃないんでしょう?」
「勿論ですよ、ですが正直に言わせて貰いますが……その時は着実に近付いてきますよ」
「取り敢えずそれまでは神気は必要で、完全に人間の肉体になると。止まっていた肉体年齢が一気に加速して……」
どっちにしろ死ぬなら同じ事だよなぁ、別に困らないんじゃないかな?
「このままでいいです俺は」
「駄目よ! 神気があるという事はそれだけ厄介事に巻き込まれるって事よ!」
「今回の件だってそうよ! だから……」
「う~ん、いっそ力だけ封印しちゃったら? 出来ないの?」
「あら茉希さん、そこに気付く何て良い感してますね」
って事は今までのやり取りは……
「大女神様が来たのはつまり忠告と」
「はい、ごめんなさいねヤエもヒエも不安にさせて」
「ですが覚悟は必要でしょう? その時の為に……」
ヤエはずっと俯きながら聞いている、ヒエはちゃんと真っ直ぐ向き合い大女神様の話を聞いている。
「では健の神気は最低限の生命活動維持まで封印させる、と云う事ですか?」
「そうなりますね、少し手を貸してくれますかヒエに茉希、一緒に八幡神社まで来てくれますか?」
「ヒエは解るけどアタシも!?」
「健さん……立ってください」
「はい?」
言われるままに立ち上がると大女神様からキスされると意識を失った……
暗い意識の底で大女神様が待っていた、そういう事か……
「やめてくださいよ、ああ言うの」
「そうですね……封印の為とはいえ今も二人の殺気が背中を襲っていますから」
「あっ今、出掛けてるんですか」
「はい、少しヤエと話してあげて下さい……ですので時間は稼ぎますのでごゆっくり」
「ちょっと!」
目が覚めるとヤエの膝枕の上だった、目が真っ赤だよヤエ……俺に気付くと目を逸らすが
「なぁ……ヤエ話があるんだけどさ……」
「なに?」
「今度さ俺の実家に行かないか」
「はっ?」
「ヤエを……ついでにヒエも茉希ちゃんも、紹介したい」
「それって……」
「本当はもっとちゃんとしてから紹介したいんだけどさ、俺の寿命が解らないから」
「いや、死なせない……ずっと一緒に暮らすのずっと……子供も欲しい……」
「子供! そこまで考えていたの?」
「うん、健と私の子供を皆で育てて……だってそれは人間じゃなければ……あっ……」
ヤエを抱き締めて横にすると黙ってヤエが目を閉じる、そのまま身体を重ね唇を塞ぐとお互いの服を脱がせてヤエを抱いた。2度目の行為だがあの時とは違う、抱きしめ合い求め合う只の二人の人間だった。
何度求めても押さえきれない衝動に二人共押さえきれず求め合っていると、大女神様の呆れた様な声が脳裏に過ぎった。
『そこまで愛し合えるものなのですね、人とは……ですが時間稼ぎもここまでです』
途端に冷静になると
『あっなんかすみません』
『40分です良いですね?』
『はい……』
「どこ見てるの……健……私だけを見て……もっと……」
「愛してるよヤエ……でも、もう帰ってきそうだから」
最後に抱きしめたまま話すと。
「別に気にしない……」
「いや、やめておこう……好きな人のその姿を誰にも見られたくない」
「そう……わかった、一緒にシャワー浴びる?」
「気持ちは分かるけど、俺も我慢するから」
「うん……何処にも行かないでね」
ヤエがシャワーを浴び始めると同時に部屋を大急ぎで片付ける、アレもコレも……えっと……俺の布団も綺麗に敷き直して……これでよし! まだ帰って来る気配はないな、ヤエがシャワーを出ると入れ替わりに風呂場に入り汗をもう一度流すと、大女神様御一行が帰ってきたようだ。何だか賑やかになってる、良い意味で笑い声も聞こえる。さてサッパリしたし封印されましょうかね!
「おかえり」
「師匠聞いてよ! 大女神様ってば八幡神社だけじゃなくて小さなお社まで回ったんだよ! この熱い中!」
「お疲れ様、茉希ちゃんシャワー浴びてきなよヒエもね」
「そうする、流石にくたびれたゎ……」
「大女神様、それじゃ封印をお願いします」
「最後の確認です、封印するともう力は使えなくなります良いですか?」
「はい、神気が無くてもヤエは……3人は俺が人として守ります」
「ではもう一度側に……」
大女神様の前に正座するとオデコに両手を当てられ
「それではお休みなさい、今度は神の座でお会いしましょう」
「随分と待たせる事になりますよ?」
「人としての時間は有限です、忘れないで下さい日々を大切に……」
意識が回転するとそのまま気を失った、意識の底で語りかけられる。
「いつの日か限界が訪れるでしょう、その時の覚悟は出来ますか?」
「それまでは楽しくやりますよ、そして満足してヤエとヒエと神の座に帰ります!」
だから……
「覚悟はオッケーです!」
「これで私達から助ける事も、助けを乞うこともありません、ヒエとヤエをどうか……幸せに……」
「はい! それじゃ大女神様またいつの日か……」
目を覚ますと昼過ぎだった、3人共に寝ていた、疲れたんだよねきっと……昨日の今日だもんね、素麺でも作っておくか……台所に立つのも久しぶりだな、って言っても茹でるだけなんだけどさ。冷蔵庫を覗き込む、みょうがとかないかな……あと海苔とか、台所を漁っていると調味料などが充実しているのが分かる、う~ん素麺自体がないし、みょうがもない海苔はあるけど買ってくるか。立ち上がって振り返るとトチが足元にすり寄ってきた。
「お前も腹減ったのか? でも俺達が食べたらな、これで我慢してくれ」
猫用のオヤツを食べさせると、テーブルに置き手紙を書いておく。
『素麺買ってくる 健』
突然告げられた告白に俺はそう言うしか出来なかった。
「ヒエもヤエも意味は分かりますね」
「そっそれは……でもあの時、大女神様は健を人間にしたって!」
「そうですね……確かに人間にしましたね……結晶を……」
「結晶……私達が作り出して健が消滅させ新しく産まれた結晶?」
「じゃあ俺は一体何なんだ?」
自分の存在意義が問われている様だが、何処か他人事の様にしか聞こえない、ヤエもヒエも何か心当たりがあるのだろうか?
「健さんの身体は……結晶を人間に変化させた物です、もう少しすれば馴染むかと思いますが……」
「じゃあ別に良いじゃん?」
「違うわよ! 今、健から神気を消すって事は生命活動が全て消えるのよ!」
「今って言ったな? って事はさ……」
「いずれ馴染み完全に人間になりますが……」
「その時には一気に肉体年齢が過ぎ去り死を迎えるでしょう」
「嘘でしょ!? それは何時なんだよ! 急に師匠が死んじゃうって事でしょ?」
「まぁまぁ落ち着いて茉希ちゃん」
「師匠……」
「別に今すぐに死ぬ訳じゃないんでしょう?」
「勿論ですよ、ですが正直に言わせて貰いますが……その時は着実に近付いてきますよ」
「取り敢えずそれまでは神気は必要で、完全に人間の肉体になると。止まっていた肉体年齢が一気に加速して……」
どっちにしろ死ぬなら同じ事だよなぁ、別に困らないんじゃないかな?
「このままでいいです俺は」
「駄目よ! 神気があるという事はそれだけ厄介事に巻き込まれるって事よ!」
「今回の件だってそうよ! だから……」
「う~ん、いっそ力だけ封印しちゃったら? 出来ないの?」
「あら茉希さん、そこに気付く何て良い感してますね」
って事は今までのやり取りは……
「大女神様が来たのはつまり忠告と」
「はい、ごめんなさいねヤエもヒエも不安にさせて」
「ですが覚悟は必要でしょう? その時の為に……」
ヤエはずっと俯きながら聞いている、ヒエはちゃんと真っ直ぐ向き合い大女神様の話を聞いている。
「では健の神気は最低限の生命活動維持まで封印させる、と云う事ですか?」
「そうなりますね、少し手を貸してくれますかヒエに茉希、一緒に八幡神社まで来てくれますか?」
「ヒエは解るけどアタシも!?」
「健さん……立ってください」
「はい?」
言われるままに立ち上がると大女神様からキスされると意識を失った……
暗い意識の底で大女神様が待っていた、そういう事か……
「やめてくださいよ、ああ言うの」
「そうですね……封印の為とはいえ今も二人の殺気が背中を襲っていますから」
「あっ今、出掛けてるんですか」
「はい、少しヤエと話してあげて下さい……ですので時間は稼ぎますのでごゆっくり」
「ちょっと!」
目が覚めるとヤエの膝枕の上だった、目が真っ赤だよヤエ……俺に気付くと目を逸らすが
「なぁ……ヤエ話があるんだけどさ……」
「なに?」
「今度さ俺の実家に行かないか」
「はっ?」
「ヤエを……ついでにヒエも茉希ちゃんも、紹介したい」
「それって……」
「本当はもっとちゃんとしてから紹介したいんだけどさ、俺の寿命が解らないから」
「いや、死なせない……ずっと一緒に暮らすのずっと……子供も欲しい……」
「子供! そこまで考えていたの?」
「うん、健と私の子供を皆で育てて……だってそれは人間じゃなければ……あっ……」
ヤエを抱き締めて横にすると黙ってヤエが目を閉じる、そのまま身体を重ね唇を塞ぐとお互いの服を脱がせてヤエを抱いた。2度目の行為だがあの時とは違う、抱きしめ合い求め合う只の二人の人間だった。
何度求めても押さえきれない衝動に二人共押さえきれず求め合っていると、大女神様の呆れた様な声が脳裏に過ぎった。
『そこまで愛し合えるものなのですね、人とは……ですが時間稼ぎもここまでです』
途端に冷静になると
『あっなんかすみません』
『40分です良いですね?』
『はい……』
「どこ見てるの……健……私だけを見て……もっと……」
「愛してるよヤエ……でも、もう帰ってきそうだから」
最後に抱きしめたまま話すと。
「別に気にしない……」
「いや、やめておこう……好きな人のその姿を誰にも見られたくない」
「そう……わかった、一緒にシャワー浴びる?」
「気持ちは分かるけど、俺も我慢するから」
「うん……何処にも行かないでね」
ヤエがシャワーを浴び始めると同時に部屋を大急ぎで片付ける、アレもコレも……えっと……俺の布団も綺麗に敷き直して……これでよし! まだ帰って来る気配はないな、ヤエがシャワーを出ると入れ替わりに風呂場に入り汗をもう一度流すと、大女神様御一行が帰ってきたようだ。何だか賑やかになってる、良い意味で笑い声も聞こえる。さてサッパリしたし封印されましょうかね!
「おかえり」
「師匠聞いてよ! 大女神様ってば八幡神社だけじゃなくて小さなお社まで回ったんだよ! この熱い中!」
「お疲れ様、茉希ちゃんシャワー浴びてきなよヒエもね」
「そうする、流石にくたびれたゎ……」
「大女神様、それじゃ封印をお願いします」
「最後の確認です、封印するともう力は使えなくなります良いですか?」
「はい、神気が無くてもヤエは……3人は俺が人として守ります」
「ではもう一度側に……」
大女神様の前に正座するとオデコに両手を当てられ
「それではお休みなさい、今度は神の座でお会いしましょう」
「随分と待たせる事になりますよ?」
「人としての時間は有限です、忘れないで下さい日々を大切に……」
意識が回転するとそのまま気を失った、意識の底で語りかけられる。
「いつの日か限界が訪れるでしょう、その時の覚悟は出来ますか?」
「それまでは楽しくやりますよ、そして満足してヤエとヒエと神の座に帰ります!」
だから……
「覚悟はオッケーです!」
「これで私達から助ける事も、助けを乞うこともありません、ヒエとヤエをどうか……幸せに……」
「はい! それじゃ大女神様またいつの日か……」
目を覚ますと昼過ぎだった、3人共に寝ていた、疲れたんだよねきっと……昨日の今日だもんね、素麺でも作っておくか……台所に立つのも久しぶりだな、って言っても茹でるだけなんだけどさ。冷蔵庫を覗き込む、みょうがとかないかな……あと海苔とか、台所を漁っていると調味料などが充実しているのが分かる、う~ん素麺自体がないし、みょうがもない海苔はあるけど買ってくるか。立ち上がって振り返るとトチが足元にすり寄ってきた。
「お前も腹減ったのか? でも俺達が食べたらな、これで我慢してくれ」
猫用のオヤツを食べさせると、テーブルに置き手紙を書いておく。
『素麺買ってくる 健』
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