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プロローグ ここまでの道のり
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昔、虹の国と呼ばれた王国がありました。
その国は虹の加護を受けた者が国王になると、大地は潤い穀物はたわわに実り、飢餓知らずの国となりました。
ある時王家に、産まれた時に七つもの虹が空にかかった姫が生まれました。
国は虹の加護を受け、国は潤い、豊かになりましたが、その時の王様が欲を出して隣国に戦争を挑み、あっけなく負けてしまいました。
賠償金が払えなかった王様は、お姫様を人質として差し出したのです。
お姫様は書類上、王子様の側妃として隣国に行くことになりました。
隣国で人質として過ごしたお姫様は、王子様に見染められましたが、自分の立場、祖国の状況を鑑みると頷くことはできませんでした。
祖国の虹の国ボナールでは、王様が退位することとなりました。
お姫様はあとで隣国ランバラルドへお金を返すと約束して、帰国して祖国ボナールで女王として即位しました。
国を潤す加護を持つお姫様は、いつまでも他国にいることができなかったのです。
残念ながら、ふたりの恋は終わったのです。
ボナールでのお姫様の即位から数年後、ランバラルドでも王子様が王位を継ぐこととなりました。
隣国であるボナールも、敗戦国ではありましたが、もちろん即位式には招待をされました。
立派に王位を継承し、遠い存在になった王子様を、お姫様は切なく見つめましたが、遠くから見ることで、気持ちに区切りをつけることができたのです。
これは、人質になった時から、近くでお姫様シャーロットを見つめていた、ランバラルド王太子ライリーの側近だったフレッドが、様々な事情からボナールの宰相となり、お姫様を見守って行くお話です。
その国は虹の加護を受けた者が国王になると、大地は潤い穀物はたわわに実り、飢餓知らずの国となりました。
ある時王家に、産まれた時に七つもの虹が空にかかった姫が生まれました。
国は虹の加護を受け、国は潤い、豊かになりましたが、その時の王様が欲を出して隣国に戦争を挑み、あっけなく負けてしまいました。
賠償金が払えなかった王様は、お姫様を人質として差し出したのです。
お姫様は書類上、王子様の側妃として隣国に行くことになりました。
隣国で人質として過ごしたお姫様は、王子様に見染められましたが、自分の立場、祖国の状況を鑑みると頷くことはできませんでした。
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残念ながら、ふたりの恋は終わったのです。
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立派に王位を継承し、遠い存在になった王子様を、お姫様は切なく見つめましたが、遠くから見ることで、気持ちに区切りをつけることができたのです。
これは、人質になった時から、近くでお姫様シャーロットを見つめていた、ランバラルド王太子ライリーの側近だったフレッドが、様々な事情からボナールの宰相となり、お姫様を見守って行くお話です。
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