異世界召喚されたマッチョ魔法使い、賢者の元で修行し最強へと至る

第1章：魔法修行開始！生き延びるための地獄の日々

第三階層の罠と新たな強敵！戦術が試される戦い！

「さて、次はいよいよ"第三階層"じゃ！」

シャドウオーガを撃破した俺たちは、ダンジョンの第三階層へと続く階段を降りていた。
第二階層では、魔法耐性のある敵との戦いやアリサの身体強化の活躍があったが、
この階層ではさらに戦略を駆使した戦闘が必要になりそうだ。

「ぬぬ、第三階層は"知略と耐久の試練"とも言われる場所じゃ。」

「……つまり、また厄介な敵や罠があるってことだな。」

「そうじゃ！ しかも、魔法耐性のある敵が増えるぞ！」

「またかよ……！」

アリサも少し緊張した様子で、俺の隣に立っていた。

「……私たちの連携が大事になりますね。」

「ああ、気を引き締めていこう。」


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🌑第三階層：灼熱と毒の領域🌑

階段を降りた先は、これまでの階層とは異なる雰囲気だった。
石造りの壁が赤黒く焦げ付き、時折、天井から溶岩の雫が垂れている。
さらに、空気中には微かに毒の成分が混ざっているようで、息をするだけで喉がヒリついた。

「……灼熱と毒の領域か。」

「ぬぬ、ここでは"火と毒を操るモンスター"が出てくるのじゃ。」

「うげぇ……。戦いづらそうだな。」

俺は魔力を練りながら、慎重に歩を進める。

「罠も多く仕掛けられているじゃろう。特に"毒ガストラップ"には気をつけるのじゃ！」

「毒ガストラップ？」

「床に仕掛けられた魔法陣を踏むと、有毒な霧が発生し、視界を奪いながら身体能力を低下させるのじゃ。」

「それ、めちゃくちゃ厄介じゃねぇか……！」

アリサが慎重に足元を見ながら呟く。

「……魔法で探知することはできませんか？」

「うむ、《マナサーチ》を使えば"魔法陣の反応"を察知できるじゃろう。」

「なら、やるしかねぇな……！」


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「《マナサーチ》！」

俺は魔力を放ち、周囲の魔法の痕跡を探る。
すると――

ピンッ……！

「……あるな。」

視界に微かに光る魔法陣が浮かび上がる。
それは普通の床と見分けがつかないほど巧妙に隠されていた。

「健士郎さん、避けられそうですか？」

「大丈夫だ、こっちを通れば問題ねぇ。」

慎重に回避しながら進むが、次の瞬間――

ゴウン……！！

「なっ！？ なんだこれ！？」

壁の一部が突然開き、真っ赤な炎をまとった魔物が飛び出してきた。


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⚔ 炎獄リザードとの遭遇 ⚔

「……これは"炎獄リザード"じゃな。」

レメルが腕を組みながら説明する。
目の前の魔物は、全身が黒曜石のように硬質化したトカゲの魔物だった。
その背中には燃え盛る火の結晶が埋め込まれ、口からは熱気を帯びた毒の息が漏れている。

「ちょっと待て……毒も持ってんのかよ……！」

「ぬぬ、この魔物は"炎と毒の複合属性"じゃ。炎耐性のある敵には"毒攻撃"で対処し、毒が効かない相手には"炎攻撃"を使うのじゃ。」

「器用すぎるだろ……！」

炎獄リザードは、俺たちを認識すると、鋭い爪を振り上げた。

シュッ……！

「来るぞ！！」


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炎獄リザードは素早い動きで距離を詰め、
口を大きく開けた。

「《ヴェノムブレス》！！」

ブシュウウウ！！

濃紫色の毒霧が周囲に広がる。

「くそっ、マズい……！ 《ウィンドブラスト》！！」

ゴォォッ！！

俺は風魔法を放ち、毒霧を吹き飛ばす。
だが、その隙を突かれ――

バシュッ！！

炎獄リザードの爪が俺の腕をかすめた。

「ぐっ……！」

「健士郎さん！！」

アリサが間髪入れずに飛び込み、炎獄リザードの胴体に拳を叩き込む。

ドンッ！！

リザードは大きく後退したが、すぐに体勢を立て直す。

「……やはりタフですね。」

「ぬぬ、こやつには"一点集中攻撃"が有効じゃ！」

「つまり……効きそうな部位に連続で当てるのか？」

「その通りじゃ！！」

「なら……やってみる！！」

俺は炎獄リザードの動きを観察しながら、
特に火の結晶が埋め込まれた部分に狙いを定めた。

「アリサ！ 俺の魔法に合わせて攻撃してくれ！！」

「はい！！」


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俺は魔法を連続で発動する。

「《アイスニードル》！！」

シュバァッ！！

氷の針が火の結晶に突き刺さる。
炎獄リザードが苦しそうに身をよじった。

「やはり、そこが弱点か……！」

「なら、畳みかける！！」

「《サンダーショック》！！」

青白い電撃が火の結晶に炸裂し、
炎獄リザードが震え上がる。

「今です！！」

アリサが一気に踏み込むと、
強化した拳を炎獄リザードの胸元に突き込んだ。

ズガァッ！！

炎獄リザードの動きが止まる。

「トドメだ……！！」

「《ウィンドスラッシュ》！！！」

風の刃が炸裂し、炎獄リザードの火の結晶を粉砕――
次の瞬間、爆発的な熱波が吹き荒れ、リザードの体は崩れ落ちた。

シュゥゥゥ……

戦闘が終わり、静寂が戻る。


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「……はぁ、やっと倒せた。」

アリサが息を整えながら、俺の方を見る。

「健士郎さん……次も、この戦い方でいけそうですね！」

「ああ、戦術を確立すれば……いける！！」

「ぬぬ、次はさらに厄介な敵が出てくるぞ！」

「……だろうな。」

こうして、俺たちは第三階層をさらに進んでいく――！