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第8話
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ニドラを背負い、村で人気の魚釣りに向かう。
山の川までやって来た。兄二人といそいそ向かう。餌と釣具を用意して、川魚を獲る予定。
兄が、器用に作った日除けの傘は、すっぽり、体を隠すぐらいで、日の光が当たらない。
餌の虫は、この村育ちなら、へっちゃら。
つけていく。うねうねしているから、つけにくいが、慣れれば、大丈夫。
兄たちがいそいそと作った椅子は、快適。
「目標は、ヤマメを一人、五匹かな。」
「ニドラ。見てろよ?兄ちゃんたちが、釣ってやるからな。」
「あーあーうー。」
キャっキャっとニドラは、喜びを露にする。
家から水筒とおやつを持ってきた。長期戦覚悟。
くいっと引っ張られた。
掛かったと手綱を引くが、持ち上げると、糸が切れてしまい、魚に逃げられた。
「あ!」
「残念。貸せよ。直してやる。」
糸が切れてしまったのを慣れた手つきで、糸をつけていく。
バケツに張った小さな生け簀には、サラヴェールが、七匹、サーシャが五匹、サヤが三匹、釣った魚が泳いでる。
「今年のヤマメは、身がでっぷりしてるな。糸をもう少し、頑丈にしておきゃ、良かったな。」
「ぬかった。これで、毎年、切れることはなかったから。」
「がんばる。」
もう一回、挑戦。後ろで背負ってるニドラが雄叫びをあげている。
「サーシャ、持ってきたおやつってなんだ?」
「ドライフルーツとクッキー。」
「よし、少し、休憩。」
サラヴェールの休憩の合図により、休憩。
オレンジと干しブトウのドライフルーツに、アビゲイルが作ったクッキーに手を伸ばす。
ニドラには専用のおやつとミルクを与える。
「ニドラ、歯の生え変わりは、まだか?」
「龍神は、生まれた頃から歯があるからな。しかもこんなキザキザ。噛まれたら痛い。」
ニドラはニコニコ。大好きな兄や姉が自分を見ている。ご満悦。
「いつか、マーシャル兄ちゃんみたいに、厳つくなるのかね?こんなに可愛いのに。」
マーシャルは、漏れなく、龍神の特徴をモロに受け継いだ武道派。まだ成長期だ。これからも鍛え、筋肉隆々にもっとなるだろう。実弟のニドラはまだ赤ちゃんだが、このキザキザの歯を見ると、もしや、将来は、かなり強くなるのか?と首を傾げてしまう。
「ニドラはこのままがいい。」
愛らしいさ一番のニドラの顔を覗く。
とりあえず、目標達成。
ヤマメは、帰宅してから、火を起こして、焼いていく。パチパチとヤマメを焼いていくと、次第に香ばしい香りが漂う。
ジュルリとヨダレが垂れそうだが、我慢。
「今年のヤマメは、いいヤマメね。食べ応えがありそうだわ。お疲れ様。」
アビゲイルも満足の笑みを浮かべる。
兄もサヤも誇らしげ。
ニドラはキャキャと手足をバタバタ。
山の川までやって来た。兄二人といそいそ向かう。餌と釣具を用意して、川魚を獲る予定。
兄が、器用に作った日除けの傘は、すっぽり、体を隠すぐらいで、日の光が当たらない。
餌の虫は、この村育ちなら、へっちゃら。
つけていく。うねうねしているから、つけにくいが、慣れれば、大丈夫。
兄たちがいそいそと作った椅子は、快適。
「目標は、ヤマメを一人、五匹かな。」
「ニドラ。見てろよ?兄ちゃんたちが、釣ってやるからな。」
「あーあーうー。」
キャっキャっとニドラは、喜びを露にする。
家から水筒とおやつを持ってきた。長期戦覚悟。
くいっと引っ張られた。
掛かったと手綱を引くが、持ち上げると、糸が切れてしまい、魚に逃げられた。
「あ!」
「残念。貸せよ。直してやる。」
糸が切れてしまったのを慣れた手つきで、糸をつけていく。
バケツに張った小さな生け簀には、サラヴェールが、七匹、サーシャが五匹、サヤが三匹、釣った魚が泳いでる。
「今年のヤマメは、身がでっぷりしてるな。糸をもう少し、頑丈にしておきゃ、良かったな。」
「ぬかった。これで、毎年、切れることはなかったから。」
「がんばる。」
もう一回、挑戦。後ろで背負ってるニドラが雄叫びをあげている。
「サーシャ、持ってきたおやつってなんだ?」
「ドライフルーツとクッキー。」
「よし、少し、休憩。」
サラヴェールの休憩の合図により、休憩。
オレンジと干しブトウのドライフルーツに、アビゲイルが作ったクッキーに手を伸ばす。
ニドラには専用のおやつとミルクを与える。
「ニドラ、歯の生え変わりは、まだか?」
「龍神は、生まれた頃から歯があるからな。しかもこんなキザキザ。噛まれたら痛い。」
ニドラはニコニコ。大好きな兄や姉が自分を見ている。ご満悦。
「いつか、マーシャル兄ちゃんみたいに、厳つくなるのかね?こんなに可愛いのに。」
マーシャルは、漏れなく、龍神の特徴をモロに受け継いだ武道派。まだ成長期だ。これからも鍛え、筋肉隆々にもっとなるだろう。実弟のニドラはまだ赤ちゃんだが、このキザキザの歯を見ると、もしや、将来は、かなり強くなるのか?と首を傾げてしまう。
「ニドラはこのままがいい。」
愛らしいさ一番のニドラの顔を覗く。
とりあえず、目標達成。
ヤマメは、帰宅してから、火を起こして、焼いていく。パチパチとヤマメを焼いていくと、次第に香ばしい香りが漂う。
ジュルリとヨダレが垂れそうだが、我慢。
「今年のヤマメは、いいヤマメね。食べ応えがありそうだわ。お疲れ様。」
アビゲイルも満足の笑みを浮かべる。
兄もサヤも誇らしげ。
ニドラはキャキャと手足をバタバタ。
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