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鉱山都市ロイハイゲン編
72 アガリアレプトの生滅
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パンッ!
「チッ!」
アガリアレプトの鋭い蹴りを躱すも頬の肉が少し抉れる。その時上の方に馬の骨を被った少年がこちらを見下ろしていた。
「どこをみてるんだっ!」
どこに隠していたのか短剣が俺の右手へ滑る。反射的に避けるが中指の先が切り落とされてしまう。
「とっ!どこも見てねぇよ!」
お返しにと魔力を込めたパンチをアガリアレプトにお見舞いしてやる。
「ぐっ」
よろめくアガリアレプトにさらなる追撃を仕掛ける。
「雷撃!」
ズドンと凄まじい音が部屋にけたたましく鳴り響く。だが俺の追撃は終わらない。
「雷撃!雷撃!雷撃!」
逃げようとするアガリアレプトの逃げ道を塞ぐため円状に攻撃を仕掛けている。それが巧を成したのか着実にアガリアレプトの体力を削っている。
「クフフッ…」
しかし追い詰められているはずのアガリアレプトが笑いだした。
「私は何の為にルシファーを裏切ったのか分からなくなりましてね」
「裏切るのはさぞかし心苦しかったろ?」
「いえいえ。むしろせいせいしましたね」
くつくつと忍び笑いをしながらも俺への攻撃はやめない。
「はっ!ご乱心魔王のお世話はしたくありませんってか」
「ご乱心にしたのは私なんですがね」
俺はアガリアレプトの足を払う。しかしそれを軽くひょいと躱す。
「引っ掛かったな馬鹿が」
「!?」
アガリアレプトが俺の足払いを躱す為に飛ぶことを予想して上の方に大量のマナを移動させていたのだ。その大量のマナの質量を変換する。
「ぐ…!」
まとわりつくマナは飛んだアガリアレプトを地面に落とすには十分だった。
「はは。お前のしたことは全くもって無意味で、空っぽだ。お前自身も」
「黙れ!あの糞科学者みたいな事を言うな!何の為に私達を作った!?なぜ、何故貴様はあの科学者の顔立ちをしている!答えろ!」
地面に這いつくばったままの態勢でアガリアレプトは力任せに叫ぶ。自分の存在意義を俺に求めるように。
「知るかよ」
俺はそう口から発する。それを聞いた途端アガリアレプトは絶望に歪んだ顔をする。
「でもひとつ教えてやる。存在意義は自分で作るもんだ。綺麗事だと分かっていて、それでも自分の存在意義を探し求めるもんだろ。悪魔だろうが魔王だろうが怪物にすら存在意義を求める権利はある。手前勝手に今の自分を否定して、他人様に答えを求めるお前は、ゴブリンにも劣る屑だよ」
そして最後に俺は言い放ってやる。
「一からやり直せ、糞野郎」
俺はそのままマナの質量を増やしていく。
「が、かはっ…。一杯…食わされまし…た…」
次の瞬間、ベキョッと潰れる音と共にアガリアレプトはこの世から姿を消した。悪魔は不死身である。ならこいつはまた生き返るだろう。もう一度あの馬鹿はやり直せる。いや、何度でもやり直せるのだ。一つの命しかない人間と違って。
そして先程アガリアレプトの戦闘時にみた少年を探す。しばらく探していると、いた。
「よお、少年。いや、俺も少年か。見た感じ戦う気満々だけど」
「まぁね」
少年にしては妙にハスキー声だ。だが、こいつは強い。俺は確信するのだった。
「チッ!」
アガリアレプトの鋭い蹴りを躱すも頬の肉が少し抉れる。その時上の方に馬の骨を被った少年がこちらを見下ろしていた。
「どこをみてるんだっ!」
どこに隠していたのか短剣が俺の右手へ滑る。反射的に避けるが中指の先が切り落とされてしまう。
「とっ!どこも見てねぇよ!」
お返しにと魔力を込めたパンチをアガリアレプトにお見舞いしてやる。
「ぐっ」
よろめくアガリアレプトにさらなる追撃を仕掛ける。
「雷撃!」
ズドンと凄まじい音が部屋にけたたましく鳴り響く。だが俺の追撃は終わらない。
「雷撃!雷撃!雷撃!」
逃げようとするアガリアレプトの逃げ道を塞ぐため円状に攻撃を仕掛けている。それが巧を成したのか着実にアガリアレプトの体力を削っている。
「クフフッ…」
しかし追い詰められているはずのアガリアレプトが笑いだした。
「私は何の為にルシファーを裏切ったのか分からなくなりましてね」
「裏切るのはさぞかし心苦しかったろ?」
「いえいえ。むしろせいせいしましたね」
くつくつと忍び笑いをしながらも俺への攻撃はやめない。
「はっ!ご乱心魔王のお世話はしたくありませんってか」
「ご乱心にしたのは私なんですがね」
俺はアガリアレプトの足を払う。しかしそれを軽くひょいと躱す。
「引っ掛かったな馬鹿が」
「!?」
アガリアレプトが俺の足払いを躱す為に飛ぶことを予想して上の方に大量のマナを移動させていたのだ。その大量のマナの質量を変換する。
「ぐ…!」
まとわりつくマナは飛んだアガリアレプトを地面に落とすには十分だった。
「はは。お前のしたことは全くもって無意味で、空っぽだ。お前自身も」
「黙れ!あの糞科学者みたいな事を言うな!何の為に私達を作った!?なぜ、何故貴様はあの科学者の顔立ちをしている!答えろ!」
地面に這いつくばったままの態勢でアガリアレプトは力任せに叫ぶ。自分の存在意義を俺に求めるように。
「知るかよ」
俺はそう口から発する。それを聞いた途端アガリアレプトは絶望に歪んだ顔をする。
「でもひとつ教えてやる。存在意義は自分で作るもんだ。綺麗事だと分かっていて、それでも自分の存在意義を探し求めるもんだろ。悪魔だろうが魔王だろうが怪物にすら存在意義を求める権利はある。手前勝手に今の自分を否定して、他人様に答えを求めるお前は、ゴブリンにも劣る屑だよ」
そして最後に俺は言い放ってやる。
「一からやり直せ、糞野郎」
俺はそのままマナの質量を増やしていく。
「が、かはっ…。一杯…食わされまし…た…」
次の瞬間、ベキョッと潰れる音と共にアガリアレプトはこの世から姿を消した。悪魔は不死身である。ならこいつはまた生き返るだろう。もう一度あの馬鹿はやり直せる。いや、何度でもやり直せるのだ。一つの命しかない人間と違って。
そして先程アガリアレプトの戦闘時にみた少年を探す。しばらく探していると、いた。
「よお、少年。いや、俺も少年か。見た感じ戦う気満々だけど」
「まぁね」
少年にしては妙にハスキー声だ。だが、こいつは強い。俺は確信するのだった。
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