1 / 22
都市伝説やおまじないが好きな少年
しおりを挟むここは閑静な団地の一室。
一人の少年がオカルト関連の本を読みふけっていた。
彼の名は浩一。
どこにいる普通の少年であった。
浩一は物心ついた頃から都市伝説やおまじないなどに興味を持ち、好奇心からその様なジャンルを探求していた。
彼が今読んでいる本のページに書かれていたのは「こっくりさん」のお話であった。
「こっくりさんか、近くに10円玉あるしやってみようかな」
浩一は身近なところからおまじないを試していこうと考えた。
まず、財布の中から10円玉を取り出し、近くにある使わないプリントとペンも用意した。
「えーと......紙の上の真ん中に鳥居を書いて、鳥居を挟むように、『はい』と『いいえ』を書く。その下に50音と数字をかけばいいのかな」
浩一は本に書かれている通りに紙に記入をしていった。
そして、10円玉を鳥居の上に置き、その上に人差し指を乗せた。
「よし、じゃあ後はこっくりさんを呼び出せばいいのか」
彼は深呼吸をして、十円玉の方を見ながら語りかけた。
「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられたら『はい』へお進みください。」
しかし、十円玉は静止したまま何も動かなかった。
「なんだ。つまんないの」
浩一は十円玉を財布にしまい、プリントをゴミ箱に捨てた。
しかし、浩一はこの時大変な過ちを犯していたことに気づくことはなかった。
その夜、浩一は母と夕食を食べながら、怪談の話をした。
「母さん。俺怪談の本ほとんど読み終わったよ。また新しいのあったら借りてきてよ」
「浩一、あんたも怪談好きね。その情熱を勉強に向けてくれればいいのに」
母は少しあきれたような顔で言った。
「だって好きなんだもん。そうだ、母さん。こっくりさんって知ってる?」
彼は何気なく母に『こっくりさん』に関する話題を話そうとした。
すると、急に母親の血相が変わった。
「あんた。絶対にやってないわよね?」
浩一は母の急な詮索にごはんを喉に詰まらせそうになった。
「やるわけないだろ。そんなこと」
浩一は内心では動揺を隠せない様子だったが、何もなかったように返答した。
「ならいいけど」
母はため息をつきながら言ったが、少し間を開けて話し始めた。
「お母さんの知り合いが昔こっくりさんやって交通事故で死んだのよ」
浩一はその言葉にギクッとした。
そして、心臓の高鳴る様子を感じた。
「ごちそうさま」
浩一は急いで自分の部屋に戻るとしばらく考え込んだ。
「でも、俺は『こっくりさん』をやろうとしただけでやってないよな。なら大丈夫だろう。実際に十円玉が動いたわけじゃないし、気にするだけ時間の無駄だよな」
そうつぶやきながら、何もなかったように浩一は眠りについた。
10
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる