異世界召喚されたマッチョ魔法使い、賢者の元で修行し最強へと至る

第1章：魔法修行開始！生き延びるための地獄の日々

修行

「お主、どうやら炎よりも"光"の方がしっくりくるようじゃな。」

レメルが俺の手のひらを覗き込みながら頷く。
そこには、頼りないが青白い光が淡く揺らめいていた。

「……まぁ、俺も火を操るイメージが湧かねぇしな。」

「魔法はの、自分に合った属性を見極めることが肝心じゃ。お主はまだ無属性の魔力を放出している段階じゃが、その形が光として現れるのは、お主の素質かもしれんのう。」

「素質ねぇ……。」

確かに、俺の魔力は炎にはならず、ただ光るだけだった。
今のままでは攻撃力もなければ、熱もない。単なる発光現象だ。

「このままだと、"光るだけの魔法"で終わりそうだな……。」

「何を言うか！ それは魔法の第一歩じゃ！」

「……いや、地味すぎるだろ。」

「ふぉっふぉっふぉ、魔法とはな、最初は地味なものじゃ。最初からドカンと爆発するようなものは、ただの暴発じゃからのう。」

「……まぁ、それは確かに。」

俺は改めて手のひらを見つめる。
光の粒は、ふわふわと漂っているが、数秒後にはスッと消えてしまった。

「……やっぱり、すぐ消えるな。」

「うむ。次の課題は、この光を安定して維持することじゃ！」


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青白い光を安定させる修行！

「お主、今のままでは光を"出す"ことしかできておらん。」

「まぁ、確かにな。」

「魔法は"放出"だけではなく、"維持"するための魔力供給が必要じゃ。」

「維持するための魔力供給……？」

「ほれ、これを見よ。」

レメルは手のひらを開き、ふわりと淡い青い球体を生み出した。
それは俺が作る光と違い、しっかりと形を保ったまま、揺るがずに浮かんでいる。

「俺が作るのは、すぐに消えちまうんだよな……。」

「それはの、"魔力の流れが一定でない"からじゃ。」

「……魔力の流れ？」

「ほれ、水風船を思い浮かべてみよ。」

「水風船？」

「水風船の中の水は、少しずつ補充すれば形を維持できるじゃろう？ だが、水を入れすぎたり、逆に止めてしまえば、破裂したり萎んだりする。」

「なるほど……。」

「魔力も同じじゃ。ただ出すだけではいずれ枯れる。一定の流れを作り、継続的に供給することで、初めて形が安定するのじゃ。」

「……やってみる。」


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魔力を安定して供給する訓練

俺は再び手のひらに意識を集中させる。
まずは魔力を流し、光を生み出す。

（……流れを一定に保つ……。）

今までは、魔力を勢いよく出しすぎていたのかもしれない。
だからこそ、一瞬光っただけで消えてしまっていた。

（もっとゆっくり……安定させて……）

ボワッ……

俺の手のひらで、青白い光がふわりと浮かんだ。
今まで一瞬で消えていた光が、今回は10秒以上も留まっている。

「おお！ できたな！」

「……まじか。」

光はまだ不安定に揺れているが、確かに"持続"している。
とはいえ、油断するとまたスッと消えてしまった。

「うむ、いい感じじゃ！ では、次はこれを"さらに長く"維持するのじゃ！」

「……やっぱりそうなるよな。」


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修行の成果：スキル獲得

【スキル獲得！】
▶ 《魔力放出Lv2》 - 魔力を放出し、安定して維持できるようになった！
▶ 《光の練成Lv1》 - 青白い光を生み出し、一定時間留めることができる。


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こうして、俺の地獄の修行はまだまだ続く――。