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駄神が!
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この王宮の宝物庫には、玉座のような台座があり、白金を金で縁取りし、宝石を散りばめた鞘に収まった、伝説の剣が納められていた。
その伝説の剣は、神の御業によって作られ、意志を持ち、幾度も勇者共に魔王を討伐してきた。
あまつさえ、世界の統治にも尽力しており、今ある政治・ギルド・軍隊・商業の仕組みまで、すべてを手掛けてきた。
なぜ装備であるにも関わらず、そうなってしまっのか…それにはある理由があり、その理由こそが、この世界の歪みの全てであり、その他の部分が歪みない世界となった理由である。
伝説の剣は、己が座している王座を模った台座から、新しく勇者となるために、異世界から召喚された男を見下ろしている。
少年はミドルティーンくらいだろうか?その声がする方を眺めている。
「私は伝説の剣…」
ごめんなさい、本当は嘘です。
この伝説の剣は、いつもこのくだりをするときに、心で謝罪を行う。
「勇者候補の少年よ私を手に取るのです…」
ちなみにこの少年は本当の勇者であり、候補と言うのは、伝説の剣の都合のために、遙か昔、時間にして千年程度前に、この世界の仕組みの一つとして設定したものだった。
「おおこれが伝説の聖剣『レフトハンドソード』」
聖剣と呼ばれているこの伝説の剣…この意志を持つ物体は、自らをプロデュースする。
「アナタの力が、私を振るうに足りるとき、この鞘より引き抜くことが出来るでしょう…」
なぜ、自らをプロデュースするのか?それは…
はい、嘘で~~~すw完全に嘘で~~~~~~すww
そう、伝説の剣と言うのは真っ赤か嘘で、本当は…
私は鞘だけだからで~すwww(涙)
なぜ、そうなのかは時を遡る。
この世界では、過去に何度かの魔王の討伐が行われた。
その魔王討伐第一回目に事件は起こった。
魔王を倒したその伝説の剣の名は…
神に意志を与えられ武器『レフトハンドソード』
そのレフトハンドソードが、魔王討伐後、神が勇者の願いを叶えるときに、自分の鞘がないことに気付いていった…
『まず俺は、伝説の剣らしい鞘が欲しい』
と願った。
神は、ん?っと思ったが、意志のある鞘を与えた。
次に勇者が
『俺は、今の力を持ったまま転生し、別の世界を救いたい。』
と願った。
神は、おっキタキタっと思い、転生を承諾した。
その時、突然レフトハンドソードの奴が言いやがったのです。
『あっ神様、その鞘、伝説っぽいけど、なんか派手すぎてケバイ』
神は、え!?っと思いました。
私は『おい』って思いました。
『俺も転生?転移にしてくれ、やっぱり相棒と一緒じゃなきゃな!』
神は、多くは語らないが、確かにその方がいいよねって思い承諾しました。
そこで私は『おいおい』と思いました。
『では、二人を別の世界に送り出しましょう。向こうの神にキチンと引き継ぎはしますが、同じ場所には難しいと思うので、転生後勇者はまず剣を探しなさい。剣の方は敵に取られ無いようにだけしっかり注意して、喋りで、魔族に見つかりにくく勇者が探し出せるようにヒントを出すのです。向こうの神にも確実に引き継ぎはしておきますが、悲しいかな駄女神なので、出来るだけ自力で頑張ってください。我々も神の力を酷使して頑張ったのですが、教育担当の神が病んでしまうレベルの駄目新人女神なのです。なので出来るタイプの経験者が行ってくれるのは、とても助かるのです。そして出来るだけ同行させる形をとって、直接経験をつませようと思います。お願いします!貴方たちしかいないのです!!ネジを〆るのにドライバーを使うように、世界を正常化するには勇者を使うしかないのです!!!あの駄女神では駄目なのです!!!本当の本当に頼みましたよ!!!わかってんだろうな?!!…あなた方に祝福があらんことを…』
そして二人は異世界に行ってしまった。
問題は残された私ですよ…
『伝説の鞘よ………乙』
「乙じゃねぇぇ!!!」
生まれて初めて激怒した。
『どうどうどう、落ち着きくのです。』
「いやいや、こっちは、神にこの姿に作られたんですよ?それをケバイって…」
『まあまあ、そうだ!あなたに名前を授けましょう。』
「名前?」
『そうですね…いきなり激怒したことにちなんで『メロウス』と名付けましょう』
「名付けましょうじゃねぇよ!!そもそもお前が迂闊に意志なんて与えるからこんなことになるんでしょ!後輩が後輩なら先輩も先輩だな!!」
『よいよい、落ち着くのです。神から授けられた名前があれば、冒険者として登録できます。』
「だからなに?」
『そしてあなたは魔法が使えるようにしておきます。』
「うんそれで?」
『冒険者として頑張るのです!剣士に前衛、鞘であるあなたが、魔法などの後衛職を担当すれば!無敵の伝説です!!』
「それで中身は?」
『私は神気を吹き込んだだけなので、それは、鍛冶屋の担当です。』
「丸投げかい!」
そういうと、神は私を鍛冶屋のもとに送った。
「この駄神がぁぁぁぁぁ!!」
こうして私……伝説のサヤ『メロウス』の千年の物語が幕を開けた。
その伝説の剣は、神の御業によって作られ、意志を持ち、幾度も勇者共に魔王を討伐してきた。
あまつさえ、世界の統治にも尽力しており、今ある政治・ギルド・軍隊・商業の仕組みまで、すべてを手掛けてきた。
なぜ装備であるにも関わらず、そうなってしまっのか…それにはある理由があり、その理由こそが、この世界の歪みの全てであり、その他の部分が歪みない世界となった理由である。
伝説の剣は、己が座している王座を模った台座から、新しく勇者となるために、異世界から召喚された男を見下ろしている。
少年はミドルティーンくらいだろうか?その声がする方を眺めている。
「私は伝説の剣…」
ごめんなさい、本当は嘘です。
この伝説の剣は、いつもこのくだりをするときに、心で謝罪を行う。
「勇者候補の少年よ私を手に取るのです…」
ちなみにこの少年は本当の勇者であり、候補と言うのは、伝説の剣の都合のために、遙か昔、時間にして千年程度前に、この世界の仕組みの一つとして設定したものだった。
「おおこれが伝説の聖剣『レフトハンドソード』」
聖剣と呼ばれているこの伝説の剣…この意志を持つ物体は、自らをプロデュースする。
「アナタの力が、私を振るうに足りるとき、この鞘より引き抜くことが出来るでしょう…」
なぜ、自らをプロデュースするのか?それは…
はい、嘘で~~~すw完全に嘘で~~~~~~すww
そう、伝説の剣と言うのは真っ赤か嘘で、本当は…
私は鞘だけだからで~すwww(涙)
なぜ、そうなのかは時を遡る。
この世界では、過去に何度かの魔王の討伐が行われた。
その魔王討伐第一回目に事件は起こった。
魔王を倒したその伝説の剣の名は…
神に意志を与えられ武器『レフトハンドソード』
そのレフトハンドソードが、魔王討伐後、神が勇者の願いを叶えるときに、自分の鞘がないことに気付いていった…
『まず俺は、伝説の剣らしい鞘が欲しい』
と願った。
神は、ん?っと思ったが、意志のある鞘を与えた。
次に勇者が
『俺は、今の力を持ったまま転生し、別の世界を救いたい。』
と願った。
神は、おっキタキタっと思い、転生を承諾した。
その時、突然レフトハンドソードの奴が言いやがったのです。
『あっ神様、その鞘、伝説っぽいけど、なんか派手すぎてケバイ』
神は、え!?っと思いました。
私は『おい』って思いました。
『俺も転生?転移にしてくれ、やっぱり相棒と一緒じゃなきゃな!』
神は、多くは語らないが、確かにその方がいいよねって思い承諾しました。
そこで私は『おいおい』と思いました。
『では、二人を別の世界に送り出しましょう。向こうの神にキチンと引き継ぎはしますが、同じ場所には難しいと思うので、転生後勇者はまず剣を探しなさい。剣の方は敵に取られ無いようにだけしっかり注意して、喋りで、魔族に見つかりにくく勇者が探し出せるようにヒントを出すのです。向こうの神にも確実に引き継ぎはしておきますが、悲しいかな駄女神なので、出来るだけ自力で頑張ってください。我々も神の力を酷使して頑張ったのですが、教育担当の神が病んでしまうレベルの駄目新人女神なのです。なので出来るタイプの経験者が行ってくれるのは、とても助かるのです。そして出来るだけ同行させる形をとって、直接経験をつませようと思います。お願いします!貴方たちしかいないのです!!ネジを〆るのにドライバーを使うように、世界を正常化するには勇者を使うしかないのです!!!あの駄女神では駄目なのです!!!本当の本当に頼みましたよ!!!わかってんだろうな?!!…あなた方に祝福があらんことを…』
そして二人は異世界に行ってしまった。
問題は残された私ですよ…
『伝説の鞘よ………乙』
「乙じゃねぇぇ!!!」
生まれて初めて激怒した。
『どうどうどう、落ち着きくのです。』
「いやいや、こっちは、神にこの姿に作られたんですよ?それをケバイって…」
『まあまあ、そうだ!あなたに名前を授けましょう。』
「名前?」
『そうですね…いきなり激怒したことにちなんで『メロウス』と名付けましょう』
「名付けましょうじゃねぇよ!!そもそもお前が迂闊に意志なんて与えるからこんなことになるんでしょ!後輩が後輩なら先輩も先輩だな!!」
『よいよい、落ち着くのです。神から授けられた名前があれば、冒険者として登録できます。』
「だからなに?」
『そしてあなたは魔法が使えるようにしておきます。』
「うんそれで?」
『冒険者として頑張るのです!剣士に前衛、鞘であるあなたが、魔法などの後衛職を担当すれば!無敵の伝説です!!』
「それで中身は?」
『私は神気を吹き込んだだけなので、それは、鍛冶屋の担当です。』
「丸投げかい!」
そういうと、神は私を鍛冶屋のもとに送った。
「この駄神がぁぁぁぁぁ!!」
こうして私……伝説のサヤ『メロウス』の千年の物語が幕を開けた。
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