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六章:輸送作戦
第43話 下調べって凄い大切
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「…ツカ…レタ~」
駅までの道中にて、ジョンがそのような声を上げた。青天の下でうだるような蒸し暑さが一同を包み込み、決して短くはない道のりの中で気力や体力もすり減らし続けていたのである。
「元気出せ。ほら、駅も見えて来た」
何か食べ物なりでも与えたい所だったが、持ち合わせがなかったクリスは仕方なく駅を指差す。往来する人々は兵士に連行される異形の姿に興味津々であった。心なしかジョンも彼らからの奇異の目に肩身が狭そうにしている。もっと間近で見て見ようと人々が詰め寄るたびに兵士達が押しのけた。
「お待ちしていました。どうぞこちらへ」
駅で待っていた兵士の一人が、敬礼の後に彼らを列車へと案内する。貸し切りとなっている短めの編成の中には、何の積み荷も載っていない長物車があった。所々錆びてはいるが、荷崩れ防止のための柵もあり、輸送対象の事も考慮してか鋼板が張られている物を選んでくれたようだった。
「本当は有蓋車でも用意できれば良かったんですが、護送対象の大きさもあってこれしか…」
「十分だ。感謝する」
ジョンを載せるための車両に案内をされたクリスが礼を言うと、早速準備に取り掛かった。念のためにジョンを縛り付けて車両に固定し、寝そべらせたうえで目的地であるレングートまで運ぶという段取りになっている。
「きついだろうが着くまでの辛抱だ。良い子にしてるんだぞ」
「ウン」
寝そべった状態で周りを気にしているジョンにクリスが言うと、彼は大人しく出発を待つことにした。その後ワイヤーや縄で彼を拘束した後、自分達も列車に乗り込もうとしたクリスだったが、ジョンの食事について思い出し、小走りで彼の下に駆け戻る。
「ジョン、何か食いたい物はあるか ?」
「スコーン !ホットドッグ !」
「…分かった」
てっきり落ち込んでそれどころではないかと思いきや、存外逞しい子だとクリスは一周回って尊敬の念を抱く。どれだけの量があれば満足するかなど考えつつも、付近の売店から出来る限り買い占めた後に列車へ搭乗し、列車の発車と作戦の開始を待った。それを遠くの川辺から双眼鏡で観察していたウィルのもとに、偵察や装備の調達を終えた仲間達が戻って来る。
「見ろ。あの中間辺りの長物車に積んでいる化け物…奴らはアレを運ぼうとしているらしい。アレはアレで売り飛ばせば、見世物には使えそうだな」
仲間達に向かってウィルは状況と推測を伝える。気が付けば仲間達も武装して集結していた。
「みんな揃ったか…よし、やり方は至極単純。後ろから近づいて乗り込み、一気にやってしまう。覚えやすいだろ ?」
ウィルが算段を伝え、すぐにでも動けるように準備を進める中、仲間達の一部には不安が垣間見えていた。
「しっかしマジで俺達だけでやるのか ?」
武器の具合を確認しながら一人が愚痴をこぼした。
「敵の数は多くないとはいえ、不安だよな…それにあの懸賞金を掛けられている男、不死身だなんて噂もあるらしいぜ ?」
「嘘だろ?やっぱりレングートで合流をしてからの方が良いんじゃ――」
「なんだ、ビビってるのか ?」
口々に不安を吐露する仲間達をウィルは揶揄いながら散弾銃に弾薬を詰める。
「冷静に考えてみろ。不死身だなんてそんなことあると思うか ?あの吸血鬼でさえ、最近の研究でただの長生きな生物だったってのが分かったんだ。いるわけねえんだよ不死身の怪物なんて…おおよそ、悪運の強さを噂で伝えている内に尾ひれが付いたってとこだろう。さあ、行くぞ」
ウィルが噂など誇張表現に過ぎないと語っていた時、汽笛の音があたりに響いた。そして煙突から噴き出す煙に包まれて列車が走り出すのを見送ると、仲間を引き連れてすぐさま馬を走らせる。渓谷に掛かっている鉄橋に到達してしまうと追跡や脱出が困難になってしまう。そのため、限られた時間の中で暗殺を成功させるべく、ウィルと一部の野心を抱えた仲間達は息巻いていた。
列車の外部でそのような動きがある事など露知らず、メリッサとグレッグは空いているスペースで数人の兵士も交えて談笑に花を咲かせていた。
「てか、本当なんですか ?その…ガーランドさんの体」
「最近の訓練を受けてないとビックリするだろうけど本当だよ。寧ろ日常茶飯事。どんな怪我をしても、すぐに立ち上がって何事も無かった様に過ごすんだもの」
話題はガーランドの体の秘密についてで盛り上がりを見せ、新兵への教育のために彼の肉体を利用する事の多かったグレッグが体験の一部始終を語っていた。
「本人に頼めば見せてくれるかもね」
「そんなの何て言えば良いんです?『死んでから生き返るところが見たいので頭をぶち抜かせてください』って ?」
「たぶん二つ返事で許してくれるわよ」
メリッサも後に続いて見せて貰えば良いと提案するなど、かなり乗り気で話に参加をしている。兵士達は間抜けそうな声でなんて頼めば承諾してくれるかなどと相談していた。
「でも、そんな凄い人が何で追放されちゃったんでしょうね ?普通に考えて野放しにしておく方が危険そうなのに」
「そこは本人も良く知らないって言ってた。誰がそんな判断を下したのかは見当がついてるらしいけど」
唐突に兵士から出た新たな疑問には、流石のグレッグも全てを答える事は出来なかった。また会った時にでも色々と聞き出してみるかと兵士達が諦めていると、手荷物を抱えたクリスが後続の車両へ向かって行く。
「あ、ガーランドさん。どちらへ ?」
「ランチタイムだ。まあ俺のじゃないが」
包装紙に包まれたホットドッグやスコーンを特大の紙袋に詰めており、両腕に抱えてるそれをチラつかせながら説明すると、クリスは風に服をはためかせながら歩いていった。風が心地いいのか、うたた寝をしていたジョンはこちらへ向かって来る足音に気づいてゆっくりと目を開けた。
「オジサン !」
「ジョン、持って来たぞ。それと俺の名前はクリスだ、オジサンじゃない」
自分の呼び方を訂正しつつ、クリスは動けないジョンのために口の中へ食べ物を放り込んでいく。咀嚼しながら喜ぶジョンと共に、クリスも少々拝借しながら彼を見守っていた。
「オジサン…カゾク、イルノ ?」
ひとしきり食べ終わると、ジョンは唐突に尋ねてきた。
「たぶんいたんだろう。会った事は無いが」
「タブン ?」
「記憶が無いんだ。どこで生まれたのかも親が誰なのかも…子供の頃何をしてたのかも覚えてない。気が付いたら戦いばかりに明け暮れていた」
ジョンからの問いにクリスは分かる範囲で答えながら、流れていく景色をボンヤリと見ていた。
「サビシクナイ ?」
「周りの目は気になるが、あっても無くても構わない。俺にとっては寧ろ邪魔になるかもしれん」
ジョンなりに気遣っているらしく、家族がいないという事に辛さを感じてないか心配そうに聞いてくる。しかし、クリスからすれば失う以前にハナから持っていなかったものである。寂しさなどあるわけが無かった。自身を養子として迎え入れてくれたガーランド家に関しても、今となっては本当に愛していたのか分からない。才能を見込んで利用したかっただけなのかもしれないとさえ思っていた。義妹を除いては。
「デモ…カゾク、イッショ…タノシイ !」
「そうか、それならいつかは会ってみたいもんだが…まあ仲良くできるかは向こうの言い分次第だ」
無邪気に家族がいることの楽しさを伝えて来るジョンに、苦笑い気味にクリスは笑みを投げかけながら答える。そろそろ戻って新しい見張りを寄越そうかと立ち上がり、念のために神経を集中させて辺りに探りを入れてみる。しかし先程までの穏やかな雰囲気を急に掻き消し、拳銃を抜いて後方の車両を睨む。不思議そうにジョンは彼の豹変を眺めていた。
「ジョン、新しい仕事が出来た。少しだけ大人しくしててくれ」
「シゴト ?」
「その通り、お掃除をしないといけなくなったんだ」
拳銃を携えたまま静かに歩き出したクリスは、後方の客車に近づいていく。次の瞬間、入口の真横にあるカーテンの掛かった窓に銃を突き付けて一発だけ発射した。弾頭は壁を貫通し、内部で聴き耳を立てていたウィルの手下の頭蓋骨が砕け散った。そして喰らった本人は、衝撃でよろけながら力尽きた様に倒れてしまう。即死であった。
突如として轟いた銃声に兵士、そして既に乗り込んでいたウィル率いる一味に緊張が走った。メリッサはサーベルを抜き、得物である大鎌を振り回せそうにないグレッグは散弾銃を構えてクリス達のもとへ急いだ。
「何があったの!?」
「ん、ああ…お客様がいるみたいだ。切符は持ってなさそうだが」
メリッサ達にクリスは事情を説明すると、次は入り口のドア目掛けて引き金を引く。撃たれた仲間の元へ急ごうと、客室に入り込もうとしていた手下の腹部を貫いた。ドアを開けてからクリスは入り口付近で倒れている者と、その先で這いつくばって血反吐を吐きながら呼吸をする手下を見つけた。やはり兵士や民間人ではない。
「聞こえてるか…投降するなら生かしてやる!!」
虫の息となったウィルの手下を踏みつけて次の車両へ入る直前、クリスは大声で怒鳴り声を上げた。
駅までの道中にて、ジョンがそのような声を上げた。青天の下でうだるような蒸し暑さが一同を包み込み、決して短くはない道のりの中で気力や体力もすり減らし続けていたのである。
「元気出せ。ほら、駅も見えて来た」
何か食べ物なりでも与えたい所だったが、持ち合わせがなかったクリスは仕方なく駅を指差す。往来する人々は兵士に連行される異形の姿に興味津々であった。心なしかジョンも彼らからの奇異の目に肩身が狭そうにしている。もっと間近で見て見ようと人々が詰め寄るたびに兵士達が押しのけた。
「お待ちしていました。どうぞこちらへ」
駅で待っていた兵士の一人が、敬礼の後に彼らを列車へと案内する。貸し切りとなっている短めの編成の中には、何の積み荷も載っていない長物車があった。所々錆びてはいるが、荷崩れ防止のための柵もあり、輸送対象の事も考慮してか鋼板が張られている物を選んでくれたようだった。
「本当は有蓋車でも用意できれば良かったんですが、護送対象の大きさもあってこれしか…」
「十分だ。感謝する」
ジョンを載せるための車両に案内をされたクリスが礼を言うと、早速準備に取り掛かった。念のためにジョンを縛り付けて車両に固定し、寝そべらせたうえで目的地であるレングートまで運ぶという段取りになっている。
「きついだろうが着くまでの辛抱だ。良い子にしてるんだぞ」
「ウン」
寝そべった状態で周りを気にしているジョンにクリスが言うと、彼は大人しく出発を待つことにした。その後ワイヤーや縄で彼を拘束した後、自分達も列車に乗り込もうとしたクリスだったが、ジョンの食事について思い出し、小走りで彼の下に駆け戻る。
「ジョン、何か食いたい物はあるか ?」
「スコーン !ホットドッグ !」
「…分かった」
てっきり落ち込んでそれどころではないかと思いきや、存外逞しい子だとクリスは一周回って尊敬の念を抱く。どれだけの量があれば満足するかなど考えつつも、付近の売店から出来る限り買い占めた後に列車へ搭乗し、列車の発車と作戦の開始を待った。それを遠くの川辺から双眼鏡で観察していたウィルのもとに、偵察や装備の調達を終えた仲間達が戻って来る。
「見ろ。あの中間辺りの長物車に積んでいる化け物…奴らはアレを運ぼうとしているらしい。アレはアレで売り飛ばせば、見世物には使えそうだな」
仲間達に向かってウィルは状況と推測を伝える。気が付けば仲間達も武装して集結していた。
「みんな揃ったか…よし、やり方は至極単純。後ろから近づいて乗り込み、一気にやってしまう。覚えやすいだろ ?」
ウィルが算段を伝え、すぐにでも動けるように準備を進める中、仲間達の一部には不安が垣間見えていた。
「しっかしマジで俺達だけでやるのか ?」
武器の具合を確認しながら一人が愚痴をこぼした。
「敵の数は多くないとはいえ、不安だよな…それにあの懸賞金を掛けられている男、不死身だなんて噂もあるらしいぜ ?」
「嘘だろ?やっぱりレングートで合流をしてからの方が良いんじゃ――」
「なんだ、ビビってるのか ?」
口々に不安を吐露する仲間達をウィルは揶揄いながら散弾銃に弾薬を詰める。
「冷静に考えてみろ。不死身だなんてそんなことあると思うか ?あの吸血鬼でさえ、最近の研究でただの長生きな生物だったってのが分かったんだ。いるわけねえんだよ不死身の怪物なんて…おおよそ、悪運の強さを噂で伝えている内に尾ひれが付いたってとこだろう。さあ、行くぞ」
ウィルが噂など誇張表現に過ぎないと語っていた時、汽笛の音があたりに響いた。そして煙突から噴き出す煙に包まれて列車が走り出すのを見送ると、仲間を引き連れてすぐさま馬を走らせる。渓谷に掛かっている鉄橋に到達してしまうと追跡や脱出が困難になってしまう。そのため、限られた時間の中で暗殺を成功させるべく、ウィルと一部の野心を抱えた仲間達は息巻いていた。
列車の外部でそのような動きがある事など露知らず、メリッサとグレッグは空いているスペースで数人の兵士も交えて談笑に花を咲かせていた。
「てか、本当なんですか ?その…ガーランドさんの体」
「最近の訓練を受けてないとビックリするだろうけど本当だよ。寧ろ日常茶飯事。どんな怪我をしても、すぐに立ち上がって何事も無かった様に過ごすんだもの」
話題はガーランドの体の秘密についてで盛り上がりを見せ、新兵への教育のために彼の肉体を利用する事の多かったグレッグが体験の一部始終を語っていた。
「本人に頼めば見せてくれるかもね」
「そんなの何て言えば良いんです?『死んでから生き返るところが見たいので頭をぶち抜かせてください』って ?」
「たぶん二つ返事で許してくれるわよ」
メリッサも後に続いて見せて貰えば良いと提案するなど、かなり乗り気で話に参加をしている。兵士達は間抜けそうな声でなんて頼めば承諾してくれるかなどと相談していた。
「でも、そんな凄い人が何で追放されちゃったんでしょうね ?普通に考えて野放しにしておく方が危険そうなのに」
「そこは本人も良く知らないって言ってた。誰がそんな判断を下したのかは見当がついてるらしいけど」
唐突に兵士から出た新たな疑問には、流石のグレッグも全てを答える事は出来なかった。また会った時にでも色々と聞き出してみるかと兵士達が諦めていると、手荷物を抱えたクリスが後続の車両へ向かって行く。
「あ、ガーランドさん。どちらへ ?」
「ランチタイムだ。まあ俺のじゃないが」
包装紙に包まれたホットドッグやスコーンを特大の紙袋に詰めており、両腕に抱えてるそれをチラつかせながら説明すると、クリスは風に服をはためかせながら歩いていった。風が心地いいのか、うたた寝をしていたジョンはこちらへ向かって来る足音に気づいてゆっくりと目を開けた。
「オジサン !」
「ジョン、持って来たぞ。それと俺の名前はクリスだ、オジサンじゃない」
自分の呼び方を訂正しつつ、クリスは動けないジョンのために口の中へ食べ物を放り込んでいく。咀嚼しながら喜ぶジョンと共に、クリスも少々拝借しながら彼を見守っていた。
「オジサン…カゾク、イルノ ?」
ひとしきり食べ終わると、ジョンは唐突に尋ねてきた。
「たぶんいたんだろう。会った事は無いが」
「タブン ?」
「記憶が無いんだ。どこで生まれたのかも親が誰なのかも…子供の頃何をしてたのかも覚えてない。気が付いたら戦いばかりに明け暮れていた」
ジョンからの問いにクリスは分かる範囲で答えながら、流れていく景色をボンヤリと見ていた。
「サビシクナイ ?」
「周りの目は気になるが、あっても無くても構わない。俺にとっては寧ろ邪魔になるかもしれん」
ジョンなりに気遣っているらしく、家族がいないという事に辛さを感じてないか心配そうに聞いてくる。しかし、クリスからすれば失う以前にハナから持っていなかったものである。寂しさなどあるわけが無かった。自身を養子として迎え入れてくれたガーランド家に関しても、今となっては本当に愛していたのか分からない。才能を見込んで利用したかっただけなのかもしれないとさえ思っていた。義妹を除いては。
「デモ…カゾク、イッショ…タノシイ !」
「そうか、それならいつかは会ってみたいもんだが…まあ仲良くできるかは向こうの言い分次第だ」
無邪気に家族がいることの楽しさを伝えて来るジョンに、苦笑い気味にクリスは笑みを投げかけながら答える。そろそろ戻って新しい見張りを寄越そうかと立ち上がり、念のために神経を集中させて辺りに探りを入れてみる。しかし先程までの穏やかな雰囲気を急に掻き消し、拳銃を抜いて後方の車両を睨む。不思議そうにジョンは彼の豹変を眺めていた。
「ジョン、新しい仕事が出来た。少しだけ大人しくしててくれ」
「シゴト ?」
「その通り、お掃除をしないといけなくなったんだ」
拳銃を携えたまま静かに歩き出したクリスは、後方の客車に近づいていく。次の瞬間、入口の真横にあるカーテンの掛かった窓に銃を突き付けて一発だけ発射した。弾頭は壁を貫通し、内部で聴き耳を立てていたウィルの手下の頭蓋骨が砕け散った。そして喰らった本人は、衝撃でよろけながら力尽きた様に倒れてしまう。即死であった。
突如として轟いた銃声に兵士、そして既に乗り込んでいたウィル率いる一味に緊張が走った。メリッサはサーベルを抜き、得物である大鎌を振り回せそうにないグレッグは散弾銃を構えてクリス達のもとへ急いだ。
「何があったの!?」
「ん、ああ…お客様がいるみたいだ。切符は持ってなさそうだが」
メリッサ達にクリスは事情を説明すると、次は入り口のドア目掛けて引き金を引く。撃たれた仲間の元へ急ごうと、客室に入り込もうとしていた手下の腹部を貫いた。ドアを開けてからクリスは入り口付近で倒れている者と、その先で這いつくばって血反吐を吐きながら呼吸をする手下を見つけた。やはり兵士や民間人ではない。
「聞こえてるか…投降するなら生かしてやる!!」
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