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第7章
第55話 終止符
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ヨロヨロになりながらも立ち上がったジーナだったが、ノーマンが目の前にいる事に気づき、身の毛がよだちそうになったのを感じた。
「怖気づいたか?」
そんな声が聞こえたかと思うと、腰を低くしたノーマンによって掌底打ちが放たれた。腹筋にめり込む気持ちの悪い感触と内臓を揺さぶられ、何かが腹の内側を押し潰そうとしているかのような感覚が湧き起こった。いつか味わった時と酸っぱさと苦さの混ざった味が口の中に充満する。再び装甲車両の車体に叩きつけられて僅かに吐いたジーナは、ノーマンがこちらの顔面へ蹴りを入れようとしたのを確認し、息も絶え絶えにそれを防ぐ。
「これに賭けるか…」
一方、セラムは残された解毒剤入りの弾丸を込めたデリンジャーを取り出してそう言った。すぐに取り出せそうな場所にしまってから刀を掴み、杖代わりに立ち上がると、ジーナが血みどろになりながらもノーマンと殴り合いをしているのを目撃した。すぐさま走り出してノーマンに切りかかるが、あっさりと見切られてしまう。顔面を殴られた後に背後に回り込まれ首を絞められるが、ジーナが無理矢理ノーマンを掴んで爆薬を仕込んだタウロスで後頭部を殴った。
「おい、レイチェル…無線の座標を辿って…迎えに来てくれ」
シモンはジーナが標的に選ばれ、ノーマンの意識がこちらへ向いていない隙を狙って無線で囁く。当然だが返事を待つ余裕などなかった。シモンが何とか近くの貨物を支えに立ち上がっていた時、グルームも格納庫へ空爆が行われる事が決定した事を聞くと、血相を変えながら立ち上がる。直後に爆発音が聞こえ、思わず音がした方を見るとノーマンの頭から煙が上がっていた。
「…やってくれたな」
ところがすぐに触手を顔に覆わせると、後頭部を再生させながらノーマンはジーナを睨みつけた。生命力のおぞましさと再びターゲットに選ばれたという絶望がジーナを微かに硬直させ、空いていた片手で彼女の首を掴む。直後、シモンがアルタイルを足へ向けてぶっ放した。弾丸がノーマンの内腿を掠ると、激痛によって顔が歪む。
その瞬間をジーナは見逃さず、握力が緩んだ拍子に腕を掴み返してへし折った。セラムもタイミングを見計らって脱出すると、ノーマンの背後でグルームが短機関銃のリロードを終えているのを確認する。すぐに手を伸ばすと、シモンもそれに応えて左手の触手で彼の腕を絡めとって自分のもとへ引き寄せる。
次の瞬間、グルームによる機関銃での銃撃が始まった。雨あられのように止むことのない銃撃がノーマンの体を貫き続けていたが弾倉が底をついた後、ノーマンはすぐにこちらへ向かってきた。すぐさまジーナが駆け出して後ろ回し蹴りでノーマンを後退させる。流石にあの量の攻撃は効かないというわけにもいかなかったらしく、回避する余裕が無かった彼は仕方なく素手で受けて止めていた。
「バーカ」
余力が残されてない事が分かった直後に、シモンがそうやって呟きながら触手を操ってノーマンへ巻き付かせ、身動きが取れないように縛り上げる。千切ろうと思えばどうとでも出来るのだが、すぐに本当の目的は拘束では無い事を思い知った。触手を無理やり千切ろうとしていたノーマンに向かって、セラムはデリンジャーに込めている解毒剤付きの弾丸を発射した。ノーマンがたまらず動けるようになっていた右手を前にかざすと、弾丸は右腕へ命中した。
「小賢しい真似を…」
痛みを振り払いながらノーマンは拘束を無理やり解くと、近くにいたジーナへ拳を振りかざして殴りかかった。が、両手で受け止められた後にジーナがこちらを見て笑っているのを見てから、彼は体に起きている異変に気付く。砕かれそうな勢いで拳を握り返され、自分の体が静かに弱り始めている事が分かった。
「解毒剤か!」
先程喰らった弾丸の正体が分かったノーマンが叫んだ瞬間、ジーナのパンチが顔に入った。頬に衝撃が伝わり、地面を大きく転がったがすぐに動こうと立ち上がる。明らかに動きにキレが無くなり、攻撃を受けた際の痛みが増していた。ミュルメクスによる身体能力のアドバンテージが無くなれば、手負いとはいえジーナ達の敵では無かった。
「いつかこんな時が来ないかって、ず~っと思っていた」
睨みつけながら詰め寄り、ノーマンにそう言う彼女の顔はどこか上機嫌であった。ノーマンは背後にシモン達がいる事もあってか、もう逃げ道が無い事を悟る。
「クソが――」
ノーマンが言い終える前に再び拳が入った。背後にいたセラムがよろけて来るノーマンへ回し蹴りをしてさらによろめかせると、その先には折れたライフルの銃身を持ったシモンが待ち構えていた。バットを振る様にスイングした銃身が顔面を捉える。そのままジーナがラリアットをかまして固い床に叩き伏せた。
「こいつはどうする?」
「本来なら捕まえておきたいところだが、他所に根回しをしているとも考えられる。最悪は――」
倒したノーマンの首を掴んで動けないようにしているジーナの傍らで、シモンとグルームが話をしていた時だった。頭上から航空機の飛行する音が聞こえたかと思うと、格納庫の屋根の一部が爆炎と共に崩壊した。嫌な予感がしたセラムが咄嗟にジーナをノーマンから引き離した直後、崩落した瓦礫が地面に落ち、ノーマンの下半身が下敷きになった。
「チッ…思ったよりも早かったな」
「…後で色々聞かせてもらうぞ」
瓦礫に挟まれた苦痛と動けなくなっている状況で悲鳴を上げるノーマンを無視して、シモンとグルームは突如始まった空襲について話していた。攻撃が激しさを増しているのか、あちこちが崩れ落ちて車両などから漏れ出した燃料によってとうとう火が付いた。するとジーナは拳銃をひったくる様にシモンから借りると、血を吐きながらも命乞いをするように手を伸ばしてこちらを見ているノーマンに残弾を全て見舞った。
「…済んだか?」
「ええ」
問答が終わり、崩れそうな格納庫から脱出しようとした時、出口に見覚えのあるネスト・ムーバーが停まっていた。乗車口から同伴している兵士が手招きをしている。
「急いで乗るんだ!」
あちこちで爆発が起き、炎が上がる中で全員が飛び込むようにして乗り込むと、レイチェルは乗っている連中の事はお構いなしでネスト・ムーバーを急発進させた。爆弾が次々に投下され、火の海と化した基地から元来た道を走っていたが、そちらにも既に火が回り始めている。
「もっとスピード上げろ!」
「やってるから黙って!」
周りに急き立てられたレイチェルによってアクセルを踏み込まれたネスト・ムーバーがスピードを上げて離脱した後、格納庫で巨大な爆発が起きる。火の海になっている一帯を上空で確認しながら航空機たちは撤退をしていった。
――――先に帰投していたルーサーは、他の面々が返って来るかどうかを不安も抱えつつ外で待ち侘びていた。何人かの兵士たちは貨物の近くで座っていた彼を労いながら飲み物を渡して話に付き合うなど、気を遣ってくれたが中々気分は落ち着かなかった。
「――じゃあ、まさか政府の連中が?」
「自分達に不利になりそうなものは出来る限り消したかったんだろう。死人に口なしだ」
「なるほどねえ…てかせめて教えてくれてもよかっただろ!?」
「あんな状況で言ってどうする?逃げられたかもしれんだろ」
仲間たちの聞き慣れた声を耳にしたルーサーは、疲労も気にせずに駆け出す。すっかり汚れてしまったネスト・ムーバーから降りて歩いていたジーナ達へ走り寄ると、服に付いている土や血も気にせずに抱き着いた。他の者達も無事を喜んで彼の頭を撫で、手柄を立てた事を褒め合う。
「終わったんだよね?」
「そう、全部終わった」
ルーサーが笑いながら聞くと、ジーナも軽く微笑みながらそう言った。シモンは腰を擦ってから背伸びをすると、二人の肩を叩いて歩き出す。
「よーし、早速飲もうぜ。祝杯って事でよ」
「お前はいつもそれだな…」
一仕事終えた事による疲労感が押し寄せてはいたが、それよりもまず肩の力を抜きたいとシモンは提案をしてくる。正直な所、それほど酒が好きでは無かったセラムは、彼に対して呆れつつ苦言を漏らした。
「まあ…こういう時ぐらい祝っても良いでしょ。そうと決まったんなら準備しよっか。酒ならまだ残ってるはずだし」
レイチェルも賛成側の立場としてセラムを説得しつつ、仲間達に告げると全員もすぐさまネスト・ムーバーへ戻ろうとする。グルームは色々手続きをするためにもう少し付き合ってくれと頼んではみたのだが、「明日にしてくれ」と断られてしまった。
バビロンで活動していたテロ組織であるディバイダ―ズの壊滅と、彼らの協力者であったヨーゼフ・ノーマンの殺害が報じられたのは、それから間もなくの事であった。
「怖気づいたか?」
そんな声が聞こえたかと思うと、腰を低くしたノーマンによって掌底打ちが放たれた。腹筋にめり込む気持ちの悪い感触と内臓を揺さぶられ、何かが腹の内側を押し潰そうとしているかのような感覚が湧き起こった。いつか味わった時と酸っぱさと苦さの混ざった味が口の中に充満する。再び装甲車両の車体に叩きつけられて僅かに吐いたジーナは、ノーマンがこちらの顔面へ蹴りを入れようとしたのを確認し、息も絶え絶えにそれを防ぐ。
「これに賭けるか…」
一方、セラムは残された解毒剤入りの弾丸を込めたデリンジャーを取り出してそう言った。すぐに取り出せそうな場所にしまってから刀を掴み、杖代わりに立ち上がると、ジーナが血みどろになりながらもノーマンと殴り合いをしているのを目撃した。すぐさま走り出してノーマンに切りかかるが、あっさりと見切られてしまう。顔面を殴られた後に背後に回り込まれ首を絞められるが、ジーナが無理矢理ノーマンを掴んで爆薬を仕込んだタウロスで後頭部を殴った。
「おい、レイチェル…無線の座標を辿って…迎えに来てくれ」
シモンはジーナが標的に選ばれ、ノーマンの意識がこちらへ向いていない隙を狙って無線で囁く。当然だが返事を待つ余裕などなかった。シモンが何とか近くの貨物を支えに立ち上がっていた時、グルームも格納庫へ空爆が行われる事が決定した事を聞くと、血相を変えながら立ち上がる。直後に爆発音が聞こえ、思わず音がした方を見るとノーマンの頭から煙が上がっていた。
「…やってくれたな」
ところがすぐに触手を顔に覆わせると、後頭部を再生させながらノーマンはジーナを睨みつけた。生命力のおぞましさと再びターゲットに選ばれたという絶望がジーナを微かに硬直させ、空いていた片手で彼女の首を掴む。直後、シモンがアルタイルを足へ向けてぶっ放した。弾丸がノーマンの内腿を掠ると、激痛によって顔が歪む。
その瞬間をジーナは見逃さず、握力が緩んだ拍子に腕を掴み返してへし折った。セラムもタイミングを見計らって脱出すると、ノーマンの背後でグルームが短機関銃のリロードを終えているのを確認する。すぐに手を伸ばすと、シモンもそれに応えて左手の触手で彼の腕を絡めとって自分のもとへ引き寄せる。
次の瞬間、グルームによる機関銃での銃撃が始まった。雨あられのように止むことのない銃撃がノーマンの体を貫き続けていたが弾倉が底をついた後、ノーマンはすぐにこちらへ向かってきた。すぐさまジーナが駆け出して後ろ回し蹴りでノーマンを後退させる。流石にあの量の攻撃は効かないというわけにもいかなかったらしく、回避する余裕が無かった彼は仕方なく素手で受けて止めていた。
「バーカ」
余力が残されてない事が分かった直後に、シモンがそうやって呟きながら触手を操ってノーマンへ巻き付かせ、身動きが取れないように縛り上げる。千切ろうと思えばどうとでも出来るのだが、すぐに本当の目的は拘束では無い事を思い知った。触手を無理やり千切ろうとしていたノーマンに向かって、セラムはデリンジャーに込めている解毒剤付きの弾丸を発射した。ノーマンがたまらず動けるようになっていた右手を前にかざすと、弾丸は右腕へ命中した。
「小賢しい真似を…」
痛みを振り払いながらノーマンは拘束を無理やり解くと、近くにいたジーナへ拳を振りかざして殴りかかった。が、両手で受け止められた後にジーナがこちらを見て笑っているのを見てから、彼は体に起きている異変に気付く。砕かれそうな勢いで拳を握り返され、自分の体が静かに弱り始めている事が分かった。
「解毒剤か!」
先程喰らった弾丸の正体が分かったノーマンが叫んだ瞬間、ジーナのパンチが顔に入った。頬に衝撃が伝わり、地面を大きく転がったがすぐに動こうと立ち上がる。明らかに動きにキレが無くなり、攻撃を受けた際の痛みが増していた。ミュルメクスによる身体能力のアドバンテージが無くなれば、手負いとはいえジーナ達の敵では無かった。
「いつかこんな時が来ないかって、ず~っと思っていた」
睨みつけながら詰め寄り、ノーマンにそう言う彼女の顔はどこか上機嫌であった。ノーマンは背後にシモン達がいる事もあってか、もう逃げ道が無い事を悟る。
「クソが――」
ノーマンが言い終える前に再び拳が入った。背後にいたセラムがよろけて来るノーマンへ回し蹴りをしてさらによろめかせると、その先には折れたライフルの銃身を持ったシモンが待ち構えていた。バットを振る様にスイングした銃身が顔面を捉える。そのままジーナがラリアットをかまして固い床に叩き伏せた。
「こいつはどうする?」
「本来なら捕まえておきたいところだが、他所に根回しをしているとも考えられる。最悪は――」
倒したノーマンの首を掴んで動けないようにしているジーナの傍らで、シモンとグルームが話をしていた時だった。頭上から航空機の飛行する音が聞こえたかと思うと、格納庫の屋根の一部が爆炎と共に崩壊した。嫌な予感がしたセラムが咄嗟にジーナをノーマンから引き離した直後、崩落した瓦礫が地面に落ち、ノーマンの下半身が下敷きになった。
「チッ…思ったよりも早かったな」
「…後で色々聞かせてもらうぞ」
瓦礫に挟まれた苦痛と動けなくなっている状況で悲鳴を上げるノーマンを無視して、シモンとグルームは突如始まった空襲について話していた。攻撃が激しさを増しているのか、あちこちが崩れ落ちて車両などから漏れ出した燃料によってとうとう火が付いた。するとジーナは拳銃をひったくる様にシモンから借りると、血を吐きながらも命乞いをするように手を伸ばしてこちらを見ているノーマンに残弾を全て見舞った。
「…済んだか?」
「ええ」
問答が終わり、崩れそうな格納庫から脱出しようとした時、出口に見覚えのあるネスト・ムーバーが停まっていた。乗車口から同伴している兵士が手招きをしている。
「急いで乗るんだ!」
あちこちで爆発が起き、炎が上がる中で全員が飛び込むようにして乗り込むと、レイチェルは乗っている連中の事はお構いなしでネスト・ムーバーを急発進させた。爆弾が次々に投下され、火の海と化した基地から元来た道を走っていたが、そちらにも既に火が回り始めている。
「もっとスピード上げろ!」
「やってるから黙って!」
周りに急き立てられたレイチェルによってアクセルを踏み込まれたネスト・ムーバーがスピードを上げて離脱した後、格納庫で巨大な爆発が起きる。火の海になっている一帯を上空で確認しながら航空機たちは撤退をしていった。
――――先に帰投していたルーサーは、他の面々が返って来るかどうかを不安も抱えつつ外で待ち侘びていた。何人かの兵士たちは貨物の近くで座っていた彼を労いながら飲み物を渡して話に付き合うなど、気を遣ってくれたが中々気分は落ち着かなかった。
「――じゃあ、まさか政府の連中が?」
「自分達に不利になりそうなものは出来る限り消したかったんだろう。死人に口なしだ」
「なるほどねえ…てかせめて教えてくれてもよかっただろ!?」
「あんな状況で言ってどうする?逃げられたかもしれんだろ」
仲間たちの聞き慣れた声を耳にしたルーサーは、疲労も気にせずに駆け出す。すっかり汚れてしまったネスト・ムーバーから降りて歩いていたジーナ達へ走り寄ると、服に付いている土や血も気にせずに抱き着いた。他の者達も無事を喜んで彼の頭を撫で、手柄を立てた事を褒め合う。
「終わったんだよね?」
「そう、全部終わった」
ルーサーが笑いながら聞くと、ジーナも軽く微笑みながらそう言った。シモンは腰を擦ってから背伸びをすると、二人の肩を叩いて歩き出す。
「よーし、早速飲もうぜ。祝杯って事でよ」
「お前はいつもそれだな…」
一仕事終えた事による疲労感が押し寄せてはいたが、それよりもまず肩の力を抜きたいとシモンは提案をしてくる。正直な所、それほど酒が好きでは無かったセラムは、彼に対して呆れつつ苦言を漏らした。
「まあ…こういう時ぐらい祝っても良いでしょ。そうと決まったんなら準備しよっか。酒ならまだ残ってるはずだし」
レイチェルも賛成側の立場としてセラムを説得しつつ、仲間達に告げると全員もすぐさまネスト・ムーバーへ戻ろうとする。グルームは色々手続きをするためにもう少し付き合ってくれと頼んではみたのだが、「明日にしてくれ」と断られてしまった。
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