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第4章
171 記念配信
しおりを挟む《こんばんは。今日、無事に二十五歳になりました》
耳に響く美声と共に、斜め上からの角度で秋風が映っている画面が見える。
ゲーム配信をやる時なんかは声だけの時があるけど、今日は顔出し有りでやるようだ。
『アキおめでとうーーー!!!!՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞』『祝!!アキくん!!』『推しの誕生日ほど喜ばしい日はない!』『お誕生日おめでとうございます!!✨リアタイできて嬉しい~~~』『アキくんが大学生の時に知ったのにもう二十五歳!? 感慨深い!! おめでとー!』『アキの一年が幸せで溢れますように♡ ̖́-』『アキくんが高校生の時から推しだよ!!!ʚ̴̶̷᷄_ʚ̴̷̷᷅』『忙しいのに配信ずっと続けてくれてありがとう(๑>◡<๑)アキくんはわたしの生きる意味……!!๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐』『おめでとう!』『大好きだよっっ!!( ◜-′(♡=͟͟͞͞ ⁽⁽꜀꜂( ◜-◝ )』『∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ハッピーバースデーアキ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴』『アキくん~~!!!』
(本当、いつにも増してコメント量が凄すぎるな……)
滝のように流れていて、一瞬で視界から消えていく。止めないと全く読めない。
《……うん、うん……》
それでも秋風は、律儀に画面を止めてコメントを固定させ一つ一つ読んでいるのだろう。
コメントビューアーを表示させているサブモニターの方を見ていて、こっちと目が合うことはない。
《……今日は時間を作って集まってくれて、たくさんコメントをしてくれてありがとう。みんなにお祝いしてもらえて、本当に嬉しいよ》
コメントを読み終わったのか、秋風が目線を上げ、こっち──カメラの方を見た。
急に画面越しに秋風と目が合って、ぎくりと体が固まってしまった。
(っっうわ…………)
整いすぎている顔面の破壊力がすごい。
普段目の前で会話をしているのに、画面を一枚隔てるとなんだか気分が違って、新鮮に驚いてしまった。今の目線、狙ってやったんだろうか? 相変わらず、あざとい奴だ。
『エッッッ、、、今、私のこと見た???』『顔面国宝や』『アキくんと目が合った!!:(っ/////`ω´/////c):』『急にこっち見るのやめて』『アキって毛穴どこにあるの?』『ビジュがえぐい。゜( ゜இωஇ゜)゜。』『二十五歳になってさらに磨きかかってるね??ᐠ( ᐪᐤᐪ )ᐟ♡♡』『推しが美しすぎて女辞めたくなる』『待って、心臓止まった……』『神ビジュ』『目が日本人離れしててめっちゃ綺麗。アキくんってハーフ? クォーター? なのかな?』『こっち見るな』『がちイケメン!!!ꐦꐦꐦ』
(こっち見んなとか言われてんじゃん。おもろ……!)
まあ俺が言われてるようなアンチコメと違って、良い意味なんだろうけどさ……。
《……?? えっと……カメラは見ない方がいいみたいだね。じゃあ、うん……こっちのモニターでコメントを読みながら話すよ。あまり視線は上げないようにするね》
苦笑した秋風がそう言うと、ワイチューブのチャット欄は急に慌て出した。
『嘘嘘嘘!!! やっぱこっち見て!!。 °(°´ᯅ`°)° 。』『誰だよアキくんに余計なこと言ったやつ許せない』『撤回させてください』『ドキドキしちゃうから目線合わせてくるの三十分に一回くらいでお願い^>⸝⸝⸝⸝<^』『この角度のアキも好き』『目合わせて欲しいよ~~~~(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)』『ごめんなさい』『目線プリーズ』
《……うん。分かった。たまに? みんなの方を見るね。それじゃあ、改めて……今日は俺のために集まってくれて、誕生日のお祝いをしてくれて、本当にありがとう。どんなことをしようかなぁとちょっと考えたんだけど、今年も例年通りみんなとお話をする枠にしようと思います》
『うんうん』『お話、うれしー!!』『毎年ありがとう。楽しみにしてたよっ❣️』『はーい!- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b』『お話ありがてーー!^>~<^⭐️』『ナイス』
《前回の配信でさ、誕生日記念配信の時に『配信者限定凸待ちをやって欲しい!』って言ってくれるコメントを結構見たんだ。俺と他の配信者さんとの絡みが見たいって。それも良いなぁと思ったんだよね。でも……毎年この日はみんなと二人きりでお話しをしてるから。凸待ちは、別の日にやらせてもらうことにしたよ。ごめんね?》
(は?? みんななのに、『二人きり』……とは…………?)
全然二人きりではないのだが。同接万単位なんだが。
でも一瞬、『あれ? 俺、アキと二人きり、かも……?』みたいな気持ちになってしまった。
やばい。すごい技術。どういうことだよ。
俺も秋風のこういうサービストークを見習った方がいいのか。
(いや、俺がやったらチャット欄もどうせ『アオキモッ』『かっこつけるな』『なんだって?』『ダサい』『今の何???』『厨二病乙』の嵐になるだけか……くそう…………)
『えーん私と話すことを優先してくれてありがとうね!!⸜( ◜࿁◝)⸝︎︎』『アキ優しすぎる~~泣』『アキくん人気者だから凸待ちなんてやったら待機列えぐいことになるもんね! やらないで正解!!』『二人きり✧(*,,ÒㅅÓ,,)✧』『誠実な人だなぁ』『凸待ち楽しそうだけどお誕生日は落ち着いてアキくん一人の声を堪能したかったから最高』『マンツーマン(数十万人)でお誕生日お祝いできて嬉しいな❣️笑』『ごめんね? の言い方めƷɭ ɿ』
ベタ褒めすぎだろ。
「……」
(僻まない、僻まない……)
あまりのモテっぷりに同性として羨ましくなる心を抑えていたら、ふとチャット欄の流れが変わった。
『そういえば、アキくん今日もスパチャ機能オフなの?? 今日くらいスパチャ投げさせて~!!!!˚‧º·(˚ ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ )‧º·˚』『そだースパチャ!!!(っ’ヮ’c)』『お誕生日だし投げたいよね』『こんな時のための貯金』『そろそろ冬のボーナス来るし全財産アキくんに振り込んでも大丈夫◎』『お願い課金させて泣泣』『赤スパ飛ばそう』『アキリスで歴代最高記録作らん?』『てかワイチューブに三割も手数料取られるのやだから直接振り込みたい。切実に口座を教えてほしい』『自分、石油王です!』『アキくんに貢ぐ為にお小遣いとお年玉貯めてるよ~っ!( ノ ̫<。 )』
誰かがしたコメントに釣られて、リスナーが一斉にスパチャの話をしだしたようだ。
画面越しの秋風は困ったように笑い、首を横に振っている。
《あはは。ごめんね。スパチャはダメだよ。プレゼントしようと思ってくれた、その気持ちはすごく嬉しいんだけど……気持ちだけ受け取っておくね。みんなが頑張って働いたり、お家のお手伝いをして貯めたりしたものは、俺じゃなくて自分の為に使ってほしいから》
『分かりました☺️ᩚ』『えーーん!! 優しい!』『今日も却下!! そんなとこも好き!!』『やっぱりだめか……。じゃあグッズ買うね……|´-`)♡』『リスナー想いの推しありがとう』『こちとらアキのために社畜やってんだよ~』『残念! でも私たちのことを考えてくれて感謝!』『でゎまだまだ貯めます(^, ,^)(^. .^)ウンウン』『りょ! 自分の美容に使う! オラ、オフイベでアキくんと会える時までにかわいくなっぞ( ᐛ ).ᐟ.ᐟ.ᐟ』
リスナーは残念がっているが、秋風が断ったのに俺は心の底からホッとした。
もしもスパチャオンにしたら、アキの一年に一回の記念配信ということもあって、今夜は数百万……いや数千万は飛んでたんじゃないだろうかと思う。
(……もしかしたら……、もっとか……?)
大物ワイチューバーの記念配信では一日でスパチャが億を越えたこともあったし、この世界は本当に底が知れない。
だからこそ、オフにしているんだろう。
そんな莫大なお金をもらってしまったとしたら、気軽に落ち着いた話なんかできやしない。
周りの金額に張り合って無理をする子達も出てきてしまうだろうしな……。
《うん、スパチャの話はさておき……、せっかく誕生日だから、自分のこれまでの活動でも振り返ろうかな?》
微笑んだ秋風が話を変えてくれて、昔のことを語り出した。
《俺がワイチューブにチャンネルを作って活動を始めたのは、高校生の時。……その時はまだ顔出しをしていなかったから、みんなとこうやって、お話しをするだけの繋がりだったよね。みんなが俺の声質や喋り方を褒めてくれて、すごく嬉しかったのを覚えてる》
秋風は下を向いて懐かしむように、ぽつぽつと話した。
全然関係ないけど、つむじが綺麗すぎる。俺、秋風を見下ろすアングルが大好きだ。
(……普段見上げてばかりだからな。くっ……)
《私生活だと容姿に言及されることが多かったから、それ以外のところを見てくれる人もいるんだなって純粋に驚いたし……みんなのおかげで、配信を始めて良かったと思えたんだ。あの時俺のことを応援してくれていた人たちが今もまだ残っているかは分からないけど、それでも……感謝を伝えたいな。もし、今この配信を見てくれていたら、ありがとうって言いたい。あの時俺のことを見つけてくれて、たくさん応援してくれて、本当にありがとう》
「……!」
俺が秋風のつむじを観察している間に、めちゃくちゃ真面目な話になっていた。
秋風の昔話に触発されて、どっとコメントが溢れている。
『ずっと見てるよ!泣』『はいはい!˶˙ᵕ˙ )ノ゛ 私、アキが顔出しまだしてない時からのファン!! シルエットすら出さないから、声だけ良いデブスに決まってるってネットで噂されてたの悔しくてめちゃ覚えてる!』『懐かしい~~~。ごちゃまぜ初めまして配信は伝説だよ。なんか、流れ? 世論?(伝われ)みたいなのが一日でひっくり返ったもん!!』『わたしもわたしも! わたしも、アキくんが高校生の時から推してるよ~~!!๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐』『初見です。よく分からないけど同接すごいから野次馬しに来ました。誕生日? おめでとう』『アキの古参になれたことは、自分史上最大の誇り』『初期に入ってから一度もメンバーシップ抜けたことないよーん。愛してる(^-^)⊃⌒♡』
(すげぇ、メンバーバッジが輝いてるな……古参のファン、めちゃくちゃ多いんだろうなぁ)
俺は誰のものにも入ってないけど、月額料金を払うメンバーシップってのに入ると、ユーザー名の横にバッジが表示されるのは知っている。
その加入期間によってバッジのデザインも変わっていって、最初は新規メンバー用の普通のバッジだった人も、一年経つ頃にはもっとかっこいいレベルアップしたバッジになっているのだ。二年、三年、四年と、どんどん進化していく。
今のチャット欄にはキラキラした目立つバッジがついているコメントだらけだから、きっと長期的に応援している人が多いんだと思う。
秋風もそれが分かったのか、嬉しそうにお礼を言っている。
《わぁ、すごい。コメントを見ていると、長年応援してくれている方がすごく多いね。嬉しいな……。あと、もちろん、最近知ってくれた方も、初めて来てくれた初見さんも、ありがとうございます。こういった活動は、新規の方の参入がなければどんどん衰退していってしまうものだから、本当にありがたいなと思ってる。みんなのおかげで、今もこうして続けられているよ》
感謝を告げてから、秋風が首を傾げて質問した。
《……そうだ。今日来てくれているみんなは、どこからアキのことを知ってくれたの? できたらいっぱい書き込んでくれると嬉しいな》
秋風の質問を受けて、チャット欄のリスナーが意気揚々と語り出した。
『一年前、職場でいつも流れてるラジオにアキがゲスト出演して、それからだよ。良い声だなって興味を持った』『ごちゃまぜが推しとゲームコラボした日から!! 瞬く間にアキリスに転身』『歌ってみたからファンになったよ~(๑و>o<)و♡♡』『知ったのは、ごちゃまぜの配信! アキくんの周りを気遣うトークが素敵だなぁと思って……!』『こちらこそありがとう☺️一昨年の舞台からファンになった新規だけど、アキの配信は新規も肩身狭くなくて楽しいよー』『ハクの大会の超人プレイに憧れて動画漁る→まさかのハク本人のチャンネルなし→へぇ、ごちゃまぜっていうグループのチャンネルにだけ載せてくれるんや~→興味ないけどハクの動画は見たいし登録すっか……→まんまと箱推しにwの流れ』
「おぉっ……」
長文コメで溢れて余計に追えなくなってきている。
俺もちょこちょこ画面を止めながら、ゆっくり目を通してみた。
『フェスに出てたごちゃまぜがおもろかったからアキも好きになったよ』『長年ユウリスだったんですが、ごちゃまぜからアキくんも知り、チャンネル登録しました!』『友達のオススメ。一旦見てみろと強制されました。その時はなんだこいつってなったけど、今では友達マジでありがとう』『私はCMから!! イケメンすぎる……どこのドルだろ? って思ったら、配信者でたまげました』『彼氏にしたい芸能人ランキングで知ったーー!』『おすすめにごちゃまぜの動画が回ってきて、サムネ見た瞬間なにこのイケメン集団と思い沼落ちです』『アキモモの曲がテイックトッカと学校で流行ってたからだよ~^ ̳ට ̫ ට ̳^』『いつも買ってる雑誌がごちゃまぜ特集してたので』『わたしはモモたんの紹介でアキくんに出会ったの!!(๑>◡<๑)モモたんに感謝ーーー!!』『ワイチューブの急上昇ランキングから』『SNSの切り抜きでごちゃまぜ面白そうって思ったのが最初かな。そのあとしばらくは忘れてたけど、渋谷でアキの広告見て、かっこよってなって、思い出して検索した。そして速攻メンバーに』
「!! へー……。ふむふむ、いろんな出会いがあるんだなぁ…………」
(……俺のとこのリスナーは……どうなんだろ?)
そういえば、聞いたことがないかもしれない。
俺はこんなふうにリスナーと対話してみたこと……あっただろうか。
いつもアンチに怯えて、どうせ嫌な回答しか来ないからって、質問をすることすら避けていたかも……。
「…………」
思わず暗く考え込んでしまっていたら、イヤホンから秋風の声が聴こえてきて我に返った。
《うんうん。そっか! なるほど……、やっぱり、ごちゃまぜからという方が多いみたいだね。ごちゃまぜは高校を卒業して大学生になって、二十歳の頃に始めたんだけど、俺にはもったいないくらいの素敵なメンバーばかりで……、本当環境に恵まれているなって毎日思ってる。良かったら他のメンバーの配信もぜひ覗きに行ってみてね》
『はーい!!(՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)”』『もち、全員登録してるよっ!』『いつもみんなにリスナー循環させようとしてくれるアキくん好き』『そういうとこだよね(良い意味で)』『アキがごちゃまぜで良かった』『普段アキくんの配信しか見ないけど、今度他メンも見てみるね~』『あっ、アキくん、ごちゃまぜから誕生日おめでとうメッセージ来た!?』『グループ活動してくれてありがとう( ᵕ ᵕ̩̩ )』
爆速で流れている内の一つのコメントを拾って、秋風が頷いた。
《ごちゃまぜからのおめでとうメッセージ? ……うん。来たよ。ありがたいことに、みんなから。特にユウくんなんかは、毎年ぴったりの時間にメッセージをくれるから……すごいなって思う。他のメンバーもお祝いしてくれて、とても嬉しかったよ》
「……」
一番にお祝いした俺の名前を秋風が出さないのはわざとだろう。
たしか、この前夕陽さんたちに説明した時──。
──『万が一配信上でボロが出て妙な空気にしてしまったら申し訳ないですし、しばらくはあまり絡まないようにします。配信上で、アオとは』
──『! うん、そうね。それが安全でいいと思うな』
──『はい。波青も良いかな? それで』
──『……! おう! そうしよう』
そうだ。そんな感じで、お試し交際がバレないように、リスナーの前では距離を取ろうってこの前決めたからだ。
『えええー!! さすリーダー!!』『ユウアキ~~~~~!!!!』『ユウアキてぇてぇ……拝』『ごちゃまぜが仲良しで今日も飯が美味い』『営業じゃなくて裏でも楽しそうだと安心して推せるよ~~~』『えーーーーモモちゃんは!?』『ごちゃは不仲とか方向性の不一致で解散とか絶対なさそうだなー。ありがたい』『ユウとアキの動画久々に出して欲しいなっ』『ユウアキいいなー! モモてゃとのエピソードも聞きたい!!(›´-`‹ )』『ユウくんはメンバーで一番優しいよねぇ☺️』『ぴったり、ユウさんだけ?? うちらのモモたんは……??:;(っ>~<c);:』『アキくん、ユウくんにだけ言及、、、???』『いいじゃん別に。アキのお誕生日配信なんだから他メンの名前出すのやめない?』『アキくんの話したいこと話して欲しいのよ|ω`)失礼な指示コメは無視してね!!』『モモたんとのてぇてぇはないの~??(´°‐°`)』『注意する人も要らない。嫌なら各自非表示にしよう』
桃星を求める人とそれを注意する人と中立の人の応酬でカオスだ。
チャット欄が若干荒れ出したからか、秋風が慌てて補足した。
《あ……モモ? モモはね、今度会った時にプレゼントを渡すから楽しみにしててねって言ってくれたよ。あと、俺にご飯を奢ってくれるって。近いうちに二人でショッピングに行く予定なんだ。すごく楽しみにしてる》
「……!」
その瞬間、さっきまで不機嫌だった人たちが一斉に手のひらを返し、チャット欄は一瞬にしてお祭り騒ぎになった。
『\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!』『特大アキモモキターーー』『ショッピング!!?』『っっっぱアキモモよ』『アキくん萌えエピ教えてくれてありがとうだいすき』『これでこそワイらのアキモモ』『みんな興奮しすぎw』『Ⱡᑑむレ)』『ショッピングってことは、モモてゃが全身コーデしてくれたアキを見られるのかな!? 動画化お願いします』『プラベでも仲良しだね♡』『さすモモ。アキへの愛が違う』『ぅちらもアキくんトップオタのモモたんに負けないようにしょーね』『仰げば尊し』『一配信に一回はモモの名前出さなきゃ気が済まないアキかわいい。相思相愛だね』『本日のアキモモノルマクリア~ჱ̒ ー̀֊ー́ )』『マジで感謝( / ̫ т )泣泣泣』
「……!?!」
あまりにもリスナーが大興奮である。
(ちょっ……腐女子出てきてないか!? 隠れて、隠れて……!!)
「……んん? いや……」
違うか。よく見ると、堂々としすぎだから、これは腐女子じゃなくて前に床さんたちが教えてくれたケミ推しというやつか。BLじゃなくてあくまでペアで推しているだけという、例の……。
(にしても、『一配信に一回はモモの名前出さなきゃ気が済まないアキ』~……!?? これはさすがに幻覚がすぎるだろ!!!)
秋風はコメントに誘導されて話しをしただけなのに。
俺の話はしてくれないのに……。
(べ、べつに、今アキはそんなノリノリでモモのことを語ったんじゃなかったろ!? たぶん……!!)
俺はぐぬぬとスマホを握りしめ、足をジタバタさせた。
アキが配信を始めた時、モモが紹介して一気に広まったから。アキの配信にモモリスナーが多いのは当たり前で、仕方のないことなんだけど……。
(やばい。好きって自覚したからか、嫉妬が止まんねぇ……。リスナーのコメントにまでモヤってどうすんだよ俺……っ!!)
俺がおとなげなくモヤモヤしている間に、秋風がごちゃまぜの話をいくつかしている。
そしてひと段落したところで、また別の話に切り替わった。
《そうだ。実はね……今日はみんなにサプライズで告知があるんだよ。言ってもいい?》
『!? なになに!?』『え!!??』『こ、告知……!?』『アキくん!??Σ(ㅇㅁㅇ;ノ)』『わーい!! なんだろ??> ̫< ♡』『サプライズだって!!』『嬉しい!!!』『良い話だといいな♪』
(?? 告知…………?)
なんだそれ。聞いてないぞ。
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