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第10話
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グリードは、何度か、的に集中に当ててから、しばらくして、休憩。
飽きていたサヤは、草を摘んで、花輪を作る。あれ?草だから違うのかな?
「そういや、お前のつけてるその髪留めの呪文?みたいなのは、お守りみたいな感じなんだよな。」
「そうだよ。ドワーフに伝わる呪文。健康と怪我が無いように、お守りの呪文を彫るの。ドワーフならではの文化かな。」
母は、子供たちに、このお守りをつけさせている。兄二人は腕輪に彫られている。
「ドワーフの住む国、ノースブレアって言う、ドワーフ最大の国で、かかの母国なの。そこでは、公用語以外に、ドワーフの言語があって、ちょっと訛りがキツイかな。だけど、腕のいい職人たちばかりだから、あちこちから、やってくる人もいる。」
「へー。公用語以外にもやっぱあるんだ?」
「うん。あるよ。例えば、身近で言えば、龍神の言語は少し難しい言い回しが多いし、南のナビアって言う地方は、もっと難解で、訛りがキツイよ。」
聞き取りが難しい言語もたくさんある。
公用語が一般的ではあるが、今は亡き亡国、アルミファ王国は、元々、うちの父が巻き込まれたあの召喚に関わった国で、かなり腐った国だった。アルミファの国民以外は、家畜みたいな価値であり、戦を仕掛けては、甚大な被害を起こし、捕虜になった敵兵士や捕まった民間人の結末は、どれも悲惨。
しかし、そのアルミファも目に余った周辺の国の連合国の連合軍による襲撃により、王族は、捕縛し、全員斬首。貴族連中も断罪され、国は亡くなっていった。
そのアルミファの言語は、他の国の言葉とかなり違い、癖がある言語だった。今では、そのアルミファの言語を好んで使用する輩はいない。
父など、アルミファなんて言う国を好きに思うやつはいないと舌打ちする。
「国が滅んで使わなくなった言葉もあるし、公用語みたいに根強い言葉もあるから。知っておくと、旅行とか、便利だよ。」
「なーる。」
「といっても、公用語さえ、使えれば、困らないんだけど、地方にいくと、公用語より、その土地の言葉を使うことが多いから。ボッタクリにあわなくて、済むかな。」
「ほー。」
「それだけ、知ってれば、トラブルに巻き込まれない。」
サヤもドワーフの言語をすべて理解してるわけではない。だから、祖父母との会話は、母が通訳するときもある。必死に耳を傾け、答える孫に、祖父母も合わせてくれる。
ちなみに、兄が、買い物をしようと、店にいったら、ボッタクリにあいそうになり、それを知った祖父が、その店の店主の首を絞めていたが、ご愛嬌。
飽きていたサヤは、草を摘んで、花輪を作る。あれ?草だから違うのかな?
「そういや、お前のつけてるその髪留めの呪文?みたいなのは、お守りみたいな感じなんだよな。」
「そうだよ。ドワーフに伝わる呪文。健康と怪我が無いように、お守りの呪文を彫るの。ドワーフならではの文化かな。」
母は、子供たちに、このお守りをつけさせている。兄二人は腕輪に彫られている。
「ドワーフの住む国、ノースブレアって言う、ドワーフ最大の国で、かかの母国なの。そこでは、公用語以外に、ドワーフの言語があって、ちょっと訛りがキツイかな。だけど、腕のいい職人たちばかりだから、あちこちから、やってくる人もいる。」
「へー。公用語以外にもやっぱあるんだ?」
「うん。あるよ。例えば、身近で言えば、龍神の言語は少し難しい言い回しが多いし、南のナビアって言う地方は、もっと難解で、訛りがキツイよ。」
聞き取りが難しい言語もたくさんある。
公用語が一般的ではあるが、今は亡き亡国、アルミファ王国は、元々、うちの父が巻き込まれたあの召喚に関わった国で、かなり腐った国だった。アルミファの国民以外は、家畜みたいな価値であり、戦を仕掛けては、甚大な被害を起こし、捕虜になった敵兵士や捕まった民間人の結末は、どれも悲惨。
しかし、そのアルミファも目に余った周辺の国の連合国の連合軍による襲撃により、王族は、捕縛し、全員斬首。貴族連中も断罪され、国は亡くなっていった。
そのアルミファの言語は、他の国の言葉とかなり違い、癖がある言語だった。今では、そのアルミファの言語を好んで使用する輩はいない。
父など、アルミファなんて言う国を好きに思うやつはいないと舌打ちする。
「国が滅んで使わなくなった言葉もあるし、公用語みたいに根強い言葉もあるから。知っておくと、旅行とか、便利だよ。」
「なーる。」
「といっても、公用語さえ、使えれば、困らないんだけど、地方にいくと、公用語より、その土地の言葉を使うことが多いから。ボッタクリにあわなくて、済むかな。」
「ほー。」
「それだけ、知ってれば、トラブルに巻き込まれない。」
サヤもドワーフの言語をすべて理解してるわけではない。だから、祖父母との会話は、母が通訳するときもある。必死に耳を傾け、答える孫に、祖父母も合わせてくれる。
ちなみに、兄が、買い物をしようと、店にいったら、ボッタクリにあいそうになり、それを知った祖父が、その店の店主の首を絞めていたが、ご愛嬌。
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