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鉱山都市ロイハイゲン編
52 水神獣リヴァイアサン
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前回のあらすじ。
「リヴァイアサンの討伐のため湖のほとりへ」
「わたくしもついておりますぞ」
おおおあああああああ!今回の突っ込む人がジジィなんてぇ!有り得ねぇ!まじで有り得ない!
「そこまで嫌がりますか、普通」
「だって!なんで!?可愛い女の子に突っ込んで貰うのが少し快感なのに!何でぇだァよぉ!」
俺は頭を抱え悶える。もうさ、おかしくない?作者絶対嫉妬してるよこれ。いやマジで。作者の嫉妬は異常。
「ほっほっ。もうすぐ森の中ですぞ」
ウィルが指さす方向は綺麗な雑木林だった。森、ではないな。木々の隙間から木漏れ日が射し、綺麗な軌跡を空中に描く。木々の間を縫うように走る山兎。
「うわぁ」
俺は感嘆の声をあげ、
「すごい…」
マグは口を開けたまま呆然と立っている。
「久しぶりだわ」
リヴィアンは物思いにふけっている。
「この奥に湖があります。綺麗ですぞ。リヴァイアサンが住んでいるお陰なのですが…」
「ならほっとけばいいんじゃないか?」
討伐の必要も無い。未だ害は出てないし。神獣は基本的におとなしく、ちょっかいを出さない限り攻撃してくる心配はない。
「いえ、本当はあなた方に使ってもらいたいのです」
「は?」
俺が不思議そうな顔をしていると、マグがなにかに気づいたように顔を上げる。
「まさか、リヴァイアサンを召喚獣にするということですか?」
しょ、召喚獣!?
「いやっ、俺が転生者とはいえ召喚技術とか全く無知だぜ!?」
「その必要はありませぬ」
ウィルはリヴィアンの方に振り向く。
「リヴィアン様。あなたがリヴァイアサンを使役するのですよ」
しかしリヴィアンは首を横に振る。
「私は召喚師になれなかったわ。最近は召喚よりも剣術を強化してるし。それに今じゃ魔力も微力なもの。私には」
そう言って先を急いで行くリヴィアンを、ウィルと視線を交わしあとを追うのだった。
○ ○ ○
「つ、着いた…」
雑木林と言ったものの、起伏が激しく登ったり下ったりととにかく激しい運動になった。着いた頃にはすっかり日が暮れていた。
「ここが湖よ」
リヴィアンがその湖を見る。
湖の周りには黄緑色の苔が岩や地面などにびっしりと群生し、その上に小さな虫達がさわさわと歩いている。湖は綺麗な群青色で魚が数匹泳いでいる。月光が湖全体を照らし、湖の水面には綺麗な満月が映し出されていた。
「すげぇな」
そうつぶやいた時だ。水面が揺れ、そして湖が湧き上がる。
「お下がりくだされ!」
ウィルが叫ぶと同時に、俺達は後ずさる。サパァッと湧き上がった水が弾け、何かが湖の真ん中に顕現する。うねる蛇のような姿。蒼く光る鱗。睨みつけるものをすべて溺死させるほどの目。赤い真紅の嘴。全長は悠に六メートルはある。
「あれがリヴァイアサンか」
「ええ、伝承によって姿形が違うのだとか」
俺の素朴な疑問にマグが淡々と答える。
「俺さ、蛇ってあんまり好きじゃないんだよ」
「以外ですね」
「昔、沖縄に旅行した時ハブに噛まれて病院送りになってな。死ぬ一歩手前」
「へえ」
「だからさ」
「はい」
「帰んない?」
「却下です」
月光に照らされたリヴァイアサンはすべてを飲み込むような咆哮を俺達に放ったのだった。ああ、帰りたい…。
「リヴァイアサンの討伐のため湖のほとりへ」
「わたくしもついておりますぞ」
おおおあああああああ!今回の突っ込む人がジジィなんてぇ!有り得ねぇ!まじで有り得ない!
「そこまで嫌がりますか、普通」
「だって!なんで!?可愛い女の子に突っ込んで貰うのが少し快感なのに!何でぇだァよぉ!」
俺は頭を抱え悶える。もうさ、おかしくない?作者絶対嫉妬してるよこれ。いやマジで。作者の嫉妬は異常。
「ほっほっ。もうすぐ森の中ですぞ」
ウィルが指さす方向は綺麗な雑木林だった。森、ではないな。木々の隙間から木漏れ日が射し、綺麗な軌跡を空中に描く。木々の間を縫うように走る山兎。
「うわぁ」
俺は感嘆の声をあげ、
「すごい…」
マグは口を開けたまま呆然と立っている。
「久しぶりだわ」
リヴィアンは物思いにふけっている。
「この奥に湖があります。綺麗ですぞ。リヴァイアサンが住んでいるお陰なのですが…」
「ならほっとけばいいんじゃないか?」
討伐の必要も無い。未だ害は出てないし。神獣は基本的におとなしく、ちょっかいを出さない限り攻撃してくる心配はない。
「いえ、本当はあなた方に使ってもらいたいのです」
「は?」
俺が不思議そうな顔をしていると、マグがなにかに気づいたように顔を上げる。
「まさか、リヴァイアサンを召喚獣にするということですか?」
しょ、召喚獣!?
「いやっ、俺が転生者とはいえ召喚技術とか全く無知だぜ!?」
「その必要はありませぬ」
ウィルはリヴィアンの方に振り向く。
「リヴィアン様。あなたがリヴァイアサンを使役するのですよ」
しかしリヴィアンは首を横に振る。
「私は召喚師になれなかったわ。最近は召喚よりも剣術を強化してるし。それに今じゃ魔力も微力なもの。私には」
そう言って先を急いで行くリヴィアンを、ウィルと視線を交わしあとを追うのだった。
○ ○ ○
「つ、着いた…」
雑木林と言ったものの、起伏が激しく登ったり下ったりととにかく激しい運動になった。着いた頃にはすっかり日が暮れていた。
「ここが湖よ」
リヴィアンがその湖を見る。
湖の周りには黄緑色の苔が岩や地面などにびっしりと群生し、その上に小さな虫達がさわさわと歩いている。湖は綺麗な群青色で魚が数匹泳いでいる。月光が湖全体を照らし、湖の水面には綺麗な満月が映し出されていた。
「すげぇな」
そうつぶやいた時だ。水面が揺れ、そして湖が湧き上がる。
「お下がりくだされ!」
ウィルが叫ぶと同時に、俺達は後ずさる。サパァッと湧き上がった水が弾け、何かが湖の真ん中に顕現する。うねる蛇のような姿。蒼く光る鱗。睨みつけるものをすべて溺死させるほどの目。赤い真紅の嘴。全長は悠に六メートルはある。
「あれがリヴァイアサンか」
「ええ、伝承によって姿形が違うのだとか」
俺の素朴な疑問にマグが淡々と答える。
「俺さ、蛇ってあんまり好きじゃないんだよ」
「以外ですね」
「昔、沖縄に旅行した時ハブに噛まれて病院送りになってな。死ぬ一歩手前」
「へえ」
「だからさ」
「はい」
「帰んない?」
「却下です」
月光に照らされたリヴァイアサンはすべてを飲み込むような咆哮を俺達に放ったのだった。ああ、帰りたい…。
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