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鉱山都市ロイハイゲン編
55 戦いの後の休息
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前回のあらすじ。
「人類は神獣を瓶に収められる」
「仕方ないでしょ。紙がなかったわけだし」
「紙でも十分変だけどな」
クロビア公爵邸の食堂にて。カチャカチャと食事をしながらリヴィアンに言う。
あの後戦いを終えた俺達は疲れ果てた足をクロビア公爵邸に向かわせた。何事もなくスムーズにクロビア公爵邸に到着。クロビア公爵にお礼の気持ちをばと今夜の宿替わりと晩餐に至るわけだ。
当のクロビア公爵といえば食事中にも関わらず、何やら書類らしきものを眺めている。
「その資料、何ですか?」
ダメもとで聞いてみたが案外あっさりと教えてくれる。
「ああ。これはロイハイゲンの下水道の地図だよ」
パラと見せてもらう。複雑に入り組んだ土管がこれでもかというくらいにびっしりと紙に描かれていた。
「この下水道からレヴィアタンの城まで行けるように僕が考えているのだよ」
こんな複雑な構成のなかから安全な道探すの!?え、貴族って万能なのん?
「いえ、そんなことは無いですよ。おそらくこの人は根っからの貴族ではなさそうです」
「おや?君はどうやら勘が鋭いようだね?」
キラリとクロビア公爵の目の奥が怪しく光る。その眼力に気圧されるようにマグが慌てて言い訳をする。
「あ、いえ、あのあれですよ。知り合いに貴族がいましてその人が根っからの貴族ではないと聞いたことがあるので…。その、やはりそういう下水道や地下街のことに詳しいのは根っからの貴族では出来ないかなぁと…」
すんごい剣幕で言い訳を申し立てるマグは見ていて面白かったです。まる。
「後で覚えていてくださいね」
ボソリと俺の隣でつぶやいたのだった。
○ ○ ○
「ふう」
クロビア公爵邸の広い屋敷の一室を借りて今日は解散となった。みんなそれぞれ案内された部屋で思い思い休んでいるだろう。
窓から見える満月は森を照らし、そして俺を照らす。星は夜空を明るくしようとびっしりと満月の周りに群生している。
「ここに来て色々あったけど、ここまでのんびりできたのは久しぶりかな」
思えば最近は戦いばかりと思うのは俺だけだろうか。傲慢の魔王との先頭からニャルとの戦いまで。至るところ戦いだらけ。
「ああー。気が安らぐぅ。…今頃あいつら何してんだろうな」
生前の世界。俺のもといた世界。ふと、最川や粗志賀の顔が瞼の裏に映し出される。そして俺は鼻でそれを笑う。
「はんっ。意味の無い事考えるのはやめだ。湿気たことなんて考える必要ねえだろ。もう俺には関係ないんだからな」
誰も聞いていないのに言い訳をする。その言い訳は俺自身に言ったものか、それとも…。
「今は嫉妬の魔王を倒すことだけ考えてりゃいいんだ」
そう思い寝ようとした時ドアがノックされる。
「開いてるぞ」
俺はノックに答えるように応答する。するとカチャとドアが開く。入ってきたのは以外にもマグだった。このタイミングだとリヴィアンじゃね?そんな愚問は早々にと捨てるハメになるのだが。
「あの、一緒に寝てくれ、ませんか…?」
「は?」
「だから、その、あなたが少し寂しそうでしたから」
マグは胸元で手をいじいじして更に頬を赤らめて俺を見る。り、理性を保とうか、うんそうしよう。ここで襲ってみろ?俺は読者諸君にロリコンと間違えられてしまう。うん、だから理性を保とうか。
「お、おおう。べ別ににモーマンタイ」
香港の人が聞けばブチギレるくらいの発音で答えてしまう。何でモーマンタイ!?問題ないでいいじゃん!?俺も思うわ。
「そうですか。良かった」
最後の言葉が小さ過ぎて聞き取れなかったが、まぁよしとしよう。
「じゃあマグはベッド使えよ。俺は床で寝るか…ら?」
言い切る前にマグは俺の隣にいた。ベッドの上に。そして小さく可愛らしい足で俺の腰をがっしりホールド。瞬間、俺の額やら背中から汗が流れる。
「な、何をしてらっしゃいますか?マグさん?」
「一緒に寝ると言ったでしょう?」
一点の曇すらない純粋無垢な目。と同時に何やらヤンデレ属性っぽいものも含まれているのは気のせいですかね?
「そそ、そうだな。…じゃあ明かり消すぞ」
俺はランプストーンに黒い遮光蓋をかぽっとしまう。辺りはすぐに暗くなるが満月の月明かりが窓を通してベッドの上を軽く照らす。未だがっしりホールドされている俺を差し置いてマグは可愛らしく寝息を立てていた。
アレだな。こういうときに使う言葉。
「ま、いっか」
そう言って俺も疲れに引っ張られるように眠りについたのだ。
「人類は神獣を瓶に収められる」
「仕方ないでしょ。紙がなかったわけだし」
「紙でも十分変だけどな」
クロビア公爵邸の食堂にて。カチャカチャと食事をしながらリヴィアンに言う。
あの後戦いを終えた俺達は疲れ果てた足をクロビア公爵邸に向かわせた。何事もなくスムーズにクロビア公爵邸に到着。クロビア公爵にお礼の気持ちをばと今夜の宿替わりと晩餐に至るわけだ。
当のクロビア公爵といえば食事中にも関わらず、何やら書類らしきものを眺めている。
「その資料、何ですか?」
ダメもとで聞いてみたが案外あっさりと教えてくれる。
「ああ。これはロイハイゲンの下水道の地図だよ」
パラと見せてもらう。複雑に入り組んだ土管がこれでもかというくらいにびっしりと紙に描かれていた。
「この下水道からレヴィアタンの城まで行けるように僕が考えているのだよ」
こんな複雑な構成のなかから安全な道探すの!?え、貴族って万能なのん?
「いえ、そんなことは無いですよ。おそらくこの人は根っからの貴族ではなさそうです」
「おや?君はどうやら勘が鋭いようだね?」
キラリとクロビア公爵の目の奥が怪しく光る。その眼力に気圧されるようにマグが慌てて言い訳をする。
「あ、いえ、あのあれですよ。知り合いに貴族がいましてその人が根っからの貴族ではないと聞いたことがあるので…。その、やはりそういう下水道や地下街のことに詳しいのは根っからの貴族では出来ないかなぁと…」
すんごい剣幕で言い訳を申し立てるマグは見ていて面白かったです。まる。
「後で覚えていてくださいね」
ボソリと俺の隣でつぶやいたのだった。
○ ○ ○
「ふう」
クロビア公爵邸の広い屋敷の一室を借りて今日は解散となった。みんなそれぞれ案内された部屋で思い思い休んでいるだろう。
窓から見える満月は森を照らし、そして俺を照らす。星は夜空を明るくしようとびっしりと満月の周りに群生している。
「ここに来て色々あったけど、ここまでのんびりできたのは久しぶりかな」
思えば最近は戦いばかりと思うのは俺だけだろうか。傲慢の魔王との先頭からニャルとの戦いまで。至るところ戦いだらけ。
「ああー。気が安らぐぅ。…今頃あいつら何してんだろうな」
生前の世界。俺のもといた世界。ふと、最川や粗志賀の顔が瞼の裏に映し出される。そして俺は鼻でそれを笑う。
「はんっ。意味の無い事考えるのはやめだ。湿気たことなんて考える必要ねえだろ。もう俺には関係ないんだからな」
誰も聞いていないのに言い訳をする。その言い訳は俺自身に言ったものか、それとも…。
「今は嫉妬の魔王を倒すことだけ考えてりゃいいんだ」
そう思い寝ようとした時ドアがノックされる。
「開いてるぞ」
俺はノックに答えるように応答する。するとカチャとドアが開く。入ってきたのは以外にもマグだった。このタイミングだとリヴィアンじゃね?そんな愚問は早々にと捨てるハメになるのだが。
「あの、一緒に寝てくれ、ませんか…?」
「は?」
「だから、その、あなたが少し寂しそうでしたから」
マグは胸元で手をいじいじして更に頬を赤らめて俺を見る。り、理性を保とうか、うんそうしよう。ここで襲ってみろ?俺は読者諸君にロリコンと間違えられてしまう。うん、だから理性を保とうか。
「お、おおう。べ別ににモーマンタイ」
香港の人が聞けばブチギレるくらいの発音で答えてしまう。何でモーマンタイ!?問題ないでいいじゃん!?俺も思うわ。
「そうですか。良かった」
最後の言葉が小さ過ぎて聞き取れなかったが、まぁよしとしよう。
「じゃあマグはベッド使えよ。俺は床で寝るか…ら?」
言い切る前にマグは俺の隣にいた。ベッドの上に。そして小さく可愛らしい足で俺の腰をがっしりホールド。瞬間、俺の額やら背中から汗が流れる。
「な、何をしてらっしゃいますか?マグさん?」
「一緒に寝ると言ったでしょう?」
一点の曇すらない純粋無垢な目。と同時に何やらヤンデレ属性っぽいものも含まれているのは気のせいですかね?
「そそ、そうだな。…じゃあ明かり消すぞ」
俺はランプストーンに黒い遮光蓋をかぽっとしまう。辺りはすぐに暗くなるが満月の月明かりが窓を通してベッドの上を軽く照らす。未だがっしりホールドされている俺を差し置いてマグは可愛らしく寝息を立てていた。
アレだな。こういうときに使う言葉。
「ま、いっか」
そう言って俺も疲れに引っ張られるように眠りについたのだ。
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