幼馴染のリスナーに媚びて人気者になりたい

久羽しん

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第1章

55 好きなタイプは?《前編》

 
「黒さん……!」

 夕陽さんが嬉しそうな声をあげた。

 黒月シモン──通称黒さんは俺から手を離し、夕陽さんの方を見た。

「おー。繊細太陽くん」
「その呼び方はやめてくださいよ!」

 黒さんは、人のことをほとんど名前で呼ばない。よく分からない変なあだ名をつけてくるのだ。
 名前を覚えるのが面倒らしいが、そのあだ名の方が絶対覚えにくいだろと俺は思う……。

「じゃあ何が良いの。言ってみ?」
「え!? それは……うーん……」
「ん?」
「いや、あのあのあの! 近いんですが……っ」

 黒さんに顔を近づけられ、夕陽さんが照れている。

 この人も、俺以外のごちゃまぜメンバーと同じで恐ろしく顔がいい。

 秋風みたいな、中性的な美! って感じではなく、男として憧れる、ちょっと危険な匂いを感じさせるカッコイイ顔なのだ。俺はもし生まれ変われるならぶっちゃけ黒さんの顔になりたい。なんでかって、めっちゃ女の子にモテそうだから……。

 (秋風の顔になったら、毎日鏡見て綺麗すぎる自分に引きそうだしな)

 あれは一級芸術品だ。自分ではなりたくない。無意味にソワソワしちゃいそう。

「お前、相変わらず繊細そうなツラしてんなぁ。繊細太陽くん」
「え!? そんなことないですが……!」
「ちゃんと周りに甘えられてんのか? リーダーだからって、気ぃばかりはってないで、ちゃんと休めよ。てめーは弱っちいんだからさ」
「は、はい。ありがとうございます……」
「照れんなよ、こんくらいで。恥ずいヤツだな」
「えええ……!?」

 黒さんに頭をぐりぐりと撫でられた夕陽さんは、嬉しそうだ。夕陽さんは大人に見えて本当は弟属性だから。

 俺たちと一緒にいると年上でリーダーだからと『お兄さん』を自称し甘やかしてくれるけれど、黒さんと一緒にいる時の夕陽さんは、『お兄さん』をやめていてレア度が高い。黒さんの方がよりアニキタイプだからだろうか。

 (どう見ても二十代に見えるんだけどな、この人……)

 夕陽さんが敬語を使うくらいだからもしかしたらもっと上なのかもしれない。配信者としての経歴は確実に先輩ではあるが、年齢は不詳だ。

「黒にいっ! 僕も撫でてよ~」
「おっ。男子校の姫くん、元気してたかよ」
「はーいっ。元気元気~! 今度コラボしよーねっ」
「気が向いたらな」
「つーか、なんでアンタがここにいんの? アンタVだろ。出演者じゃねーよな?」
「相変わらずでけー。態度と身長。さすが鉄壁思春期くん」
「誰が思春期だって?」
「お前」

 (にしてもどれもひどいあだ名だわ……。男子校の姫と繊細太陽はかなりわかってしまうけども!)

「俺は無気力ピエロくんに招待されて来たんだが……あいつの楽屋ってどっち?」

 (そうか、この人秋風が呼んでたのか……)

 結成一年目の時、俺が黒さんに失礼なことを言ってしまった結果向こうのリスナーがブチギレて、それはそれは凄まじい炎上が起こった。その炎上をおさめる為奔走してくれたのが秋風だった。

 あの事件で秋風が黒さんに個人的にコンタクトを取ってから、二人は随分親交を深めているようだ。オフの日もたまに会っていると聞くし。本当に秋風は友達が多すぎる。

 でもこれはある意味、俺──の炎上──が繋いだ縁……とも言えなくも、なくも……な…………。……いや、調子に乗ったことを考えるのはやめよう。あの時は本当に全方位に迷惑をかけたのだから。

「あっ! 俺らも今挨拶してきたところです。しゅーちゃんの楽屋は、あっちの左側ですよ」

 夕陽さんが答えると、黒さんは指差された方を振り返りながら薄く笑った。

「おー。ありがとな。助かるわ」
「い、いえ……」

 いちいち挙動がイカしているというか、海外スターみたいな貫禄があるんだよな。ポッケに手を入れ気だるげに立っているだけなのに。
 これで普段の配信で映るのがバーチャルの姿だけとは、いつものことながらもったいない人だなと思う。

 まあ顔出しすると面白おかしく切り抜かれた表情を永久にネットのおもちゃにされたり、ちょっとコンビニに行くだけでもマスク必須だったりしてデメリットだらけだから、俺たちみたいに気安く顔出ししない黒さんの判断は正しいと思うけど……。

「また飯でもいこーぜ? 繊細太陽くん」
「! いや、それならうちに来てくださいよ黒さんっ! 俺の手料理を振る舞いますから!」
「…………チッ」
「!? おい珀斗! お前っ……大先輩の前で舌打ちをするな舌打ちを……!!」
「ふ……。そういやモンペホイホイくんは、いつ俺と飯行ってくれんの?」

 夕陽さんたちのやり取りをぼんやり眺めていたら、急に矛先がこちらに向かった。俺はびくっと跳ね上がり、「ハィいっ!?」と甲高い返事をしてしまった。

「何言ってもわけわかんねースタンプで返してくんの、あれなに? 日本語喋れないのかと思えば、今日は普通に喋ってるわけだ。おかしーねぇ。なぁ……?」
「……い、いい、いやー……それは、その!! あのですねぇーー……っ!」

 配信者の先輩、しかも大手と二人きりで会うとか怖すぎる。いくら気をつけても直らない俺の悪癖がいつ発動するかも分からないのに。
 もしもまたうっかり失礼なことを言ってしまい、炎上したら……。プライベートで怒らせてしまったら今度こそ取り返しがつかない。かと言って誘いを真っ向から断るのも失礼だし、怖いし、どうしようといつも迷った挙句、ウケ狙いで買った土下座スタンプを送って茶を濁すという結果になってしまっている。

「ま、そろそろ連絡してこいよ。待ってるわ」
「は……ハイ……」

 肩にポンっと手を置かれ、俺は項垂れた。これはもはや逃げられない。スタンプで受け流すのも限界だ。終わった。ここで会ったのが運の尽きか……。

 (ああああぁ……)

「じゃーな」
「はい! お疲れ様です!! お気をつけて!! またお会いしましょうっ」
「黒にい、バイバーイ! またね!」
「おつです……」

 ひらひら手を振って去っていく黒さんのカッコイイ背中を見ながら、俺はため息をつきたくなった。つかないけど。

 (てか、『モンペホイホイ』ってなんなんだよ……! 秋風のあだ名もわけわからんけど。俺のが一番ひどいような……)

 チキンな俺はどうせ本人には一生聞けないから、心の中でぶつぶつ嘆くだけで精一杯だ。

 俺ががっくしきていたら、桃星がニヤニヤ笑って夕陽さんを見上げた。

「ユウ兄ってさ~~ほーんと、年上が好きだよねっ! 黒にいと話してると尻尾の幻覚が見えるんだけど!」
「えっっ! い、いや、そんなことは……っ」
「うそ~! だってユウ兄の歴代彼女さん全員年上じゃん!!」
「ちょ、せいちゃん……!! 急な暴露!!!」
「え? そうなんですか? 最新の人が年上だったのは俺も知ってたけど……」
「なおちゃん、最新の人って言い方やめて!?」
「あ、すみません」
「というか、なんでなおちゃんまで俺の彼女のことを知ってるんだ……!?」
「前に飲みに行った時自分で言ってたじゃないですか。かなりへこんでたから無意識かも」
「!! あ。……そういえば、たぶん、言ったかも、うわっうわぁ……っ」

 夕陽さんが恥ずかしそうに頭を抱えた。

 あれは二年ほど前……夕陽さんが二十六歳で俺が二十二歳の時か。

 俺は夕陽さんに誘われてサシ飲みに行ったのだけど、それがたまたま夕陽さんが彼女さんと別れたばかりの時だったのだ。
 相手の方の年齢を聞いたら三十代だと言っていた。

 夕陽さんはごちゃまぜを結成したばかりだから最低でも数年は結婚できないということを伝えた上で交際を始めたものの、結局一年ほどで相手の気持ちが今すぐにでも結婚したいというふうに変わり、軋轢が生じた結果フラれたらしい。

 相手の方の年齢を考えると結婚に焦るのは普通のことだし、そういう人の時間をいたずらに奪ってしまった自分が悪かったのだと、夕陽さんはすごく後悔しているようだった。

 ──『もう、反省して、しばらく恋愛はやめておこうかなって……。今すぐに責任を取れないのに、誰かと付き合おうとして……最低だよね、俺』

 夕陽さんはフラれたことにかなりショックを受けていて、いつもよりお酒をあおるペースが早かった。
 俺はお酒が得意じゃなく、すぐに酔っ払ってしまうので、横で一杯をちびちび舐めるように飲みながら話を聞いていた。

 ──『ごちゃまぜを結成してから、俺、四人分の人生を預かってると勝手に思ってるんだ。なおちゃん含めね。ワイチューバーって仕事柄、どうしても将来が不透明じゃない。人気商売だしさ。だから、四十五十になった時もしも活動できなくなったり、視聴者が飽きて去っていったとしても、全然大丈夫なくらい、そのくらい余裕のある一生分の蓄えを……今みんなに渡しておきたい。もっともっと人気を出して、ごちゃまぜを盛りあげて一生分の成果を生みたい。リーダーとして、その義務が俺にはあると思うんだ』

 夕陽さんは涙の滲む目を伏せてグラスを見ている。バーカウンターに降り注ぐ橙色の照明がその横顔をほのかに照らしていた。

 ──『まあ、せいちゃんは自分のブランドを持っているし、しゅーちゃんは芸能の道に進んでいるし、珀斗はあいつ、賢いから、株とかFXとかお兄さんにはハテナすぎることばかりやって無茶苦茶な利益出してるでしょ? もちろんなおちゃんも真面目で編集スキルがあって、立派な手に職になってるよね。なので俺がみんなの将来を心配するのは失礼だってことももちろん分かっているんだけれども……』

 あはは、と夕陽さんは笑って気を遣ってくれたものの、正直口ぶり的に俺の将来のことを一番懸念してくれているんだなと思った。

 客観的に見て他のメンバーはごちゃまぜがなくても何歳でも全然仕事はあるけど、俺だけはきっとそうじゃないからだ。

 編集スキルだなんだ言ったって、俺のこれは配信者が独学でなんとか覚えた、動画投稿者だったら当たり前程度の技術。編集専門で仕事をこなしているプロには到底及ばない。職にしていけるほどの力も売りも俺にはない。
 しかも、もし俺がごちゃまぜを抜けたとしても、みんなは専門の編集さんを雇えばいいだけの話。プロが作り出したら俺なんかよりずっと見やすい動画に仕上がるだろう。

 分かっている。自分はいくらでも替えがきく存在だと。

 だから、夕陽さんが言うように、将来への不安は常にあった。

 不安に飲み込まれそうになったらいつも慌てて、双子二人分の大学費用はどんどん貯まってきているんだ、双子の将来さえ保証できれば俺はそれでいいんだ、という思考で紛らわせていた。

 ──『ご心配、ありがとうございます。メンバーの老後のことまで今から気にかけてくれるなんて、ここ超絶ホワイト企業じゃないっすか』

 ──『あははは……! ホワイトかな?』

 ──『俺、夕陽さんみたいな人がリーダーのグループにいられて、本当にありがたいなって思ってます。……感謝してもしきれないというか……』

 ──『そ、そう……? いやー……、ええっ?! っそんなことを言ってくれるんだ、はははは……』

 俺がお礼したら夕陽さんはめちゃくちゃ照れて、しきりに頭を掻いていた。

 ──『というか、夕陽さんは結婚願望が薄いんですか?』

 ──『いや! 全然。真逆真逆! 俺一人っ子で兄弟がいなくてずっと寂しかったし。子沢山な家庭というものに憧れがあって……。だからいつかは結婚して、自分の子供や一生を添い遂げるパートナーが欲しいな。ただ俺の勝手な思い込みだとしても、今現在四人分の人生を背負ってるわけなので、すぐにはどうしても無理よね。せめてあと四年くらいは……。ごちゃまぜがもっと安定してみんなに使いきれないほどの額を稼がせられたなと安心できてから……かなぁ。そもそも今俺が結婚したらごちゃまぜの人気を少しでも失速させちゃうだろうから』

 ──『あー……。最後のは、それはそうっすね』

 『アキ』のリアコほどではないが、『ユウ』のリアコの数もかなり多い。

 夕陽さんは特に料理中心に家事万能なイメージがリスナーにもあるし、彼氏というか旦那さん……! 旦那さんにしたい! と夢見ている派閥が存在するのだ。

 そんな中夕陽さんが結婚発表でもしたら、もう。

 喜んでくれるリスナーを跳ね除けるほど嘆き絶叫する声が大きいと思う。ひどかったら悲しみ超えてアンチにすらなる。『反転アンチ』という──元ファンから逆転してなったアンチが一番怖いらしいから、それは避けたいところだ。

 ──『結婚云々は置いておいても、今回フラれたことで本当に反省したというか、恋愛自体数年はいーかなって気持ちだよ。今はとにかくごちゃまぜに集中する。……あ! でも、なおちゃんは全然恋愛していいんだからね? なおちゃんは、まだ若いんだし。若い人はたくさん遊ぶべきだよ。経験として、色んな人と付き合ってみるのがいいかも』

 ──『は、ハハ……。そうできたらいいんですけどね。ぶっちゃけ毎日彼女欲しいって思ってるんですけど、なかなか……』

 ──『そうかぁ……。うーん……はっ! そうだ! もしなおちゃんに似合いそうな良い子がいたら、俺が紹介しようか?』

 ──『……』

 その提案は正直とてもありがたかったが、結局俺は首を横に振った。

 夕陽さんの紹介なんて箔が凄まじく、みんな希望を持つに決まっている。
 夕陽さんといえば、容姿も素敵で性格も素晴らしい人間レベル最強の存在。そんな夕陽さんがおすすめしてくれるってことは、一体どんな素敵な男性なの……!? と女性陣が期待に心躍らせたところで、実際食事の先に現れるのが──俺だったら。

 見なくてもわかる。絶対その場が居た堪れない空気で満ちるだろうということが……。

 上がりまくったハードルと夢を、冴えない俺によってぶち壊されてしまう相手の女性がかわいそすぎる。想像だけで泣きたい。

 ──『じ、自力で見つけます。俺のことを好きになってくれる女の子……』

 ──『そっか。好きな子ができたら、ぜひ教えてね。お兄さん、いつでも相談に乗るからな!』

 ──『はい! ありがとうございます!!』

 そんな感じでサシ飲みは終了した。

 (……好きな子かぁ……)

 二年経った今でも相変わらずできていないから、夕陽さんへの報告も未だ未完了だ。

 そうやってついつい昔の会話を思い出しながら夕陽さんをじっと眺めていたら、「な、なに!?」とのけぞられてしまった。

「あ……いや……。夕陽さん、年上好きなんだな~と思って」
「そこまだ引っ張る!? 歩きながらぼーっとしてたと思ったらずっとそれ考えてたの!?」
「なははは。いいじゃないですか。たまにはこういう話も」
「やめてー!!!」
感想 33

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