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鉱山都市ロイハイゲン編
69 配下
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「らあっ!」
目の前に立ちふさがる敵は殴り蹴り、そして打ち倒していく。中は広いが兵の数はやはり少ない。恐らく中に入ってくることを予測していなかったのだろう。質量で押してくるつもりだったのか、それとも…。
「もう少しで第三広間です!」
下水道の地図の裏に城の詳細な部屋位置の地図が書かれていた。これを予測していたかのように。クロビア公爵の先読み術は恐ろしいの一言に尽きる。
と、目の前に扉が見える。
「ここね」
「恐らくは。ですが、何か強いマナを感じます」
先程からビシビシと身を指すような殺気。
「知るか!押し通す!」
バンッと扉を叩き開ける。まず目に飛び込んだのは広大な広間。あたりは松明でしか照らされておらず、少し薄暗い。
「待っていたぞ」
「…」
目の前に現れたのは二人の悪魔。こいつらがアガリアレプトのブエルを除く配下に違いない。
「あんたらがアガリアレプトの配下か?」
一人は大きな牙に二本の角を生やした大男。もう一人は紫のローブを纏った体格のいい男だった。
「名前を伺いたい」
俺はそう言う。一応悪魔には一目置いている。その俺の質問に大きな牙を生やした男は笑う。
「がはははっ!貴様さすがブエルが認めただけある。良いだろう!我が名はボティス!グリモワールの一つゴエティアに名を綴る序列十七番の地獄の大総裁にして伯爵である!」
金色に光るボティスの目が俺を見据える。それだけに俺は震えざるを得ない。
「…我が名はグシオン。グリモワールの一つゴエティアに名を綴る序列十一番の地獄の大公爵である。はぁ、これ練習した意味なくない?」
ボティスとは正反対のようで気だるそうにたっている。
「僕らはさ、戦わなくてもいいと思うんだよね。本当は通してあげたいんだけど…」
それに賛同するかのようにボティスも頷く。
「うむ。俺らにとっては貴様らの用事など好きにしてくれと言いたいのだが、如何せんそうもいかなくてな」
「へぇ、それはどんなに問題だ?」
俺は口角を引き上がらせニヒルに笑う。分かっていてこんなことを言うなんて、俺も性格が悪い。
「そりゃ、アガリアレプト様直々の勅令なのでな」
「僕らはもともと戦うのは好きじゃない。けど、未来の知識はあるんだよ。特にこのゲームってやつが面白くてね!あ、トリスト君だっけ?君、ゲームやったことある!?」
「え、まぁ人並みには」
「なんだっけな、テイ○ズシリーズが泣けるんだけど君はどうだい?」
お、こいつ見る目あるな。
「分かる!特にア○スが泣けたわー」
「確かにっ!でもデ○テ○ニーも泣けたよ!」
「おおっ!わかるか!あれは?ファイ○ル○ァ○タジー!」
「あれか!うん!あれはセ○ルの時が好きかなぁ」
「それもいいけど、やっぱりテッパンのク○ウ○だろー」
「人気高かったもんねー」
その時、ドガンと何かが壊れる音がする。上の方からだ。いたのは薄気味悪い仮面をかぶった紳士。アガリアレプトだ。
「あれぇ?まだ始まってませんでしたか?というか、グシオン!ゲームの話はするなとあれ程言ったでしょう!そしてボティス、貴方にも言いましたよね?ゲームの話になると止めろと」
ボティスはあたふたとして、
「いやっ!あのっ!楽しそうだったので…」
その様子を見てアガリアレプトは大仰にため息をつく。
「もういいです。ところで、バンシーはどうしました?召喚に応じないのですが…」
キョロキョロと辺りを見回すアガリアレプト。ははぁ、バンシーとボティス、そしてグシオンで4人か。
「ざーんねん。バンシーは俺らが元の可愛らしい日本人形に戻してやったよ」
「なっ…!?」
「その様子だと、ルシファーにかけたあれはお前の仕業だな?」
「ぐ、貴様ぁ!副産物風情が調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
あの時のチャラチャラとした印象はどこにもなく、今ここにあるのは怒りに塗れた本当のアガリアレプト。最強に近い悪魔だ。
「副産物って何のことだ?」
「いずれわかるが、いや、永遠に分からずじまいだ。貴様はここで死ぬのだからな」
アガリアレプトは薄気味悪く笑う仮面を外す。仮面のなくなった顔は、
「粗志賀!?」
目の前にいたのは俺の唯一無二の友人、粗志賀明利だったのだ。
「ふんっ!誰のことだか知らんが、侮るなよ。貴様だけは許さんぞ。この俺の顔に泥を塗った罪、償ってもらうぞ!」
ぞっとするような声音。それとともにボティスやグシオンも戦闘態勢に入る。
「ぶち殺せ!」
決戦の前の前菜は少しスパイスが効きすぎているな。俺はそう思いながらアガリアレプトに向かって走っていった。
目の前に立ちふさがる敵は殴り蹴り、そして打ち倒していく。中は広いが兵の数はやはり少ない。恐らく中に入ってくることを予測していなかったのだろう。質量で押してくるつもりだったのか、それとも…。
「もう少しで第三広間です!」
下水道の地図の裏に城の詳細な部屋位置の地図が書かれていた。これを予測していたかのように。クロビア公爵の先読み術は恐ろしいの一言に尽きる。
と、目の前に扉が見える。
「ここね」
「恐らくは。ですが、何か強いマナを感じます」
先程からビシビシと身を指すような殺気。
「知るか!押し通す!」
バンッと扉を叩き開ける。まず目に飛び込んだのは広大な広間。あたりは松明でしか照らされておらず、少し薄暗い。
「待っていたぞ」
「…」
目の前に現れたのは二人の悪魔。こいつらがアガリアレプトのブエルを除く配下に違いない。
「あんたらがアガリアレプトの配下か?」
一人は大きな牙に二本の角を生やした大男。もう一人は紫のローブを纏った体格のいい男だった。
「名前を伺いたい」
俺はそう言う。一応悪魔には一目置いている。その俺の質問に大きな牙を生やした男は笑う。
「がはははっ!貴様さすがブエルが認めただけある。良いだろう!我が名はボティス!グリモワールの一つゴエティアに名を綴る序列十七番の地獄の大総裁にして伯爵である!」
金色に光るボティスの目が俺を見据える。それだけに俺は震えざるを得ない。
「…我が名はグシオン。グリモワールの一つゴエティアに名を綴る序列十一番の地獄の大公爵である。はぁ、これ練習した意味なくない?」
ボティスとは正反対のようで気だるそうにたっている。
「僕らはさ、戦わなくてもいいと思うんだよね。本当は通してあげたいんだけど…」
それに賛同するかのようにボティスも頷く。
「うむ。俺らにとっては貴様らの用事など好きにしてくれと言いたいのだが、如何せんそうもいかなくてな」
「へぇ、それはどんなに問題だ?」
俺は口角を引き上がらせニヒルに笑う。分かっていてこんなことを言うなんて、俺も性格が悪い。
「そりゃ、アガリアレプト様直々の勅令なのでな」
「僕らはもともと戦うのは好きじゃない。けど、未来の知識はあるんだよ。特にこのゲームってやつが面白くてね!あ、トリスト君だっけ?君、ゲームやったことある!?」
「え、まぁ人並みには」
「なんだっけな、テイ○ズシリーズが泣けるんだけど君はどうだい?」
お、こいつ見る目あるな。
「分かる!特にア○スが泣けたわー」
「確かにっ!でもデ○テ○ニーも泣けたよ!」
「おおっ!わかるか!あれは?ファイ○ル○ァ○タジー!」
「あれか!うん!あれはセ○ルの時が好きかなぁ」
「それもいいけど、やっぱりテッパンのク○ウ○だろー」
「人気高かったもんねー」
その時、ドガンと何かが壊れる音がする。上の方からだ。いたのは薄気味悪い仮面をかぶった紳士。アガリアレプトだ。
「あれぇ?まだ始まってませんでしたか?というか、グシオン!ゲームの話はするなとあれ程言ったでしょう!そしてボティス、貴方にも言いましたよね?ゲームの話になると止めろと」
ボティスはあたふたとして、
「いやっ!あのっ!楽しそうだったので…」
その様子を見てアガリアレプトは大仰にため息をつく。
「もういいです。ところで、バンシーはどうしました?召喚に応じないのですが…」
キョロキョロと辺りを見回すアガリアレプト。ははぁ、バンシーとボティス、そしてグシオンで4人か。
「ざーんねん。バンシーは俺らが元の可愛らしい日本人形に戻してやったよ」
「なっ…!?」
「その様子だと、ルシファーにかけたあれはお前の仕業だな?」
「ぐ、貴様ぁ!副産物風情が調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
あの時のチャラチャラとした印象はどこにもなく、今ここにあるのは怒りに塗れた本当のアガリアレプト。最強に近い悪魔だ。
「副産物って何のことだ?」
「いずれわかるが、いや、永遠に分からずじまいだ。貴様はここで死ぬのだからな」
アガリアレプトは薄気味悪く笑う仮面を外す。仮面のなくなった顔は、
「粗志賀!?」
目の前にいたのは俺の唯一無二の友人、粗志賀明利だったのだ。
「ふんっ!誰のことだか知らんが、侮るなよ。貴様だけは許さんぞ。この俺の顔に泥を塗った罪、償ってもらうぞ!」
ぞっとするような声音。それとともにボティスやグシオンも戦闘態勢に入る。
「ぶち殺せ!」
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