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第1章
不穏
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【王都・政庁区画外れ/深夜】
石畳を踏む足音が響く。王都の政庁区画は昼とは打って変わって静まり返っていた。
灯火の届かない裏路地を抜け、さらに奥へ。
「……この先だ。魔力の反応は、政庁の裏庭に近い……廃寺跡の方角」
ガアラがスマホの表示を確認しつつ、低く呟く。
カリアが緊張を帯びた声で囁く。
「王都の中でも結界が強い場所よ。そんな場所に“外から干渉”できるなんて――正気じゃない」
「正気だからこそ、やってるのかもな。目的がある以上」
やがて、木々に囲まれた古びた寺院跡にたどり着く。
苔むした石畳、崩れた柱。月光すら差し込まないほどの影があたりを包む。
「……いる」
リィナが低く言った。
ガアラたちは木陰に身を潜め、ARで“熱源”を確認する。
《三人。フード付きのローブ。中央に魔法陣らしき構造》
その中心では、ひとりが呪文のような響きで唱えていた。
「……集え、深き夜の記録よ……門を、再び開かせたまえ……」
紫色の魔力が、地面に浮かび上がる魔法陣へと流れていく。
「……あの魔方陣、何かの“召喚”か?」
「……違う、これは――」
ルーンを読み取ったカリアが息を呑む。
「“記憶再現式魔方陣”。この場所に過去存在した結界記録を呼び起こし、別の座標へと転写するための……」
「つまり、王都の結界そのものを、誰かの拠点で“再現”しようとしてる……?」
「そんなことが……本当に可能なら……王都の守りを、“外から”丸裸にできる」
その時だった。
「誰だ」
低く、響く声。
ローブの一団のひとりが、こちらに顔を向けていた。
闇の中でも、白く光る“仮面”が見えた。
(……あれは、黒の根城で見た奴らと……同じ)
フードの影から、冷たい魔力の波動が放たれる。
「排除するか。まだ“完全”ではないが……」
ガアラはすでに剣を抜いていた。
「やるしかないな」
敵は三人。全員が、隠密行動と“時間稼ぎ”を得意とする戦法だった。
一人が巨大な魔力障壁で正面を塞ぎ、もう二人が高速で後方から回り込む。
「くっ、速い!」
リィナが避けながらカウンターを狙うが、敵はほとんど無音で動く。
ガアラは【ARパリィ】を起動し、剣撃を読み合う。
ガキン!!
「っ……重い! こいつ……見た目以上に技量ある!」
さらにもう一人が、結界構造に干渉する“符術”を地面に投げる。
爆ぜる結界。足元の魔力が一気に乱れる。
「フィールドの制御を壊してきてる……!」
その時――カリアが叫ぶ。
「ガアラ、後ろ!」
振り返った瞬間、フードの男が接近していた。
――ズバッ!!
だが、その斬撃は寸前で止まる。
仮面の男は静かに言った。
「……記録完了。これ以上は不要」
仮面の男たちは、結界が乱れたのを確認すると、即座に後退しはじめた。
「下がるぞ。追撃は想定外だ」
一人が短く言い捨て、残りの二人も魔法の残滓を巻き上げながら身を翻す。
「待てっ――!」
ガアラが追おうと一歩踏み出す。
だが、直後に地面から黒煙が噴き上がり、視界が一瞬で塞がれた。
「煙幕!? ちっ……!」
AR支援でも視界の回復が追いつかず、視認不能。
煙が晴れたときには、ローブの三人はすでに姿を消していた。
「……逃げられたか」
リィナが剣を納め、警戒を解かずに周囲を見回す。
カリアが地面に落ちていた“焦げた紙片”を拾い上げた。
「……文様が一部残ってる。転移じゃなく、ただの煙と脱出用の印ね」
「つまり、今回は“準備中”だった。まだ動き出す前だったからこそ、逃げた……」
ガアラは息を整え、剣を肩に乗せた。
「だが、これで確定だな。王都の中に、結界そのものを再現しようとする勢力がいる。そして、やっぱり“あの仮面”の連中だ」
「情報が漏れてない分、余計に厄介ね……」
夜の静けさの中、風が一陣、崩れた寺院跡を吹き抜けていく。
ガアラたちは、王都の“見えない敵”がすでに動いていることを、確かに感じていた――。
---
寺院跡から帰還したガアラたちは、すぐにエストバーン子爵家の屋敷へと報告に向かった。
応接室にはランドルが一人で待っていた。
「お帰り。……さて、何か収穫はあったか?」
「“仮面の男たち”が、王都で動いてる。転送陣を模した結界の痕跡もあった」
ガアラが簡潔に報告すると、ランドルの顔が険しくなる。
「……となると、王都の内部に協力者がいる可能性が高いな。結界の構築には、高度な魔術知識が必要だ。一般人や冒険者の手には負えない」
「そっちの情報は?」
「議会派の一部に、どうも“魔術の民”と呼ばれる古い流派に接触している動きがある。裏から金が流れてるらしい」
「議会派が“魔術の民”と……」
リィナが眉をひそめる。
「彼らは王族に仕えていた古の学派だったはず……それが、いまさら?」
「本来ならただの伝承で終わるはずの名前だ。だが、“仮面の連中”が動いてる今、関連を疑わざるを得ない」
ランドルは静かに椅子にもたれた。
「王都の表舞台は、“議会派”と“王党派”が日々争っている。だが、問題は表ではなく、その下――“第三の派閥”だ」
「“中立派”……だな?」
ガアラが言うと、ランドルは頷く。
「表向きは経済・技術中立を掲げる者たち。だが、彼らの中には“混乱”を望む連中もいる。王族にも議会にも属さず、むしろ崩壊後の再構築を狙ってるような……」
「つまり、“黒幕”がいるとしたら――そこ、か」
「その可能性がある。……今はまだ証拠が薄いがな」
ランドルの声は冷静だったが、その背後に確かな緊張があった。
「これ以上、王都が混乱すれば、王国の防衛線が崩れる。“異形”と戦っている場合じゃなくなる」
「それだけは、絶対に避けなきゃならない」
ガアラは拳を握った。
「王都の崩壊は、すなわち――“終わり”だ」
ランドルは立ち上がった。
「明日、議会派のある男と会う。……お前たちも“護衛”という名目で同行してくれ。会話の内容をお前たちの目で見ておいて欲しい」
「わかった。任せてくれ」
「気をつけてね、ガアラ」
カリアが小さく笑いながら言う。
「いやな予感しかしないわ、貴族の会合なんて」
「同感だ」
リィナが剣の柄を握りしめる。
こうして――
ガアラたちは、王都の“内側”へと踏み込んでいく。
仮面の男、議会派、魔術の民――
すべての線が、静かに、ゆっくりと、ひとつに繋がり始めていた。
---
迎賓の間にて――
王都・議会塔の一角。重厚な扉が開くと、そこに現れたのは議会派幹部――クラウス・ジェダル伯爵。
鋭い目元と灰銀の髪、整った髭をたくわえ、堂々たる威圧感を放ちながら、ゆったりと応接室に入ってきた。
「……お前か、ランドル・エストバーン。子爵の身分で、ずいぶん大層な報告を携えて来たものだな」
クラウスは椅子に腰を下ろすと、足を組んだまま冷ややかに言った。
「先般お伝えした件について、調査結果の一端を持参いたしました」
ランドルは礼を取りつつも、声は抑えきれない緊張を帯びていた。
クラウスは受け取った魔方陣の拓本と測定記録を一瞥し、鼻を鳴らす。
「……ふん。確かにこれは興味深い。
だが、これだけで“王都から持ち出された”と騒ぐには、少々お前の格が足りんな」
「……承知しております。あくまで、報告と判断を仰ぐために参りました」
「分を弁えているならよい。
この件、議会派で預かってやる。ただし――余計な真似はするな。
お前のような若造が出しゃばれば、それなりの“代償”を払うことになるぞ」
クラウスの声は静かだったが、鋭い刃のような重みがあった。
ランドルは深く頭を下げたまま、何も言わなかった。
廊下に出た後、彼はひとつ息をついた。
「……やっぱり、あの爺さんは一筋縄じゃいかねぇ」
「だが、お前の言いたいことは伝わったみたいだ」
と、ガアラが声をかけると、ランドルは苦く笑った。
「伝わったってのは、“利用価値あり”って意味だ。俺たちは、もうこの“渦”の中だぞ」
王都の底で、貴族たちの暗闘が静かに幕を開けようとしていた――。
---
ランドルの屋敷・応接室
夜。王都ベンデックスの貴族街に構える、エストバーン子爵家の屋敷。
広すぎず、だが気品ある佇まい。
その応接室に、ガアラ、リィナ、カリアの三人が通された。
目の前の椅子には、ランドル・エストバーン子爵。
背筋を正しつつも、若さを感じさせる彼は、すぐ隣の老執事・ガンドルフと共に耳を傾けていた。
「――“仮面の男たち”だと?」
「王都の外、グラースの近郊でも何度か対峙しました。
共通して言えるのは、“異形の生成”や“魔物の強化”といった魔術的な工作に長けているということ。
今回の王都での襲撃も、類似の術式痕跡がありました」
リィナが言葉を継ぐ。
「直接的な証拠はないけど、裏で“何か”を仕掛けてる気配は濃厚。
最近の王都の治安悪化とも、無関係とは思えません」
ランドルは腕を組み、眉間に深く皺を寄せた。
「……議会派か」
「議会派?」
カリアが首をかしげる。
老執事ガンドルフが静かに説明を始めた。
---
◆王都三大派閥の構図(詳細)
1. 王党派
現王家を中心に据え、国家権力を“血筋”で支えようとする保守派。
貴族の中でも由緒ある大貴族が主に所属。
主導者:王族付き宰相、および“剣聖”ヴァルゼル。
2. 議会派
有力貴族や豪商が力を持ち、“能力”や“資本”を優先した政務改革を進めようとする勢力。
現在、王都での発言力が強い。
筆頭:バルゼン伯爵(現在の実質的な行政長官)
3. 中立派(穏健派)
どちらにも明確に属さず、仲裁と調整を得意とする派閥。
多くの地方貴族や学術院関係者が属する。
---
「議会派が“王都の防衛結界”の運用変更を進めようとしているのは知ってるな?」
「……聞いたことはあります。何か、問題が?」
ランドルは静かに頷く。
「王都の防衛結界は本来、“王家の血”を持つ者の魔力を基幹にして張られている。
その要となる“結界核”に手を入れようとしている。
名目は『効率化』だが……本音は、王権の根本を握ろうとしている可能性がある」
「その結界が……乗っ取られたら?」
「王都の制圧は容易になる。しかも外部からの侵入にも脆くなる。
王城の剣聖ヴァルゼルがいる限り、一斉蜂起など不可能だと思っていたが……
結界が破られ、混乱が起きれば、“誤射”や“異常”という名目で王家に手を出す口実ができる」
ガンドルフが重く頷いた。
「つまり、“内側”から王都を崩す計画が進んでいると?」
「……そう考えて間違いない。
そして――“仮面の男たち”は、その計画に深く関わっているはずだ」
一同は言葉を失っていた。
やがて、ガアラが低く呟く。
「……この国、ヤバいな」
「そうだな。だが――まだ間に合う。
この件に関して、私の父には連絡を取っておく。
そして、君たちには……“剣聖”の動向を注視してもらいたい」
「……剣聖?」
ランドルは頷いた。
「彼が動けば、何かが“始まる”。
逆に言えば、彼が動かなければ……“本当の危機”はまだこれからということだ」
その夜――
王都の空は、雲に覆われていた。
静かながら、どこか“きな臭い風”が吹き始めていた。
---
朝の王都は一見、いつも通りの活気を見せていた。
だが、注意深く耳を澄ませば――噂話の中に、かすかな異変が混じっていた。
「昨夜、兵舎前で見張りが倒れてたらしいよ」 「魔物の爪痕みたいな傷だって話だ」 「でも門番は“犬に噛まれた”って誤魔化してるらしいぜ?」
「市場周辺で魔力障壁の誤作動が起きたらしい」 「いや、あれは誰かが“故意に魔力を流し込んだ”って噂も……」
ガアラは、リィナと並んで街の噴水広場を歩きながら、周囲の声に耳を傾けていた。
「……動き出してるな、何かが」
「昨日の話とつながってると見て間違いない。あたしも妙な魔力の残り香を感じた」
「これが“結界干渉”ってやつか?」
「結界の内部から、誰かが魔力を注いで“揺らし”てる感じ」
そのとき――
ガアラのポケットが微かに振動した。
> 【通知:高密度魔力の干渉を検出】
【王都南部地区・第七障壁ノードに異常な魔力集中】
【推定:結界核の制御干渉または外部侵入用の開放処理】
リィナが画面を覗き込んだ。
「……来たわね、スマホの解析結果。もう間違いない。王都の防衛結界が“内部から”いじられてる」
「まさかこの時間に、ここまであからさまにやるとはな……」
「まだ“実験段階”だと思う。反応は断続的。けど、誰かが“仕掛けてる”のは間違いない」
「ランドルに連絡を。……ん?」
ガアラは、目の前の大通りの向こうに視線を向けた。
石畳を行き交う貴族たちと、整然とした露店の列。
その中に――異様な空気が混じっていた。
「……なあ、なんか騒がしくないか?」
ガアラが首をひねると、広い通りの先で人だかりができていた。
中心には、大きな商会の建物。その前で、何人もの男たちが怒鳴り合っていた。
「おい商会の連中! てめぇら、また取り分を誤魔化してんじゃねぇだろうなッ!」
「ふざけるな! 契約書通りに払ってる! そっちのゴロツキどもがどれだけ無理を言ってきたか!」
ガアラとリィナは群衆の中から様子をうかがっていた。
「ただの口論……じゃないな。剣、抜いてる」
ガアラがつぶやく。確かに数人の男たち――筋骨隆々の用心棒らしき者たちが、手に剣を下げていた。
対するは、粗末な革鎧のならず者風の一団。すでに刃を抜いている者もいた。
「まずい、斬り合いになる……」
次の瞬間だった。
「……あれ……あの男……」
リィナが小さく呟く。
一人の男が、群衆をかき分けて歩いてくる。
白銀の短髪。黒の軽装の外套。背筋はすっと伸び、剣を背負っているわけでもない。
だが――周囲の人々が、ざわめいた。
「……あれ……あの人、見たことあるぞ……」
「まさか……王城の……あの方……」
「剣聖ヴァルゼル様……!?」
ガアラが聞き耳を立てた。
(……剣聖?)
男――ヴァルゼルは何も言わず、騒ぎの中心へと歩み出た。
「なんだてめぇ……関係ねぇなら引っ込んでろッ!」
怒声と共に、ならず者の一人が剣を抜き、真っ向から振りかぶった。
ヴァルゼルは――動いた。
右手をふわりと前に出す。
シュッ――
金属音と共に、ならず者の剣がふっと逸れる。
ヴァルゼルの手が、斬撃の軌道をまるで“風を払う”かのように、横へずらした。
そのまま、拳が軽く男の顎を打った。
ガッ。
「……ごぶっ……!」
ならず者は、膝から崩れ落ち、白目をむいて倒れた。
「なっ……! あいつ……剣も抜かずに……ッ!?」
他の者たちが吠えるように突っ込んだ。
三人、四人、刃を振りかざしてヴァルゼルに迫る。
だが――
ヴァルゼルは、微動だにせず。
それぞれの剣を、“指先”で弾いた。
まるで“子どもが水を払うような動き”。
ズッ、ズン!
金属が悲鳴を上げて撥ね返される音と同時に、拳が走る。
肋骨、顎、腹、肩口――
的確に、非致死だが動きを止める一点にだけ力が注がれる。
ならず者たちは、呻く暇もなく次々と崩れた。
「う、うそだ……こいつ……!」
「化け物かよ……ッ!」
最後の一人が叫び、狂ったように剣を突き出す――
しかし、突きが届く寸前、ヴァルゼルの右手が、その剣の柄を“押さえた”。
「――武器を振るう理由を、見誤るな」
低く、静かな声。
ズドッ!
次の瞬間、男は腹に掌底を受け、空中を舞って地面に転がった。
通りに沈黙が降りた。
――全員、無傷ではない。
だが“致命傷”は、ひとつもない。
まるで“計算された制圧”。
周囲の衛兵たちが駆け込み、ヴァルゼルに会釈してならず者たちを拘束していく。
ガアラは、ただ呆然とそれを見ていた。
「……なんなんだ、あの人……。あれが、“剣聖”……?」
「ううん。あれは……“剣”すら抜かない“王都最強”。伝説でも、現実でも、目の前にいる人だよ」
リィナが静かに応えた。
その場にいた全員が、誰一人――“反論”できる者はいなかった。
まるで、王都そのものが彼の“鞘”であるかのように。
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石畳を踏む足音が響く。王都の政庁区画は昼とは打って変わって静まり返っていた。
灯火の届かない裏路地を抜け、さらに奥へ。
「……この先だ。魔力の反応は、政庁の裏庭に近い……廃寺跡の方角」
ガアラがスマホの表示を確認しつつ、低く呟く。
カリアが緊張を帯びた声で囁く。
「王都の中でも結界が強い場所よ。そんな場所に“外から干渉”できるなんて――正気じゃない」
「正気だからこそ、やってるのかもな。目的がある以上」
やがて、木々に囲まれた古びた寺院跡にたどり着く。
苔むした石畳、崩れた柱。月光すら差し込まないほどの影があたりを包む。
「……いる」
リィナが低く言った。
ガアラたちは木陰に身を潜め、ARで“熱源”を確認する。
《三人。フード付きのローブ。中央に魔法陣らしき構造》
その中心では、ひとりが呪文のような響きで唱えていた。
「……集え、深き夜の記録よ……門を、再び開かせたまえ……」
紫色の魔力が、地面に浮かび上がる魔法陣へと流れていく。
「……あの魔方陣、何かの“召喚”か?」
「……違う、これは――」
ルーンを読み取ったカリアが息を呑む。
「“記憶再現式魔方陣”。この場所に過去存在した結界記録を呼び起こし、別の座標へと転写するための……」
「つまり、王都の結界そのものを、誰かの拠点で“再現”しようとしてる……?」
「そんなことが……本当に可能なら……王都の守りを、“外から”丸裸にできる」
その時だった。
「誰だ」
低く、響く声。
ローブの一団のひとりが、こちらに顔を向けていた。
闇の中でも、白く光る“仮面”が見えた。
(……あれは、黒の根城で見た奴らと……同じ)
フードの影から、冷たい魔力の波動が放たれる。
「排除するか。まだ“完全”ではないが……」
ガアラはすでに剣を抜いていた。
「やるしかないな」
敵は三人。全員が、隠密行動と“時間稼ぎ”を得意とする戦法だった。
一人が巨大な魔力障壁で正面を塞ぎ、もう二人が高速で後方から回り込む。
「くっ、速い!」
リィナが避けながらカウンターを狙うが、敵はほとんど無音で動く。
ガアラは【ARパリィ】を起動し、剣撃を読み合う。
ガキン!!
「っ……重い! こいつ……見た目以上に技量ある!」
さらにもう一人が、結界構造に干渉する“符術”を地面に投げる。
爆ぜる結界。足元の魔力が一気に乱れる。
「フィールドの制御を壊してきてる……!」
その時――カリアが叫ぶ。
「ガアラ、後ろ!」
振り返った瞬間、フードの男が接近していた。
――ズバッ!!
だが、その斬撃は寸前で止まる。
仮面の男は静かに言った。
「……記録完了。これ以上は不要」
仮面の男たちは、結界が乱れたのを確認すると、即座に後退しはじめた。
「下がるぞ。追撃は想定外だ」
一人が短く言い捨て、残りの二人も魔法の残滓を巻き上げながら身を翻す。
「待てっ――!」
ガアラが追おうと一歩踏み出す。
だが、直後に地面から黒煙が噴き上がり、視界が一瞬で塞がれた。
「煙幕!? ちっ……!」
AR支援でも視界の回復が追いつかず、視認不能。
煙が晴れたときには、ローブの三人はすでに姿を消していた。
「……逃げられたか」
リィナが剣を納め、警戒を解かずに周囲を見回す。
カリアが地面に落ちていた“焦げた紙片”を拾い上げた。
「……文様が一部残ってる。転移じゃなく、ただの煙と脱出用の印ね」
「つまり、今回は“準備中”だった。まだ動き出す前だったからこそ、逃げた……」
ガアラは息を整え、剣を肩に乗せた。
「だが、これで確定だな。王都の中に、結界そのものを再現しようとする勢力がいる。そして、やっぱり“あの仮面”の連中だ」
「情報が漏れてない分、余計に厄介ね……」
夜の静けさの中、風が一陣、崩れた寺院跡を吹き抜けていく。
ガアラたちは、王都の“見えない敵”がすでに動いていることを、確かに感じていた――。
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寺院跡から帰還したガアラたちは、すぐにエストバーン子爵家の屋敷へと報告に向かった。
応接室にはランドルが一人で待っていた。
「お帰り。……さて、何か収穫はあったか?」
「“仮面の男たち”が、王都で動いてる。転送陣を模した結界の痕跡もあった」
ガアラが簡潔に報告すると、ランドルの顔が険しくなる。
「……となると、王都の内部に協力者がいる可能性が高いな。結界の構築には、高度な魔術知識が必要だ。一般人や冒険者の手には負えない」
「そっちの情報は?」
「議会派の一部に、どうも“魔術の民”と呼ばれる古い流派に接触している動きがある。裏から金が流れてるらしい」
「議会派が“魔術の民”と……」
リィナが眉をひそめる。
「彼らは王族に仕えていた古の学派だったはず……それが、いまさら?」
「本来ならただの伝承で終わるはずの名前だ。だが、“仮面の連中”が動いてる今、関連を疑わざるを得ない」
ランドルは静かに椅子にもたれた。
「王都の表舞台は、“議会派”と“王党派”が日々争っている。だが、問題は表ではなく、その下――“第三の派閥”だ」
「“中立派”……だな?」
ガアラが言うと、ランドルは頷く。
「表向きは経済・技術中立を掲げる者たち。だが、彼らの中には“混乱”を望む連中もいる。王族にも議会にも属さず、むしろ崩壊後の再構築を狙ってるような……」
「つまり、“黒幕”がいるとしたら――そこ、か」
「その可能性がある。……今はまだ証拠が薄いがな」
ランドルの声は冷静だったが、その背後に確かな緊張があった。
「これ以上、王都が混乱すれば、王国の防衛線が崩れる。“異形”と戦っている場合じゃなくなる」
「それだけは、絶対に避けなきゃならない」
ガアラは拳を握った。
「王都の崩壊は、すなわち――“終わり”だ」
ランドルは立ち上がった。
「明日、議会派のある男と会う。……お前たちも“護衛”という名目で同行してくれ。会話の内容をお前たちの目で見ておいて欲しい」
「わかった。任せてくれ」
「気をつけてね、ガアラ」
カリアが小さく笑いながら言う。
「いやな予感しかしないわ、貴族の会合なんて」
「同感だ」
リィナが剣の柄を握りしめる。
こうして――
ガアラたちは、王都の“内側”へと踏み込んでいく。
仮面の男、議会派、魔術の民――
すべての線が、静かに、ゆっくりと、ひとつに繋がり始めていた。
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迎賓の間にて――
王都・議会塔の一角。重厚な扉が開くと、そこに現れたのは議会派幹部――クラウス・ジェダル伯爵。
鋭い目元と灰銀の髪、整った髭をたくわえ、堂々たる威圧感を放ちながら、ゆったりと応接室に入ってきた。
「……お前か、ランドル・エストバーン。子爵の身分で、ずいぶん大層な報告を携えて来たものだな」
クラウスは椅子に腰を下ろすと、足を組んだまま冷ややかに言った。
「先般お伝えした件について、調査結果の一端を持参いたしました」
ランドルは礼を取りつつも、声は抑えきれない緊張を帯びていた。
クラウスは受け取った魔方陣の拓本と測定記録を一瞥し、鼻を鳴らす。
「……ふん。確かにこれは興味深い。
だが、これだけで“王都から持ち出された”と騒ぐには、少々お前の格が足りんな」
「……承知しております。あくまで、報告と判断を仰ぐために参りました」
「分を弁えているならよい。
この件、議会派で預かってやる。ただし――余計な真似はするな。
お前のような若造が出しゃばれば、それなりの“代償”を払うことになるぞ」
クラウスの声は静かだったが、鋭い刃のような重みがあった。
ランドルは深く頭を下げたまま、何も言わなかった。
廊下に出た後、彼はひとつ息をついた。
「……やっぱり、あの爺さんは一筋縄じゃいかねぇ」
「だが、お前の言いたいことは伝わったみたいだ」
と、ガアラが声をかけると、ランドルは苦く笑った。
「伝わったってのは、“利用価値あり”って意味だ。俺たちは、もうこの“渦”の中だぞ」
王都の底で、貴族たちの暗闘が静かに幕を開けようとしていた――。
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ランドルの屋敷・応接室
夜。王都ベンデックスの貴族街に構える、エストバーン子爵家の屋敷。
広すぎず、だが気品ある佇まい。
その応接室に、ガアラ、リィナ、カリアの三人が通された。
目の前の椅子には、ランドル・エストバーン子爵。
背筋を正しつつも、若さを感じさせる彼は、すぐ隣の老執事・ガンドルフと共に耳を傾けていた。
「――“仮面の男たち”だと?」
「王都の外、グラースの近郊でも何度か対峙しました。
共通して言えるのは、“異形の生成”や“魔物の強化”といった魔術的な工作に長けているということ。
今回の王都での襲撃も、類似の術式痕跡がありました」
リィナが言葉を継ぐ。
「直接的な証拠はないけど、裏で“何か”を仕掛けてる気配は濃厚。
最近の王都の治安悪化とも、無関係とは思えません」
ランドルは腕を組み、眉間に深く皺を寄せた。
「……議会派か」
「議会派?」
カリアが首をかしげる。
老執事ガンドルフが静かに説明を始めた。
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◆王都三大派閥の構図(詳細)
1. 王党派
現王家を中心に据え、国家権力を“血筋”で支えようとする保守派。
貴族の中でも由緒ある大貴族が主に所属。
主導者:王族付き宰相、および“剣聖”ヴァルゼル。
2. 議会派
有力貴族や豪商が力を持ち、“能力”や“資本”を優先した政務改革を進めようとする勢力。
現在、王都での発言力が強い。
筆頭:バルゼン伯爵(現在の実質的な行政長官)
3. 中立派(穏健派)
どちらにも明確に属さず、仲裁と調整を得意とする派閥。
多くの地方貴族や学術院関係者が属する。
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「議会派が“王都の防衛結界”の運用変更を進めようとしているのは知ってるな?」
「……聞いたことはあります。何か、問題が?」
ランドルは静かに頷く。
「王都の防衛結界は本来、“王家の血”を持つ者の魔力を基幹にして張られている。
その要となる“結界核”に手を入れようとしている。
名目は『効率化』だが……本音は、王権の根本を握ろうとしている可能性がある」
「その結界が……乗っ取られたら?」
「王都の制圧は容易になる。しかも外部からの侵入にも脆くなる。
王城の剣聖ヴァルゼルがいる限り、一斉蜂起など不可能だと思っていたが……
結界が破られ、混乱が起きれば、“誤射”や“異常”という名目で王家に手を出す口実ができる」
ガンドルフが重く頷いた。
「つまり、“内側”から王都を崩す計画が進んでいると?」
「……そう考えて間違いない。
そして――“仮面の男たち”は、その計画に深く関わっているはずだ」
一同は言葉を失っていた。
やがて、ガアラが低く呟く。
「……この国、ヤバいな」
「そうだな。だが――まだ間に合う。
この件に関して、私の父には連絡を取っておく。
そして、君たちには……“剣聖”の動向を注視してもらいたい」
「……剣聖?」
ランドルは頷いた。
「彼が動けば、何かが“始まる”。
逆に言えば、彼が動かなければ……“本当の危機”はまだこれからということだ」
その夜――
王都の空は、雲に覆われていた。
静かながら、どこか“きな臭い風”が吹き始めていた。
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朝の王都は一見、いつも通りの活気を見せていた。
だが、注意深く耳を澄ませば――噂話の中に、かすかな異変が混じっていた。
「昨夜、兵舎前で見張りが倒れてたらしいよ」 「魔物の爪痕みたいな傷だって話だ」 「でも門番は“犬に噛まれた”って誤魔化してるらしいぜ?」
「市場周辺で魔力障壁の誤作動が起きたらしい」 「いや、あれは誰かが“故意に魔力を流し込んだ”って噂も……」
ガアラは、リィナと並んで街の噴水広場を歩きながら、周囲の声に耳を傾けていた。
「……動き出してるな、何かが」
「昨日の話とつながってると見て間違いない。あたしも妙な魔力の残り香を感じた」
「これが“結界干渉”ってやつか?」
「結界の内部から、誰かが魔力を注いで“揺らし”てる感じ」
そのとき――
ガアラのポケットが微かに振動した。
> 【通知:高密度魔力の干渉を検出】
【王都南部地区・第七障壁ノードに異常な魔力集中】
【推定:結界核の制御干渉または外部侵入用の開放処理】
リィナが画面を覗き込んだ。
「……来たわね、スマホの解析結果。もう間違いない。王都の防衛結界が“内部から”いじられてる」
「まさかこの時間に、ここまであからさまにやるとはな……」
「まだ“実験段階”だと思う。反応は断続的。けど、誰かが“仕掛けてる”のは間違いない」
「ランドルに連絡を。……ん?」
ガアラは、目の前の大通りの向こうに視線を向けた。
石畳を行き交う貴族たちと、整然とした露店の列。
その中に――異様な空気が混じっていた。
「……なあ、なんか騒がしくないか?」
ガアラが首をひねると、広い通りの先で人だかりができていた。
中心には、大きな商会の建物。その前で、何人もの男たちが怒鳴り合っていた。
「おい商会の連中! てめぇら、また取り分を誤魔化してんじゃねぇだろうなッ!」
「ふざけるな! 契約書通りに払ってる! そっちのゴロツキどもがどれだけ無理を言ってきたか!」
ガアラとリィナは群衆の中から様子をうかがっていた。
「ただの口論……じゃないな。剣、抜いてる」
ガアラがつぶやく。確かに数人の男たち――筋骨隆々の用心棒らしき者たちが、手に剣を下げていた。
対するは、粗末な革鎧のならず者風の一団。すでに刃を抜いている者もいた。
「まずい、斬り合いになる……」
次の瞬間だった。
「……あれ……あの男……」
リィナが小さく呟く。
一人の男が、群衆をかき分けて歩いてくる。
白銀の短髪。黒の軽装の外套。背筋はすっと伸び、剣を背負っているわけでもない。
だが――周囲の人々が、ざわめいた。
「……あれ……あの人、見たことあるぞ……」
「まさか……王城の……あの方……」
「剣聖ヴァルゼル様……!?」
ガアラが聞き耳を立てた。
(……剣聖?)
男――ヴァルゼルは何も言わず、騒ぎの中心へと歩み出た。
「なんだてめぇ……関係ねぇなら引っ込んでろッ!」
怒声と共に、ならず者の一人が剣を抜き、真っ向から振りかぶった。
ヴァルゼルは――動いた。
右手をふわりと前に出す。
シュッ――
金属音と共に、ならず者の剣がふっと逸れる。
ヴァルゼルの手が、斬撃の軌道をまるで“風を払う”かのように、横へずらした。
そのまま、拳が軽く男の顎を打った。
ガッ。
「……ごぶっ……!」
ならず者は、膝から崩れ落ち、白目をむいて倒れた。
「なっ……! あいつ……剣も抜かずに……ッ!?」
他の者たちが吠えるように突っ込んだ。
三人、四人、刃を振りかざしてヴァルゼルに迫る。
だが――
ヴァルゼルは、微動だにせず。
それぞれの剣を、“指先”で弾いた。
まるで“子どもが水を払うような動き”。
ズッ、ズン!
金属が悲鳴を上げて撥ね返される音と同時に、拳が走る。
肋骨、顎、腹、肩口――
的確に、非致死だが動きを止める一点にだけ力が注がれる。
ならず者たちは、呻く暇もなく次々と崩れた。
「う、うそだ……こいつ……!」
「化け物かよ……ッ!」
最後の一人が叫び、狂ったように剣を突き出す――
しかし、突きが届く寸前、ヴァルゼルの右手が、その剣の柄を“押さえた”。
「――武器を振るう理由を、見誤るな」
低く、静かな声。
ズドッ!
次の瞬間、男は腹に掌底を受け、空中を舞って地面に転がった。
通りに沈黙が降りた。
――全員、無傷ではない。
だが“致命傷”は、ひとつもない。
まるで“計算された制圧”。
周囲の衛兵たちが駆け込み、ヴァルゼルに会釈してならず者たちを拘束していく。
ガアラは、ただ呆然とそれを見ていた。
「……なんなんだ、あの人……。あれが、“剣聖”……?」
「ううん。あれは……“剣”すら抜かない“王都最強”。伝説でも、現実でも、目の前にいる人だよ」
リィナが静かに応えた。
その場にいた全員が、誰一人――“反論”できる者はいなかった。
まるで、王都そのものが彼の“鞘”であるかのように。
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